SwiftUI本で学ぶSwift async awaitと状態管理|iOSアプリ開発の実践ガイド

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SwiftUIでiOSアプリを作ろうとすると、画面の見た目より先に「入力値はどこに置く?」「通信結果はどう反映する?」で手が止まることがあります。そこで大切になるのが状態管理と、Swiftのasyncとawaitです。

別々のテーマに見えますよね。けれど検索画面では、文字を入力し、通信を待ち、結果を並べるまでがひと続き。仕組みを知ると、画面の固まりや更新漏れを原因から追いやすくなります。

初心者向けに基本を整理し、SwiftUIやSwift Concurrencyを学べる5冊も紹介します。紙書籍の価格は定価の参考値です。実売額は時期や店舗によって変わります。

SwiftUIと更新

SwiftUIでは画面を部品で構成し、状態に応じて表示を更新します。ボタンを押して数字が増えたり、検索結果が届いて一覧が変わったりする。どちらも状態の変化が起点です。

表示部品を探して一つずつ書き換える感覚とは少し違います。値が変われば、それを参照する画面が再評価される仕組み。更新処理を画面のあちこちに置かずに済みます。

気をつけたいのは値の持ち主です。置き場所を誤ると、画面を開き直した際に値が消えたり、複数画面で表示がずれたりします。SwiftUIの本では、見た目と一緒にデータの流れも追ってみましょう。

状態の分け方

一つの画面だけで使う小さな値なら、@Stateが基本です。検索文字列や選択中のタブ、読み込み中かどうかなど、画面内で変化する情報を持たせます。

子画面にも同じ値を操作させたいときは、親から@Bindingを渡します。親が値を持ち、子が読み書きする関係です。入力欄と検索ボタンで同じキーワードを使う場面に便利です。

複数の値や処理をまとめたモデルを共有する場合は、ObservableObject系の仕組みを使います。@StateObjectは画面側で作って管理する場面、@ObservedObjectは外から渡されたモデルを監視する場面で使います。役割を分けると見通しがよくなります。

アプリ内の広い範囲で共通する設定などは、@EnvironmentObjectで環境から受け取る方法もあります。手軽ですが、どの画面が値を変えたのか追いづらくなることも。共有範囲は必要なところまでに絞りましょう。

非同期処理の役割

ネットワーク通信や大きなファイルの読み込みには時間がかかります。画面操作を止めずに待つ書き方がasyncとawaitです。処理の開始場所と結果を待つ箇所を、コード上で追いやすくなります。

検索ボタンから通信を呼び出し、結果を待って配列を状態に反映します。コードを上から追えるため、コールバックが何段も続く場合より流れをつかみやすいでしょう。

通信中、成功、失敗の状態は分けて持ちます。待っている間はインジケーター、成功したら一覧、失敗したら再試行できるメッセージを表示。結果だけを状態にすると、通信中に空の一覧が出て戸惑わせることがあります。

Taskは非同期処理を起動する単位で、TaskGroupは複数の仕事を並行して進めるときに使います。ActorやMainActorは共有データや画面更新の安全性に関わる仕組みです。最初から全部を覚えなくても大丈夫。

本の早見表

SwiftUIの画面作りから学ぶか、asyncとawaitを集中的に学ぶかで、合う本は変わります。対応環境と内容を見渡すと、入門書、専門書、リファレンスの違いが分かります。

書籍主な内容・対象環境参考価格
SwiftUI対応 たった2日でマスターできるiPhoneアプリ開発集中講座 Xcode 16/iOS 18/Swift 6.0対応SwiftUI対応 たった2日でマスターできるiPhoneアプリ開発集中講座 Xcode 16/iOS 18/Swift 6.0対応初心者向け。Xcode 16・iOS 18・Swift 6.0、複数のサンプルアプリ3,080円(税込)
詳細!SwiftUI iPhoneアプリ開発入門ノート[2022] iOS 16+Xcode 14対応詳細!SwiftUI iPhoneアプリ開発入門ノート[2022] iOS 16+Xcode 14対応基礎、状態管理、asyncとawait。iOS 16・Xcode 143,080円(税込)
一冊でマスター!Swift Concurrency入門一冊でマスター!Swift Concurrency入門asyncとawait、Actor、Taskなど2,000円(税別)
[改訂第3版]Swiftポケットリファレンス[改訂第3版]SwiftポケットリファレンスSwiftUI、データフロー、非同期処理の参照3,520円(税込)
Asynchronous Programming with SwiftUI and Combine: Functional Programming to Build UIs on Apple PlatformsAsynchronous Programming with SwiftUI and Combine: Functional Programming to Build UIs on Apple PlatformsSwiftUI、Combine、asyncとawait。英語版—

価格は記載された定価の目安です。実売額は時期や店舗によって変わります。英語版は販売先の価格表示を確認してください。

2024年発売の本はXcode 16・Swift 6.0、2022年版はiOS 16・Xcode 14が基準です。概念と開発環境によって変わる操作手順を分けて読むと実用的です。

初心者向けの本

ソシムの2024年版は472ページ。著者は藤 治仁、小林 加奈子、小林 由憲です。じゃんけん、楽器、Map検索、タイマー、カメラ、お菓子検索と、題材を変えながらアプリを作れます。

