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開発PCにPCIe 4.0対応のM.2 NVMe SSD増設カードを加えると、作業用や仮想マシン用のストレージをまとめて内蔵できます。とはいえ、4枚対応という数字だけでは使い勝手は決まりません。マザーボードの設定とカードの接続幅も押さえたいところです。
ビルド成果物や複数のVM、データセットを別々のドライブに置けば、容量を管理しやすくなります。ただ、SSDの枚数を増やせばコンパイルが短縮する、という単純な話でもありません。CPUや処理の並列度も影響します。
ここでは4枚対応カードを中心に、分岐設定が必要な製品とカード上のコントローラーを備える製品を取り上げます。2枚用カードも加えて、仕様の違いを早見表と個別解説で見ていきましょう。
製品の早見表
| 製品 | 搭載数 | 接続・対応SSD | 構成上の要点 |
|---|---|---|---|
| ASUS HYPER M.2 X16 GEN 4 CARD | 最大4枚 | PCIe 4.0または3.0 x16、M Key 2242、2260、2280、22110 | 分岐設定が必要。大型ヒートシンクとファン |
StarTech.com QUAD-M2-PCIE-CARD-B | 最大4枚 | PCIe 4.0 x16、M Key 2242、2260、2280、22110 | 分岐設定が必要。NVMeとPCIe AHCIに対応 |
GLOTRENDS PA21 | 最大2枚 | PCIe 4.0 x8、M Key 2230、2242、2260、2280、22110 | 分岐設定が必要。標準・ロープロファイル対応 |
GLOTRENDS PA44 | 最大4枚 | PCIe 4.0 x8、M Key 2280のみ | IX8024搭載。分岐設定不要 |
4枚対応カードでも、差し込むだけですぐに4台を使えるわけではありません。カード側で接続先を分ける方式か、マザーボードのPCIe分岐機能を使う方式かによって、認識条件が変わります。
対応サイズにも差があります。2242や22110を搭載できる製品がある一方、PA44は2280専用です。手持ちのSSDが対応しているか、早見表で確かめてください。
販売価格は時期や販売店で変動するため、表示額は目安として確認しましょう。SSDや冷却関連も含めて構成全体の費用を見ておけば、予算を立てやすくなります。
ASUSの4枚拡張
ASUS HYPER M.2 X16 GEN 4 CARDは、PCIe NVMe対応のM.2 SSDを最大4枚搭載できます。2242、2260、2280、22110のM Keyに対応し、長さの異なるSSDを組み合わせられる仕様です。
大型ヒートシンクとアクティブファンを搭載し、ファンには電源スイッチも備えています。カード上の冷却機構を重視する構成なら、ASUS製品をおすすめできます。
外形寸法は270×122×15mmです。ケース内ではカード周辺の空間を確かめ、隣の拡張カードや電源ケーブルとの干渉も避けたいところです。
PCIe 4.0または3.0に対応し、x8とx16のスロットで使えます。4枚すべての認識にはCPUとマザーボード側のPCIe分岐設定が関わるため、搭載前に対応モードを確認してください。
ASUS HYPER M.2 X16 GEN 4 CARD
Amazonで探すStarTechの4枚拡張
StarTech.com QUAD-M2-PCIE-CARD-Bは、M.2 SSDを最大4枚搭載できます。対応するM Keyのサイズは2242、2260、2280、22110。NVMeに加えてPCIe AHCIも対象です。
接続にはPCIe 4.0 x16スロットとマザーボード側のPCIe分岐機能が必要です。カードにオンボードチップはなく、ドライバーも不要ですが、4台を認識させるにはマザーボードの分岐対応が欠かせません。
ドライブ1台あたりの最大転送速度は7.8GB/sです。ただし、4台分の性能を常に同時に引き出せるという意味ではありません。スロットやSSD、作業内容によって実際の速度は変わります。
通気口付きのフルプロファイルブラケットを備え、カード周辺のエアフローを確保します。ケースの拡張スロットがフルプロファイルに対応するか、ほかのカードやケーブルで通気口を塞がないかも確認しましょう。
PA21の2枚構成
GLOTRENDS PA21はPCIe 4.0 x8接続で、M.2 NVMe SSDを最大2枚搭載できます。M Keyの2230、2242、2260、2280、22110に対応し、小型から長尺まで幅広くカバーします。
カード自体はPCIe分岐を行わず、マザーボードのBIOSで設定します。指定モードにはx4を2系統に分ける設定や、x4を2系統とx8を1系統に分ける設定、Hyper M.2 x16などがあります。使えるモードはマザーボードによって異なります。
標準プロファイルとロープロファイルのブラケットが付属します。ケースの拡張スロットの高さにあわせて交換でき、小型ケースにも合わせやすい仕様です。
WindowsとLinuxに対応し、Windows 7は対象外です。RAIDはWindowsのディスク管理、またはLinuxのmdadmで設定します。
PA44の4枚構成
GLOTRENDS PA44はPCIe 4.0 x8接続で、M.2 NVMe SSDを最大4枚搭載できます。ただし対応するSSDのサイズは2280のみ。手持ちのドライブがこのサイズか、まず確認しておきたいところです。
カードにはIX8024コントローラーを搭載し、マザーボードやCPU側のPCIe分岐設定は不要です。そのため分岐機能がない環境でも4枚構成を組めます。接続はx8で、最大帯域は128Gbpsです。
Windows、Linux、macOSのソフトウェアRAIDに対応しています。ハードウェアRAID機能はありません。RAIDの処理や構成はOS側で行うため、OSを変更する場合はボリュームの扱いも確認しておきましょう。
M.2 NVMe SSDからのOS起動に対応し、標準とロープロファイルのブラケットが付属します。ただし古いマザーボードでは起動用に使えず、ストレージ専用となる場合があります。
結論
冷却機構を備えた4枚対応カードを求めるならASUS HYPER M.2 X16 GEN 4 CARD、対応サイズの幅やPCIe AHCI対応を重視するならStarTech.comがおすすめです。どちらも4枚の認識にはマザーボード側の分岐対応が必要になります。
分岐設定なしで4枚を搭載したいPCにはPA44が合います。ただしSSDは2280に限られ、接続帯域はPCIe 4.0 x8の最大128Gbpsです。2枚で足りる場合はPA21も候補ですが、こちらは分岐対応のマザーボードが前提ですよ。
最後に、SSDの対応サイズ、スロットの接続幅、BIOSの分岐設定、ケースのブラケットと内部スペースを確認してください。条件が合えば、PCIe 4.0カードで開発用ストレージを増やし、作業データを整理しやすくできます。
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