OpenShift 本 おすすめ4選|Red Hatのコンテナ開発・運用に役立つ書籍

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OpenShift本のおすすめを探すなら、アプリ開発を覚えたいのか、クラスタを安定して動かしたいのかを考えると候補が絞れます。Red Hat OpenShiftはKubernetesを基盤に、アプリ公開と運用管理を担うコンテナ基盤です。

同じOpenShift本には、開発者向けの短い入門書も、複数クラスタを扱うSRE向けの専門書もあります。内容にはかなり幅があります。前提知識と自分の目的がずれると、必要な章へ進む前に読む手が止まりがちです。

ここでは開発、クラスタ運用、基盤設計を扱う4冊を紹介します。いずれも英語の書籍です。専門用語を英語で追えるかも、現実的な判断材料になります。

早見表

4冊の中心テーマと刊行時期を一覧にしました。開発の入口、OpenShift 4の全体像、運用、基盤設計。それぞれに対応する本が見つかります。

書籍中心テーマ規模・刊行想定読者
Learn OpenShift 第2版開発からクラスタ運用708ページ・英語・2026年OpenShift 4を広く学ぶ人
OpenShift for Developers 第2版OpenShift for Developers 第2版CRC演習・Routes・Pipelines145ページ・英語・2021年アプリ開発者
Operating OpenShiftOperating OpenShiftSRE・GitOps・複数クラスタ英語・2022年SRE、管理者、DevOps担当
Architecting and Operating OpenShift ClustersArchitecting and Operating OpenShift Clusters基盤設計・Day-2運用286ページ・英語・2019年クラスタ管理者、アーキテクト

書名のDevelopersはアプリを載せる側、OperatingやArchitectingは基盤を動かす側に軸足があります。Learn OpenShiftは両方の領域を一冊で見渡す構成です。

まず押さえる全体像

KubernetesではコンテナをPodとして動かし、Serviceなどで通信を管理します。OpenShiftはKubernetesを基盤とし、開発・認証やネットワーク公開、運用管理の機能を加えています。

本を読むときは、アプリを作る流れとクラスタを維持する流れを分けると内容をつかみやすくなります。前者はビルドやデプロイ、後者は監視・ストレージ・更新・障害対応が中心です。

たとえば開発者はコンテナイメージを作り、クラスタに配置して利用者へ公開します。運用側はその環境を止めずに更新し、権限や容量を管理します。役割が異なるところですね。

4冊の違いは、一連の流れのうちどこに紙幅を割くかです。専門用語と担当業務を結びつけて読むと、現場で使える知識として残ります。

開発者向けの短い本

Joshua WoodとBrian Tannousによる『OpenShift for Developers: A Guide for Impatient Beginners』は、O’Reilly刊の第2版です。2021年刊行、145ページで、アプリの開発とデプロイを中心に扱います。

演習ではCodeReady Containers、略してCRCを使い、手元にOpenShiftのローカル環境を用意します。サンプルアプリの配置や変更も試せるため、開発の流れをつかみたい人におすすめです。

内容はRoutesによるアプリ公開、Tektonを使うOpenShift Pipelines、OperatorのサブスクリプションとOLMです。Quarkusの開発例もあり、アプリを作って継続的に配置する仕事に近い構成です。

Red Hatコンテナ開発の入口として、デプロイの手順を体験したい人におすすめします。短く、テーマも明快です。

OpenShift for Developers 第2版

OpenShift for Developers 第2版

O’Reilly Media

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開発と運用を広く学ぶ本

『Learn OpenShift: Master container orchestration with OpenShift 4 – architecture, deployment, and operations』は、Aleksey Usov、Aleksandr Varlamov、Denis Zuevによる第2版です。Packt Publishingから2026年1月30日に刊行された英語の本で、708ページあります。

開発環境やコンテナイメージ、S2Iビルドからアプリのデプロイまで扱い、HelmとKustomizeも取り上げます。アプリを動かす作業とクラスタ側の仕組みを、つなげて理解しやすい広さが特徴です。

扱う運用分野は幅広く、クラスタ構築・認証・拡張・ストレージ・監視・アップグレード・トラブルシューティングまで及びます。Operator Frameworkの章では簡単なOperator開発にも触れます。

演習ではOpenShift 4.16を使い、Bashやmake、DockerまたはPodmanを扱います。OpenShift 3からの移行にも言及しているため、旧環境から4系へ移る担当者にも参考になります。開発と運用をまたいで学ぶには有力な一冊です。

Learn OpenShift 第2版

Packt Publishing

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SRE視点の運用本

Rick RackowとManuel Dewaldによる『Operating OpenShift: An SRE Approach to Managing Infrastructure』は、O’Reillyから2022年に刊行されました。SREやシステム管理者向けに、インフラの安定運用を扱う本です。

