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Jakarta EE本を読むなら、CDIで部品をつなぎ、JAX-RS(現在のJakarta REST)でREST APIを公開し、DBへデータを保存する流れを押さえたいですよね。業務アプリを作るときの基本です。
ただし、書籍の役割はそれぞれ違います。全体を扱う総合書もあれば、コード例を中心にした本、CDIの専門書、ドメイン設計の実例本もあります。英語の6冊を、特徴と実務で扱う内容から見ていきましょう。
早見表
まずは各書の内容を一覧で見てみます。広い範囲を扱う本と、特定の技術を掘り下げる本が並んでいます。ページ数と刊行年も参考にしてください。
| 書籍 | 主な内容 | ページ数・刊行年 |
|---|---|---|
Pro Jakarta EE 10 | Jakarta EE全体、CDI、REST、JPA | 492ページ・2023年 |
Beginning Jakarta EE | Java EE 8系の基礎、REST・JSON | 444ページ・2019年 |
Java EE to Jakarta EE 10 Recipes | API別の課題とコード例 | 683ページ・2022年 |
Pro Jakarta Persistence in Jakarta EE 10 | ORM、Entity Manager、クエリ | 756ページ・2022年 |
Introducing Jakarta EE CDI | CDI 2.0の専門解説 | 91ページ・2020年 |
Practical Domain-Driven Design in Enterprise Java | Cargo TrackerとDDD、複数基盤の比較 | 379ページ・2019年 |
6冊とも英語で書かれています。コードと解説の両方を読むため、英語の技術書に慣れていない方は、公開されているソースコードも活用すると読み進めやすくなります。
洋書の価格は紙版・電子版の違いや為替、販売時期で変わります。参考価格を目安にしながら、購入時の販売表示を確認してください。ページ数の多い本では、電子版の検索機能が読み返すときに便利です。
Pro Jakarta EE 10
『Pro Jakarta EE 10』はPeter Späth氏が書いた総合書です。Apressから2023年に刊行され、本文は492ページ。開発サーバーの導入やEclipse、NetBeansでのプロジェクト作成も扱います。
CDI、REST、JPAに加えて、JSF、JSP、MicroProfile、WebSocketsを収録。Web層やデータ永続化、セキュリティ、ログと監視まで扱うため、業務アプリに関わる主要技術を一冊で見渡せます。
CIを含む開発ワークフローまで学びたいJava経験者におすすめです。範囲が広く、初めてJavaを学ぶ人の入門書には適しません。Jakarta EE 11固有の更新を確認する用途にも選ばないでください。
Beginning Jakarta EE
『Beginning Jakarta EE: Enterprise Edition for Java: From Novice to Professional』は、Java 8経験者向けにPeter Späth氏が書いた入門書です。Apressから2019年に刊行され、本文は444ページ。
環境設定からサーバーの起動、IDE設定、デプロイへと進みます。ServletやJSF、RESTとJSON、JPA、EJB、CDI、JTA、セキュリティも扱い、ページ遷移型Webアプリと単一ページアプリの実例を収録しています。
Java EE 8系の構成を保守する人や、アプリをサーバーへ載せるまでを順に学びたい人におすすめです。現在のjakarta.*環境では名前空間が異なるため、コードを実行するときは読み替えが必要になります。
Recipes
課題に対応するコード例を調べたいなら『Java EE to Jakarta EE 10 Recipes』。Josh Juneau氏とTarun Telang氏による第3版で、Apressから2022年に刊行されました。本文は683ページです。
CDI、Jakarta REST、Persistence、Servlet、Faces、Bean Validation、Securityなどを、問題と解決例の形式で紹介しています。必要なAPIの実装例を探すときに使いやすい構成ですね。
アプリケーションサーバーやコンテナへのデプロイに加え、Arquillianによるテストも扱います。出版社のGitHubリポジトリからソースコードを参照でき、例と手元の実装を照らし合わせられます。概念を順に学ぶ教科書より、実務中の参照に便利な一冊です。
Persistence
データ永続化を詳しく学ぶなら『Pro Jakarta Persistence in Jakarta EE 10』です。Lukas Jungmann氏ら4名による第4版で、2022年刊、本文756ページ。Jakarta EE 10のJakarta Persistenceを対象にしています。
ORMやコレクションのマッピング、Entity Manager、クエリ、Criteria API、XMLマッピングを詳しく扱います。共通のサンプルモデルに沿って読み進めるため、データとJavaオブジェクトの対応を追いやすい内容です。
永続化アプリのパッケージング、デプロイ、テストも取り上げています。CDIやREST APIを広く学ぶ本ではありません。業務アプリのDB設計やクエリが主な課題なら、この専門書をおすすめします。
CDI専門書
CDIを集中的に読みたい人には『Introducing Jakarta EE CDI』が合います。Luqman Saeed氏が書いたApressの2020年刊で、本文は91ページ。CDI 2.0を扱う専門書です。
Beanのライフサイクル、Qualifier、Producer、型安全イベント、インターセプター、ステレオタイプを取り上げます。依存性注入は、クラス内で部品を直接作らず、外部から受け取る仕組み。CDIが部品の関係を管理します。
サービス層の部品を差し替える方法や、処理の前後に共通処理を加える方法を学べます。RESTやPersistenceの内容は広くないため、Jakarta EE全体を学ぶ本ではなく、CDIの理解を深める副読本として使えます。
DDDの実例
『Practical Domain-Driven Design in Enterprise Java』は、Vijay Nair氏が書いたApressの2019年刊です。本文379ページ。Cargo Trackerという貨物追跡アプリを使い、ドメイン駆動設計とエンタープライズJavaを扱います。
Jakarta EEではCDI、JAX-RS、JPAを組み合わせています。同じアプリをMicroProfile、Spring Boot、Axon Frameworkでも扱うため、業務上の概念を異なる基盤でどう表現するかを比べられます。
マイクロサービスへの移行や、複数の基盤をまたぐ設計を学びたい開発者におすすめです。特定のAPIを細かく調べるリファレンスではないので、CDIやPersistenceの詳細には専門書を併用してください。
APIとDBの境界
注文を受け付けるREST APIを例にすると、JAX-RSのリソースがHTTPリクエストを受け、CDIが管理するサービスが業務ルールを実行し、Persistenceが注文データを保存します。役割を分ければ変更箇所を追いやすくなります。
RESTが動くだけでは業務アプリとして十分とは言えません。入力検証や認証、トランザクション、エラー応答も必要です。総合書で各機能の関係を把握し、レシピ本のコード例で具体的な実装を確認すると、知識を結び付けられます。
テストも欠かせません。単体テストに加え、アプリケーションサーバー上で依存関係や永続化を確かめると、ローカルでは動くのに配備後に失敗する問題を早く見つけられます。
結論
CDI・REST・Persistenceを一冊で広く学びたいJava経験者には『Pro Jakarta EE 10』がおすすめです。開発環境から主要APIまで扱い、業務アプリ全体の構成をつかめます。
課題別のコード例を探すなら『Java EE to Jakarta EE 10 Recipes』、CDIに集中するなら『Introducing Jakarta EE CDI』を選んでください。DB永続化が中心なら『Pro Jakarta Persistence in Jakarta EE 10』が適しています。
Java EE 8系の保守や基礎固めには『Beginning Jakarta EE』、業務ドメインと複数基盤の設計を学ぶなら『Practical Domain-Driven Design in Enterprise Java』が具体的です。学びたい範囲に合う一冊から始め、必要な分野を専門書で補うとよいでしょう。
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