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電子工作の基板実装を安定させるなら、リフローオーブンは最高温度だけで決めないこと。基板寸法と温度の測り方、電源条件も確かめると、試作に合う機種を見つけやすくなります。
はんだペーストを使うと、複数の表面実装部品を一度に接合できます。手はんだの作業時間を減らせますが、基板を置ける範囲や温度管理の仕組みは機種ごとに異なります。
5機種の早見表
| 機種 | 基板・ワーク寸法 | 主な特徴 | 電源 |
|---|---|---|---|
| Puhui T-962A V2.0 | 引き出し面300×320mm | 登録曲線8件、ユーザー設定、冷却ファン | AC110Vまたは220V仕様 |
| CIF FT03-Adv | 最大290×190mm | 10段階、プロファイル無制限、グラフ・レポート | 200V |
| シンアペックス SVO-1 Plus | 幅250×奥行330×高さ40mm | 上下ヒーター個別設定、熱電対端子 | 三相200V |
| LPKF ProtoFlow S4 | 最大320×280mm、加熱エリア305×230mm | 熱電対4本、個別制御、アクティブ冷却 | 単相208~230V |
| Manncorp MC302 | 加熱エリア320×220mm | 熱風対流、基板温度のPID制御 | 単相220V・35A |
本体価格は販売窓口や構成、購入時期によって変わります。購入時は見積もりを取り、専用回路や排気設備を含めた総額も確認しましょう。
T-962A V2.0
PuhuiのT-962A V2.0は、引き出しパネル面積300×320mmの卓上型です。登録済みの8曲線から選択でき、ユーザー定義曲線も設定できます。基板ごとに加熱条件を変える試作にT-962A V2.0をおすすめします。
赤外線で加熱し、冷却ファンで温度を均一化します。マイコン制御とファジィ温度制御を備え、サイクル時間は1~8分です。冷却ファンによる急速冷却機能もあります。
定格電力は1500Wで、本体寸法は375×450×235mmです。電源はAC220V・50HzまたはAC110V・60Hz。注文時に使用環境の電圧と周波数を確認し、合う仕様を指定しましょう。
FT03-Adv
CIFのFT03-Advは最大290×190mmの基板に対応し、2×1kWの加熱エレメントを搭載しています。最高温度は300℃以上です。小型基板の加熱条件を細かく設定したい人には、FT03-Advがおすすめです。
加熱ステップは10段階で、プロファイル数に上限はありません。付属のSMTixソフトは加熱状況のグラフ表示とレポート出力に対応するため、条件を変えた記録を残しやすいですね。
ウォームアップは3分以内。本体は400×400×410mmで、重量は19kgです。電源は200Vなので、設置場所に必要な電源を確保できるか確認してください。
SVO-1 Plus
シンアペックスのSVO-1 Plusは、幅250×奥行330×高さ40mmまでのワークに対応し、設定温度は50~400℃です。上下ヒーターを個別に調整できるので、上下の加熱を分けたい試作・評価におすすめします。
温度プロファイルは最大8ステップで、10件まで登録できます。上下両面からの加熱に加え、下側ヒーターだけの加熱も可能です。ワークに合わせて設定を調整できます。
ワーク温度測定用の熱電対コネクターと、窒素などのプロセスガス用入出ポートを標準装備しています。約70kgで、電源は三相200V。研究室や評価環境での利用に合う設備でしょう。
ProtoFlow S4
LPKFのProtoFlow S4は最大基板サイズ320×280mmですが、最大加熱エリアは305×230mmです。基板を保持できる寸法と加熱範囲を見分け、部品の配置も含めて確認してください。
4つの熱電対で熱分布を監視し、上下の赤外線ヒーターを個別に制御できます。基板上の任意の場所に追加の熱電対を置けるため、温度のばらつきを調べる試作に適しています。最高リフロー温度は290℃です。
チャンバーを閉じた状態で冷却ファンを動かすアクティブ冷却機能があります。本体は540×480×300mmで、重量は38kgです。電源は単相208~230V・3.5kWで、外部排気口の直径は80mmです。
MC302
ManncorpのMC302は、基板保持サイズ340×240mmで、有効加熱エリアは320×220mmです。全面熱風対流で加熱し、鉛フリーはんだと鉛入りはんだの両方に対応。複数の基板を処理するラボや小規模生産にはMC302がおすすめです。
予熱・ソーク・リフロー・冷却の各段階を設定でき、最大9点のプログラムに対応します。基板温度を測るリアルタイム閉ループPID制御が、加熱出力とファン速度を自動調整します。7インチ画面とAndroidソフトウェアを備え、Wi-Fi経由でプロファイルを保存・印刷できます。
本体は789×742×483mmで、約125kgです。電源は単相220V・35A、消費電力は8400W。設置面積と電源容量を確保できる現場には、作業の再現性を重視する機種としておすすめです。
結論
小型基板の試作を手軽に始めるなら、Puhui T-962A V2.0がおすすめです。温度条件を作成して記録する作業には、グラフ表示とレポート出力に対応するCIF FT03-Advを選びましょう。
上下ヒーターを個別制御したい評価にはシンアペックス SVO-1 Plus、基板上の温度や熱分布まで確かめたい試作にはLPKF ProtoFlow S4が合います。どちらも電源条件を先に確認してください。
基板温度を測りながら処理条件を調整し、複数の基板を繰り返し処理するならManncorp MC302が有力です。基板寸法や温度測定機能に加え、電源・排気の条件も確認しましょう。価格は購入時期の見積もりで確かめるのが確実です。
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