対象環境はOCPのほか、OKD、OSD、ROSA、ARO、OpenShift Localにも及びます。自社運用やマネージドサービスなど異なる形態のOpenShift環境を扱い、複数の提供形態を見渡す助けになります。

ビルド分野はDocker BuildやS2I、カスタムS2Iイメージ、OpenShift Pipelinesを扱い、Operatorの構築・デプロイとGitOpsによるクラスタ設定にも進みます。手作業を減らして状態を保つ考え方まで学べます。

最小構成からマルチクラスタまで、デプロイ・管理・監視・運用をカバーします。複数の環境をチームで維持したり、設定変更を継続して管理したりする担当者におすすめです。

Operating OpenShift

Operating OpenShift

O’Reilly Media

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クラスタ設計の専門書

William Cabanの『Architecting and Operating OpenShift Clusters: OpenShift for Infrastructure and Operations Teams』は、Apress刊の第1版です。2019年刊行で286ページ、基盤担当者やクラウドアーキテクトを主な対象にしています。

具体例には、OCP 4.1を使ったUPI方式のベアメタル構築があります。アプリが動く基盤の設計に重点を置いています。高可用性やネットワーク、ストレージ、ロードバランサーを扱う点が特徴です。

管理やDay-2運用に加えて、Jenkins Pipelineの設計やKubernetes Operatorsなどの高度な機能にも触れます。OpenShiftとマイクロサービスの基本理解を前提としているため、初めてコンテナに触れる人にはやや専門的ですね。

例の基準はOCP 4.1で、現在の環境にそのまま手順を当てはめる本ではありません。一方、ネットワークや高可用性を考える設計の視点は、基盤担当が背景を整理する助けになります。

Architecting and Operating OpenShift Clusters

Architecting and Operating OpenShift Clusters

Apress

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混同しやすい用語

イメージはコンテナを起動する元になるパッケージで、コンテナは実行中のプロセスです。OpenShiftでは複数のコンテナをPodとしてまとめることもあります。この階層を押さえると、デプロイの説明が追いやすくなります。

ProjectはOpenShiftで作業やリソースを整理する単位で、KubernetesのNamespaceに近い役割を持ちます。開発用と本番用を分けるときも、リソースやアクセス権をどの単位で管理するかが大切です。

Routeはクラスタの外からアプリへアクセスする入口として使われます。アプリを内部でつなぐServiceとは役割が別です。公開URLの設定とクラスタ内通信を混同しないようにしたいところですね。

ビルドはイメージを作る作業、Pipelineはビルドやテスト、デプロイなど複数の処理を順番に実行する仕組みです。Operatorは望ましい状態を保つ自動化を担い、GitOpsは設定をGit上で管理して反映する考え方です。

現場につながる技術

開発チームはコードを更新し、Pipelineでテストとイメージを作ってOpenShiftに配置します。Routeを設定すると、利用者がアプリにアクセスできる流れです。開発者向け書籍の内容がつながる場面ですね。

アプリを公開できても、ストレージ不足や証明書の期限切れ、クラスタ更新の影響は残ります。監視・アップグレード・障害対応まで含めて運用全体を考えます。SRE向けの本は、公開後の管理や監視を中心に扱います。

OperatorやGitOpsを使うと、環境ごとの設定をそろえたり、繰り返す管理作業を自動化したりできます。マルチクラスタ運用では、同じ変更を安全に展開する手順も課題です。

開発・公開・監視・更新は、別々の用語に見えてもアプリを長く提供する一つの流れです。担当範囲の前後まで理解しておくと、チーム間の受け渡しもスムーズになります。

結論

アプリの作成とデプロイを短期間でつかみたい開発者には、『OpenShift for Developers』がおすすめです。145ページの第2版で、CRCを使った演習やRoutes、Pipelinesを扱います。

OpenShift 4を開発から管理まで学びたい人には、『Learn OpenShift』がおすすめです。2026年刊行の708ページで、クラスタ構築・監視・更新・Operatorまで扱います。

複数環境やGitOpsを扱うSRE、管理者には『Operating OpenShift』が有力です。高可用性やネットワークを含むクラスタ設計を学ぶなら『Architecting and Operating OpenShift Clusters』が合います。後者はOCP 4.1の例を含むため、設計の視点を学ぶ本として位置づけるとよいですね。

開発なら短い入門、全体像ならLearn OpenShift、継続運用ならSRE本、基盤設計ならApress本。Red Hat OpenShiftのどの仕事を担うかを基準にすれば、最初の一冊を決めやすくなります。

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