Xcodeの操作から学びたい初心者におすすめです。完成品を作りながら開発の流れをつかめます。Web APIとJSONを使う検索アプリも扱い、画面の裏でデータを取得するところまで解説します。

Xcode 16・iOS 18・Swift 6.0に対応。サンプルプログラムは公式サポートページからダウンロードでき、紙面のコードと実際の動きを見比べられます。

定価の参考価格は3,080円(税込)です。初めてのiPhoneアプリ開発を幅広く体験したいなら、主教材にしやすい一冊。asyncとawaitや並行処理を深掘りしたくなったら、専門書を加えると理解が広がります。

SwiftUI対応 たった2日でマスターできるiPhoneアプリ開発集中講座 Xcode 16/iOS 18/Swift 6.0対応

SwiftUI対応 たった2日でマスターできるiPhoneアプリ開発集中講座 Xcode 16/iOS 18/Swift 6.0対応

ソシム

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もう一冊は、大重美幸著『詳細!SwiftUI iPhoneアプリ開発入門ノート[2022] iOS 16+Xcode 14対応』。464ページで、Swiftの基礎から状態管理へと順を追って学べます。

@State、@Binding、@StateObject、@ObservedObject、@EnvironmentObjectを扱い、AsyncImageやasyncとawaitにも触れています。画面作りと一緒に、並行処理や逐次処理の基本を身につけたい人におすすめです。

サンプルファイルも案内されており、手を動かしながら理解を確かめられます。定価の参考価格は3,080円(税込)。iOS 16・Xcode 14を基準にした本なので、開発環境との操作差を考慮しつつ、SwiftUIの基礎を学べます。

詳細!SwiftUI iPhoneアプリ開発入門ノート[2022] iOS 16+Xcode 14対応

詳細!SwiftUI iPhoneアプリ開発入門ノート[2022] iOS 16+Xcode 14対応

ソーテック社

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並行処理の本

佐藤剛士著『一冊でマスター!Swift Concurrency入門』は、印刷版128ページの専門書です。Swift 5.5からのSwift Concurrencyを対象に、asyncとawait、Actor、MainActor、Task、TaskGroup、AsyncSequence、Sendableを扱います。

各章にサンプルコードが付いていて、用語を読んだあとに短いコードで確かめられます。SwiftUIの画面構築を一から学ぶ本ではありません。Swiftの基本を身につけた人が非同期処理を掘り下げるのに適しています。

印刷版はプリント・オン・デマンドで、定価の参考価格は2,000円(税別)。ActorやTaskGroupまで短く押さえたい人におすすめです。Swift 6固有の細かな挙動は、公式資料も併せて確認しましょう。

一冊でマスター!Swift Concurrency入門

一冊でマスター!Swift Concurrency入門

インプレス NextPublishing

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Apressの英語書籍はPeter Friese著、2023年刊です。本文434ページのソフトカバーで、SwiftUIの状態管理に加え、Combine、asyncとawait、ネットワークアクセス、アプリの設計や構成を扱います。

iOS、iPadOS、watchOS、macOS、tvOSを対象にしています。SwiftUIの画面作りから非同期処理、アプリ構成まで学びたい人におすすめです。英語の技術書を読める人には有力な一冊でしょう。

この本ではSwiftUIの状態管理、通信、アプリ設計などを扱います。英語が負担なら、日本語の入門書にConcurrency専門書を組み合わせると読み進めやすくなります。

Asynchronous Programming with SwiftUI and Combine: Functional Programming to Build UIs on Apple Platforms

Asynchronous Programming with SwiftUI and Combine: Functional Programming to Build UIs on Apple Platforms

Apress

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参照本の役割

『Swiftポケットリファレンス』改訂第3版は、WINGSプロジェクトの片渕彼富・山田祥寛による536ページの紙書籍です。SwiftUIに完全対応し、データフローと非同期処理、ネットワーク通信、JSON解析、UI部品などを引いて確認できます。

順番にアプリを完成させる教材というより、書き方や機能を必要なときに調べる本です。「この値をどう渡す?」「JSONはどう扱う?」と迷ったときに、手元で引けます。

定価の参考価格は3,520円(税込)。基礎を実例で学ぶ入門書の代わりではなく、学習中の疑問を調べる補助本としておすすめです。幅広い項目を一冊で参照したい人に合います。

[改訂第3版]Swiftポケットリファレンス

[改訂第3版]Swiftポケットリファレンス

技術評論社

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結論

初めてSwiftUIでiOSアプリを作るなら、早見表にあるソシム刊のSwift 6.0対応本を主教材にするのがおすすめです。画面から検索機能まで、複数のサンプルを通して開発を一通り経験できます。

状態管理とasync、awaitを別々に整理したい人は、入門ノートや『一冊でマスター!Swift Concurrency入門』を追加してください。ActorやTaskGroupを深掘りするなら、128ページの専門書が学習の焦点を絞ってくれます。

SwiftUIを引きながら開発したい人にはポケットリファレンス、Combineや複数のAppleプラットフォームまで英語で学びたい人にはApressの本が合います。作りたいアプリに近い題材の本から始め、実装中の疑問を補助本で解くと、学びを続けやすくなります。

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