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通信が返ってこない、起動時だけ文字化けする。ログだけでは原因を絞れない場合も、波形とデコード結果を照らし合わせれば手掛かりを探せます。信号の状態と送受信内容を一緒に追えるのが強みです。
早見表
候補を先に一覧で確認しておきましょう。中心は8ch機ですが、信号線が増えた場合に備えて16ch・32chモデルも載せました。サンプリングレートは使用ch数や収録モードで変わります。
| 製品 | 入力ch | 最大サンプリングレート | 特徴 |
|---|---|---|---|
| SparkFun USB Logic Analyzer – 24MHz/8-Channel | 8ch | 24MHz | I2C・SPI・UART、PulseViewとsigrok |
| Saleae Logic Pro 8 | 8ch | 500メガサンプル毎秒(4ch)、100メガサンプル毎秒(8ch) | デジタル・アナログ入力、24種の解析器 |
| DreamSourceLab DSLogic Plus | 16ch | 400MHz(4ch)、100MHz(16ch) | DSView、USB 2.0 |
DSLogic U3Pro16 | 16ch | 1GHz(8ch)、500MHz(16ch) | DSView、USB 3.0 |
Digital Discovery | 32ch | 800メガサンプル毎秒(8ch)、200メガサンプル毎秒(32ch) | WaveForms、パターン生成 |
参考価格と実売価格は、販売時期や為替、取扱店によって差が出ます。輸入品なら送料や税も含めた総額で確認したいところですね。
表の最大値は、特定のch数や収録モードでの性能を示す場合があります。全入力を使ったときに速度が変わる製品もあるため、各モデルの仕様と照らし合わせてください。
バス信号の読みどころ
まずI2C。SDAとSCLを並べて、スタート条件からアドレス、ACK/NACK、データへと追えます。NACKが出たタイミングで波形に戻れば、応答が途切れた場所を見つけやすいでしょう。
SPIではCS、CLK、MOSI、MISOの4線を観測します。クロック極性や位相が合っているか、受信側の返答が遅れていないかを、通信の流れに沿って確認できます。
UARTなら送信と受信の2線を取り込み、ボーレートやパリティの食い違いを確認。デコード結果が文字化けしても、ビット幅を波形で見直せば、設定のずれと信号の乱れを見分けやすくなります。
SparkFunの8ch機
SparkFunのUSB Logic Analyzerは8入力で、最大24MHz。USB Type-Cで接続し、PulseViewとsigrokを使ってI2C・SPI・UARTを解析できます。Windows、macOS、Linuxに加え、Androidにも対応しています。
入力は最大5.25Vで、High判定は2.0V以上、Low判定は0.8V以下です。1.8V系の信号はHigh判定の条件に届かないため、この機器で安定して判定するのは難しいでしょう。
入力インピーダンスは100kΩ超、入力容量は5pF。3.3Vや5V系の一般的な低速バスを手軽に確認する用途に使えます。PulseViewやsigrokを使い慣れた現場にも取り入れやすい一台です。
Logic Pro 8
SaleaeのLogic Pro 8は、8入力それぞれでデジタルとアナログを測定できます。通信をデコードしながら、同じ入力の電圧変化も見たい場面に便利です。アナログ入力範囲は−10V〜+10V。
デジタルの速度は使用ch数で変わります。最大4chでは毎秒500メガサンプル、8ch同時なら毎秒100メガサンプルです。最大速度を使うにはUSB 3.0接続が必要なので、PC側のポートも確認してください。
解析ソフトのLogic 2には24種のプロトコルアナライザーを内蔵。デジタル入力のしきい値は1.2V、1.8V、3.3Vから選べます。対応ロジックレベルは1.2V、1.8V、2.5V、3.3V、5.0Vです。
16ch機の余裕
バスや制御信号をまとめて追うなら、DreamSourceLabのDSLogic Plusがおすすめです。16chを備え、バッファモードでは4chで400MHz、8chで200MHz、16chで100MHzで記録できます。
ストリームモードは16ch・20MHzに対応。USB 2.0で接続し、端子にはUSB Type-Cを採用しています。DSViewでI2C・SPI・UARTなどを解析できるため、周辺機器が複数ある基板の調査にも使えます。
高速な収録にはDSLogic U3Pro16が合います。8chで最大1GHz、16chでも最大500MHzに対応し、16chのストリームモードは125MHz。入力しきい値はDSLogic Plusと同じく、0〜5Vの範囲で0.1V刻みに設定できます。
32chでの拡張
DigilentのDigital Discoveryは最大32chを扱えるUSB機器です。サンプリングレートは8chで800MS/s、16chで400MS/s、32chで200MS/s。GPIOやバスを多く並べて観測する開発に適しています。
16chのパターンジェネレーターも搭載しています。最大100MS/sでデジタルパターンを出力でき、テスト信号を与えたときの別信号の反応を確かめる検証にも使えます。
解析ソフトはWaveFormsで、Windows、macOS、Linuxに対応。入力ロジックレベルは1.2〜3.3Vから選択でき、5V入力にも対応しています。接続端子はUSB A to Micro-Bです。
結論
I2C・SPI・UARTを8chで手軽に観測するなら、SparkFun USB Logic Analyzerをおすすめします。3.3Vや5V系の一般的な信号をPulseViewとsigrokで解析できます。1.8V系や、より高い収録速度が必要な場合は別モデルを選んでください。
通信波形とアナログ電圧を同じ入力で確認したい方にはSaleae Logic Pro 8がおすすめです。ただし、8ch同時のデジタル速度は100MS/s。最大500MS/sの条件とは異なるため、使うch数に合わせて判断しましょう。
8本を超える信号線には16chのDSLogicが適しています。入力数をさらに増やし、信号生成も行うなら32chのDigital Discoveryを検討できます。必要な入力数、電圧、同時使用時のサンプリング速度を押さえれば、計測環境を整えやすくなります。
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