スタジオで録った音をエンジニアに渡したい。何をどこまで用意すればいいんだろう。
渡すデータに不足がないか、気になりますよね。
渡す形式を決めよう
まず、セッション一式と音声ファイルのどちらが必要か、音声の仕様と受け渡し方法をエンジニアに確認してみてください。先にそろえておくと、相手の環境で開けない、必要な素材が足りないといった手戻りを減らせます。
録音したスタジオにも、データをどう持ち出せるか、書き出しをどこまで頼めるか確認してみてください。受け取るエンジニアの希望を伝え、誰が受け渡し用のデータを用意するか決めておくと安心です。
確認する内容は、次の項目に分けると伝えやすくなります。
- セッション一式が必要か、トラック別の音声ファイルが必要か
- 音声ファイルの形式、サンプルレート、ビット深度
- 採用テイクと、エフェクトをかけた音・かけていない音の必要範囲
- 受け渡し方法と期限
セッション一式を渡す場合は、次の点も確認します。
- 使用するDAWの種類
- DAWのバージョン
- 使用するプラグイン
トラック別の音声で渡す場合は、トラックを一つずつ分ける必要があるか、楽器ごとにまとめた音源でよいかまで決めておきましょう。
音源をまとめて渡そう
書き出しには、録音に使ったDAWを使います。具体的なソフトには、次のものがあります。
- Pro Tools
- Logic Pro
- Cubase
別のソフトへ移す前に、元の録音環境で必要な素材をまとめると、参照先の音声が抜けるのを防ぎやすくなります。
- どのテイクを使い、どこまで編集した状態で渡すかを決め、受け渡し用のコピーを作る。元のセッションは残しておく
- 話し合って決めた形式で素材を用意する。セッション一式なら参照する音声も含めてまとめ、トラック別なら開始位置をそろえて書き出す
- 曲ごとのフォルダに音声、参考ミックス、必要なメモをまとめる。ファイル名は楽器名やテイクを区別できるものにする
- 渡すデータを開いて内容を確かめ、決めた方法で送るか、コピーする
音の位置をそろえよう
トラック別の音声は、音が鳴り始める場所ではなく、全トラックで共通の開始位置から書き出します。途中から入るパートも手前の無音を含めることで、相手が同じ位置に並べたときに演奏のタイミングを保てます。
書き出す範囲は、必要な余韻が切れない長さにします。エフェクトや音量調整を含めるかは、先に話し合って決めた内容に合わせます。迷う処理は、かけた音だけを渡すと決める前に確認してみてください。
音の希望はメモに添えて
参考ミックスは、曲全体のバランスや目指す雰囲気を伝えるために添えます。メモには、次の内容を必要な範囲で書いておきましょう。
- テンポ
- 採用テイク
- 残してほしい処理
- 修正してほしい箇所
修正箇所は曲名と時間位置を添え、「どこを、どうしたいか」が分かる書き方にします。素材のファイル名とメモの呼び方をそろえると、どの音のことか何度も聞き直す手間を減らせます。
渡し方を合わせよう
オンラインで渡す場合は、Google DriveやDropboxなど、お互いに使える方法を決めます。相手が共有先を開いてダウンロードできるか確かめ、受け取りが済むまでデータを残しておきます。
対面で渡すときや通信環境の都合で転送しにくいときは、外付けSSDなどへのコピーも選べます。双方の端子と読み書きできるファイルシステムを確かめ、再フォーマットが必要なら、中のデータを別の場所にコピーしてから行ってください。
保存先の具体例は、Samsung T7 1TB Samsung T7 1TB グレー MU-PC1T0T-PD/ECです。USB 3.2 Gen 2接続の外付けSSDで、受け渡す音声やセッション一式を保存して持ち運べます。
手元にある保存用の機器やオンライン転送で受け渡せるなら、道具を買い足す必要はありません。

渡すデータを開こう
コピー先や送付するフォルダから音声を開き、次の点を確認します。
- ファイルの不足がないか
- 無音がないか
- 音切れがないか
セッション一式では、参照する音声が見つからないという表示が出ないかも確かめてください。
エンジニアには、渡した曲名とデータの版を知らせ、開けることと必要な素材がそろっていることを確認してもらいます。追加や差し替えが出た場合は、どのファイルをどう変えたか書き添えると、取り違えを防げます。
準備の担当を決めよう
エンジニアの希望する形式が分かったら、スタジオにその内容を伝え、書き出しを依頼できる範囲を確かめてみてください。誰が受け渡し用のデータを用意するか決めてから、素材をまとめていきましょう。
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