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組み込み開発を始めるなら、RP2040搭載のPico互換ボードはGPIO制御やUSB通信を試す入口として有力です。小型機器の試作にも使いやすいですね。
無線と端子数、フラッシュ容量やUSB端子はボードごとに異なります。最初の一台でも、組み込み先の制約でも、この違いを押さえると遠回りを減らせます。
候補一覧
一覧で特徴を押さえましょう。標準Picoは基本機能を試せる一枚で、Pico Wは無線通信に対応しています。XIAO RP2040、Pro Micro、Featherは小型化や拡張端子にそれぞれ特徴があります。
| ボード | 無線 | GPIO・フラッシュ | 端子・寸法 |
|---|---|---|---|
Raspberry Pi Pico | なし | 26本・2MB | Micro-USB B・21×51mm |
Raspberry Pi Pico W | Wi-Fi・Bluetooth | 26本・2MB | Micro-USB B・21×51mm |
Seeed Studio XIAO RP2040 | なし | 11本・2MB | USB-C・21×17.8mm |
| SparkFun Pro Micro RP2040 | なし | 20本・16MB | USB-C・約33×18mm |
| Adafruit Feather RP2040 | なし | 21本・8MB | USB-C・50.8×22.8mm |
GPIOやフラッシュの容量は判断材料の一つです。USB端子やデバッグ接続、センサーのつなぎ方まで確認すると、試作に必要なものを具体的に絞れます。
RP2040の基本
RP2040は最大133MHzで動作するデュアルコアArm Cortex-M0+マイコンです。2つのコアで処理を分担でき、LED制御やセンサー読み取りからUSBを使う小型機器まで幅広く開発できます。
GPIOはセンサーやスイッチをつなぐ入出力端子です。端子数が多いほど周辺部品を同時に接続しやすくなります。一方、使える端子の数や配置はボードによって異なります。
アナログ入力を使うと、明るさや可変抵抗などの電圧変化を数値で読み取れます。PWMは出力を細かく切り替える機能で、LEDの明るさやモーターの制御に利用できます。
RP2040にはPIOもあります。入出力のタイミングを細かく制御でき、標準的な通信規格にない信号にも応用可能です。初めてなら、GPIOやI2Cなど基本的な接続から試すと理解しやすいでしょう。
標準Pico
標準のRaspberry Pi Picoは、無線を使わずRP2040の基本機能を試すための一枚です。最大133MHzのデュアルコアと2MBフラッシュを備え、26本のGPIOのうち3本でアナログ入力を扱えます。
GPIOは0.1インチ間隔のスルーホールから引き出せます。ブレッドボードや一般的な配線で扱いやすく、基板端のキャスタレーションを使えば別の基板へ直接はんだ付けできます。
Micro-USB Bから給電とデータ接続を行い、UF2ファイルを書き込めます。3ピンSWD端子も備えており、無線を使わずGPIOやPIOの動作を試したい人に適したボードです。
Pico W
Pico Wは標準Picoと同じRP2040、26本のGPIO、2MBフラッシュを備えています。さらに2.4GHz Wi-FiとBluetooth 5.2を搭載。センサーの値をネットワーク経由で送る試作に適しています。
無線機能を加えても、フラッシュ容量は標準Picoと同じ2MBです。ログや大きなデータを本体に多く保存するなら、必要な容量を見積もってください。無線処理を含むプログラム設計にも余裕が必要です。
本体は21×51mmで、給電と書き込みにはMicro-USB Bを使います。3ピンSWD端子もあるため、無線通信を含むプログラムのデバッグにも利用できます。無線が必要な試作にはPico Wが適しています。
XIAO RP2040
Seeed Studio XIAO RP2040は21×17.8mmの小型ボードです。デジタルI/Oは11本、アナログ入力は4本。端子数を抑えた小型機器やウェアラブル機器の試作に適しています。
USB Type-Cを備え、I2C、UART、SPIは各1系統です。14ピンのうち3本は電源用で、SWDIOとSWCLKも使えます。基板を小さく保ちながらデバッグ接続を用意できる構成です。
Wi-FiやBluetoothは搭載していません。Bボタンを押しながらPCに接続するとブートローダーモードになり、USBドライブ経由で書き込めます。標準PicoよりGPIOが少ないため、接続部品を絞った機器に適しています。
Pro Micro
SparkFun Pro Micro RP2040は約33×18mmの基板に16MBのフラッシュを搭載します。引き出し端子は20本で、12-bit ADCは4チャンネル。複数のアナログ信号を扱う設計にも使えます。
USB-CはUSB 1.1のホストとデバイスに対応し、3.3Vレギュレーターも搭載しています。UARTは2系統、Qwiic対応I2CとSPIは各1系統あり、複数の通信機器を接続できます。
BootボタンでUSBブートモードに入り、UF2を書き込めます。背面のSWDパッドもデバッグに利用可能です。無線機能はなく、16MBのフラッシュやUSBホスト機能を活用する小型機器に適しています。
Feather
Adafruit Feather RP2040は8MBのSPIフラッシュと21本のGPIOを備えます。12-bit ADCは4チャンネルあり、I2C、SPI、UARTはそれぞれ2系統。複数の周辺機器を接続する試作にも使えます。
USB Type-Cで給電とデータ接続ができ、LiPoバッテリー用コネクターと200mAを超える充電回路も搭載しています。充電を含めて電池駆動のセンサー端末を試作するときに便利です。
STEMMA QTコネクターを搭載しています。SWDはオプションの端子をはんだ付けして利用します。ヘッダー未実装時の寸法は50.8×22.8×7mmで、無線機能はありません。LiPo電源や拡張端子を使う試作に適したボードです。
結論
無線を使わずGPIOやSWDを試すなら、標準Picoがおすすめです。ネットワーク接続が必要ならPico Wを選んでください。Wi-FiやBluetoothを別の無線モジュールなしで試せます。
基板サイズを抑えたいならXIAO RP2040がおすすめです。16MBフラッシュやUSBホスト機能が必要な小型機器にはSparkFun Pro Micro RP2040が適しています。端子数と寸法も合わせて確認しましょう。
LiPoバッテリーで動かす試作やSTEMMA QTによる拡張には、Feather RP2040が適しています。必要な無線やGPIO、電源とデバッグ端子を確認すれば、開発内容に合うRP2040ボードを選べます。
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