別のPCでカラーグレーディングを進めたい。持ち込んだ先で、素材が足りずに作業が止まらないか気になる。
必要な素材を漏れなく持ち出せるか、不安になりますよね。
持ち出す素材をまとめよう
まず、使っているソフトが読み込んでいる元映像とプロジェクト、使用したLUTなどを確認し、持ち出すファイルをまとめてみてください。プロジェクトだけでは、別PCで映像や色の処理を再現できないことがあります。
軽量なプロキシだけを渡すと、元映像の階調や圧縮状態を確認できません。最終的な色を判断する作業には元映像を含め、プロキシと取り違えないよう保存場所を分けておきます。
引き継ぐ設定も残そう
編集を引き継ぐには、使用中のソフトのプロジェクト書き出し機能を使います。DaVinci Resolveでは、プロジェクトと素材をまとめるアーカイブ機能も使えます。書き出す内容に元映像が含まれるか確かめてみてください。
色の見え方を引き継ぐために、次の情報を残します。
- 入力素材の色空間
- タイムラインの色設定
- 出力の色設定
- 使用したLUTの名前
別PCでもソフトのバージョンや必要なプラグインを確認し、足りないものがあれば、持ち出す前にどうするか決めておきます。
運び方を決めよう
持ち出すファイルの合計容量と、転送に使える時間に合わせて方法を決めます。手元の保存媒体に収まり、コピーと読み出しを確認できれば、新しい道具を買い足す必要はありません。ネットワーク経由でコピーしてから運ぶ方法も使えます。
大容量の素材を入れて持ち運ぶ道具には、外付けSSDがあります。両方のPCで読み書きできるファイルシステムと接続規格を確認してください。USB-Cという端子の形だけでは転送速度は判断できず、SSDから直接再生できるかは素材の重さにも左右されます。
持ち出し用の一例が、SanDisk Extreme PRO 4TB エコパッケージ(SDSSDE81-4T00-GH25)です。USB 3.2 Gen 2×2対応で最大読み書き2000MB/sですが、実際の転送速度はPCやケーブルの対応規格、使用条件に左右されます。
保存媒体をフォーマットすると中のデータが消えるため、必要なファイルを別の場所へ保存してから行います。持ち出し用にはコピーを作り、元の場所にも素材を残しておくことが大切です。
接続規格は、サンディスク公式の製品仕様と使うPCの仕様表を照らし合わせて確認してみてください。

別PCで開いて確かめよう
ファイルをコピーできただけでは、作業を再開できるか分かりません。持ち出し先でタイムラインを開き、素材と色設定を確認するところまで進めてみてください。
- 元映像、プロジェクト、使用したLUTなどをまとめ、参照している素材に不足がないか確認する
- 保存媒体やネットワーク経由でコピーし、ファイル数・容量とコピー時のエラーを確認する。重要な素材は、チェックサムでコピー元との内容の一致も確かめられる
- 別PCでプロジェクトを開き、見つからない素材はコピー先へ再リンクする。主要なカットを再生し、元映像を参照しているか確かめる
- 色空間やLUTのかかり方を確認し、短い区間を書き出して、抜けている素材や処理の違いがないか確かめる
色が違って見えるとき
別PCで色が違って見えたら、まず入力・出力の色設定とLUTのかかり方を見比べてください。LUTの二重適用や入力設定が素材に合うかを確認し、原因が分かるまではグレーディングを変えずにおきます。
設定が同じでも、モニターの調整状態や表示環境によって見え方は変わります。DaVinci Resolveなどの波形やベクトルスコープも手がかりにし、最終的な色の判断に使う表示環境を決めてから作業を進めてください。
元映像の参照先を確かめよう
最初は、タイムラインの主要なカットが参照しているファイルを確認してみてください。プロキシと元映像を見分け、元映像の保存場所を確かめるところから始めると、持ち出す対象を絞れます。
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