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ホームラボのNAS用にSAS HBAカードを探すと、まず気になるのがITモードで使えるかどうか。迷いますよね。ここではBroadcomの9500系と9600系から、内蔵向け3モデルと外部接続向け1モデルを紹介します。
4製品の早見表
表では端子の向きや数、対応規格、消費電力をまとめました。内蔵ドライブを増設するのか、それとも別置きのストレージ筐体へつなぐのか。構成を思い浮かべると、カードごとの特徴がつかみやすくなります。
| 製品 | 接続 | 対応規格 | 代表消費電力 |
|---|---|---|---|
Broadcom 9500-8i | 内蔵8ポート、1×8 SFF-8654 | SAS 12Gbps、SATA 6Gbps、PCIe Gen 4.0 NVMe | 5.96W |
Broadcom 9500-16i | 内蔵16ポート、2×8 SFF-8654 | SAS 12Gbps、SATA 6Gbps、PCIe Gen 4.0 NVMe | 8.5〜8.9W |
Broadcom 9500-8e | 外部8ポート、2×4 SFF-8644 | SAS 12Gbps、SATA 6Gbps、PCIe Gen 4.0 NVMe | 6.12W |
Broadcom 9600-16i | 内蔵16ポート、2×8 SFF-8654 | SAS 24Gbps世代、SATA 6Gbps、PCIe Gen 4.0 NVMe | 17W |
9500-16iの消費電力はメーカー資料で8.5Wと8.9Wに分かれます。数値が一致しないため、電源容量や排熱を見積もる際は幅を持たせておくと安心です。
4製品ともメーカーの製品ライフサイクルはActiveで、新品も流通しています。実売価格は在庫や時期によって上下するため、購入時点の同型番の販売価格を目安にしてください。
ITモードの正体
ITモードとは、HBAにつないだドライブを個別にOSへ渡す動作のことです。 NASのOSがディスクを直接認識し、ZFSなどのソフトウェア側でプールや冗長化を管理する構成でよく使われます。
HBAは各ドライブを個別にOSへ渡します。RAIDカードが複数のドライブを仮想ディスクにまとめる方式とは、役割が異なります。
Broadcomは9500系をHBAとして分類しています。9500-8iの販売仕様にはHBAモード、RAID非対応と明記。別ファームウェアでIT化するRAIDカードとは、製品の前提が異なります。
9600-16iはeHBAです。製品概要ではRAID Levels欄が「—」になっています。NASのOSにストレージ管理を任せるHBA構成に適しています。
9500-8i
内蔵ストレージを8ポート分つなぐホームラボには、9500-8iがおすすめです。SFF-8654コネクターを1基備えて8ポートを提供し、ホストとはPCIe 4.0 x8でつながります。
SASは12Gbps、SATAは6Gbpsに対応し、PCIe Gen 4.0 NVMeも扱うTri-Mode製品です。HBAとして動作するため、OSからドライブを個別に認識できます。
代表消費電力は5.96W。9500-16iより接続数が少ない分、発熱と消費電力を抑えた構成にしやすいでしょう。内蔵SASドライブを数台から増やすホームラボにも合います。
9500-16i
内蔵ポート16本を1枚で確保したいなら、9500-16iをおすすめします。SFF-8654が2基あり、ホストとはPCIe 4.0 x8で接続。9500-8iより多くのドライブを収容できます。
仕様上の最大接続数はSASまたはSATAで1024台、NVMeで32台です。この上限には、SASエキスパンダーや対応バックプレーンを組み合わせる構成も含まれます。カードへ直接挿せる台数とは異なります。
代表消費電力はメーカー資料で8.5〜8.9Wと幅があります。Windows、VMware ESXi、主要なLinuxディストリビューション、FreeBSDなどをサポートし、仮想化サーバーとNASを兼ねるホームラボにも使いやすいモデルです。
9500-8e
NAS本体から離れたディスク筐体へ接続するなら、9500-8eがおすすめです。SFF-8644コネクターを2基使い、外部へ合計8ポートを引き出せます。
外部SASケーブルでドライブ筐体やストレージエンクロージャーにつなぎます。内蔵向けの9500-8iとはケーブルの種類が異なるため、接続先の端子と規格もそろえてください。
SAS 12Gbps、SATA 6Gbps、PCIe Gen 4.0 NVMeに対応し、代表消費電力は6.12Wです。外部ドライブをOSに個別認識させるHBA構成に使えます。
9600-16i
9600-16iはSAS 24Gbps世代の内蔵16ポート製品です。レーンあたり22.5Gbpsに対応し、12Gbpsと6Gbpsの動作速度もサポート。SATAとPCIe Gen 4.0 NVMeも扱うeHBAです。
内蔵コネクターはSFF-8654が2基で、ホスト接続はPCIe 4.0 x8。最大デバイス数はSASまたはSATAが240台、NVMeが32台です。9500系より新しいSAS世代を必要とする構成に使えます。
代表消費電力は17Wで、9500系より大きめです。55°Cの条件では150 LFMの気流も必要なため、カードに風が届きにくいNASケースでは冷却設計が欠かせません。
製品概要のRAID Levels欄には「—」と記載されています。ハードウェアRAID機能は示されていません。SAS 24Gbps世代と16ポートが必要で、十分な電源とエアフローを確保できるサーバー向けです。
結論
内蔵SASドライブを8台規模でつなぐなら、9500-8iが第一候補です。16ポートを1枚にまとめる構成には9500-16i、別置きストレージ筐体への外部接続には9500-8eが合います。
SAS 24Gbps世代が必要で、冷却を十分に確保できるサーバーなら9600-16iを検討しましょう。ポート数に加えて内蔵・外部の別、配線規格、消費電力、OS対応を確認すれば、構成を決めやすくなります。
OSにドライブを個別認識させたいホームラボのNASには、9500系のHBAから組むのが堅実です。実売価格と在庫は時期によって変わるため、購入時に同型番の販売価格と付属ケーブルを確認してください。
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