衛星画像で容量がいっぱいになってきた。必要なGISデータを失わずに、空きを増やしたい。
後で使うかもしれないデータは、消してよいか迷いますよね。
容量の内訳を見よう
まず、衛星画像の原本・解析結果・一時ファイルごとの容量を確かめ、残すものと作り直せるものを分けてみてください。容量の大きいデータの役割が分かると、必要な原本を消さずに整理を進められます。
使う範囲を絞ろう
解析用の画像は、必要な地域とバンドに絞ると保存量を抑えられます。無料のQGISでは、対象地域の境界データを使ったラスタの切り出しや、必要なバンドの書き出しができます。
画素サイズやデータ型を変えると、解析に必要な細かさや値の精度を失うことがあります。まず範囲とバンドを絞り、解像度や数値の精度は、どんな解析をするかに合わせて考えてみてください。原本は加工したデータと分けて残します。
原本と切り出しの使い分け
たとえば、市境の近くまで解析する場合は、市の境界ぴったりで切る前に、周辺の画素も計算に使う処理かを確かめます。必要な周辺範囲を含めて切り出し、原本は別に残すと、対象範囲を見直すときに使えます。
複製を増やさず使おう
隣接する画像を一続きで扱うために、大きな結合画像を毎回保存すると容量が増えます。QGISやGDALの仮想ラスタ(VRT)なら、元画像を参照してまとめて扱えるため、結合用の実体ファイルを省けます。
VRTを保存しても、元画像を残したことにはなりません。参照先を移動すると開けなくなることがあるので、元画像の置き場所を決めてから作成します。処理によっては実体ファイルの出力も必要です。
保存用のGeoTIFFは、GDALで可逆圧縮を指定して書き出す方法もあります。容量の減り方はデータによって異なるため、変換後の容量と画素値を確認してから置き換えてください。
一時ファイルを減らそう
再投影や切り出しの途中で作った中間ファイルは、最終結果を確かめてから整理できます。ただし、GISプロジェクトで読み込んでいるファイルや、再処理の条件が残っていないデータは、名前だけで不要と決めないでください。
残す解析結果には、入力データと処理条件が分かるメモや処理履歴を添えます。作り直せることを確かめておくと、中間ファイルを残し続ける必要を減らせます。
保存先を分けよう
整理しても空き容量が足りないときは、あまり使わない原本や解析が終わったデータを外部ストレージへ移す方法があります。移すデータの合計と、これから増える分を見積もって、今ある保存先で足りるかを先に確かめてみてください。
衛星画像の移し先の一例が、SanDisk Extreme 8TB エコパッケージ(SDSSDE61-8T00-GH25)です。
選ぶ前に8TBが必要か、USB 3.2 Gen 2の接続環境、予算、別のバックアップ先を確認してください。
次の順で進めると、削除するものや、移動後もファイルを読み込めるかを確かめながら整理・移行できます。
- 原本・解析結果・一時ファイルの容量と、どのファイルをプロジェクトで読み込んでいるかを確認する
- 必要な範囲の切り出しや可逆圧縮を試し、結果を確認して不要な中間ファイルを整理する
- 外部へ移すデータをコピーし、コピー先の内容とGISで開けることを確認する
- 原本の別コピーを用意し、プロジェクトの参照先を直してから、PC側の重複分を削除する
外部ストレージへ移してコピーが一つだけになれば、バックアップにはなりません。残す必要のある原本は別の保存先にもコピーを置き、作業用データとは分けて管理してください。

中間ファイルから見よう
まずは、最終結果を確認できている解析の中間ファイルから、整理できるか確かめてみてください。プロジェクトでの使用状況と、作り直すための処理条件を確認してから、不要なものを削除していきましょう。
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