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NASにM.2 NVMe SSDを載せれば、どんな処理も速くなる。そういうわけではありません。効果が出やすいのは、同じ小さなデータに何度もアクセスする場面です。動画を大容量で転送するだけなら、期待したほどの差が出ないこともあります。
取り上げるのは3製品です。Synology DS925+での利用が案内された800GBモデル、NAS向けで耐久性を備えるWD Red SN700 2TB、容量と速度を重視しやすいTEAMGROUP MP44 2TB。それぞれ特徴が異なります。
SSD単体の公称速度が、そのままNASで出るとは限りません。どんなデータを繰り返し読むのか、NAS側の構成はどうか。両方を合わせて見ると、速度値の読み方も変わります。
候補の早見
まずは3製品の特徴を一覧にしました。Synologyとの適合、耐久性、速度と容量。それぞれ重視したいポイントが異なります。
| 製品 | 向く重視点 | 主な仕様 | 価格の見方 |
|---|---|---|---|
Synology Enterprise Series 800GB | DS925+との適合、停電保護 | 800GB、1,400TBW超、5年保証 | 時期や販売店で変動 |
WD Red SN700 2TB | NAS用途、書込耐久性 | 2TB、2,500TBW、5年保証 | 時期や販売店で変動 |
TEAMGROUP MP44 2TB | 容量、速度 | 2TB、1,000TBW、PCIe Gen4 x4 | 時期や販売店で変動 |
価格は販売時期や店によって変わります。参考価格を目安にしつつ、購入時は税込の実売価格を確認しましょう。2TBモデル同士でも、保証や耐久値を含めて見ると印象が変わることがあります。
一覧にある対応情報を手がかりに、使用するNASとの互換性も確かめてください。別のNASで使う場合は、型番とメーカーの互換表、ファームウェア条件を照合するのが確実です。
Synologyの800GB
Synology Enterprise Seriesの800GBモデルはM.2 2280サイズで、NVMe PCIe 3.0 x4に対応します。DS925+の製品ページには、内蔵M.2スロットをSSDキャッシュに使う構成が掲載されています。
持続シーケンシャル速度は読み取り3,000MB/s、書き込み1,000MB/sです。4KB QD256での持続ランダム速度は読み取り400,000 IOPS、書き込み70,000 IOPS。読み取り性能を重視する処理で検討しやすい数値ですね。
シリーズは24時間稼働のキャッシュ用途を想定し、停電保護機能のPLPを備えます。書込耐久性は1,400TBW超で、保証は5年。PLPと長期保証を重視する人には、この800GBモデルがおすすめです。
容量は800GBで、2TBモデルより控えめです。よく使うデータが限られている環境なら、キャッシュ容量を大きくしすぎずに済みます。DS925+との適合やPLPを優先したい人に合う一台です。
WD Red SN700
WD Red SN700の2TBモデルは、高負荷や24時間稼働のNASキャッシュを想定しています。ASUSTORの互換表ではAS 66シリーズ向けに掲載されており、容量にも余裕があります。
最大シーケンシャル速度は読み取り3,400MB/s、書き込み2,900MB/sです。4KB QD32・1スレッドでの最大ランダム速度は、読み取り480,000 IOPS、書き込み540,000 IOPS。小さな読み書きが混在する環境にも対応しやすい仕様ですね。
書込耐久性は2,500TBWで、保証期間は5年またはTBW上限に達するまでの早い方です。書き込みの多い運用で耐久性にゆとりを持たせたい人には、WD Red SN700 2TBをおすすめします。
ASUSTORで使うなら、NASの型番に加えてファームウェア条件も確認しましょう。対象はAS 66シリーズで、ファームウェア11C120WD、ADM 3.5.7以降が条件です。
MP44の性格
TEAMGROUP MP44は容量2TBのM.2 2280モデルで、サイズは80×22×3.7mmです。PCIe Gen4 x4に対応し、ASUSTOR AS 66シリーズの互換情報にも掲載されています。該当ファームウェアはGT19e2ccです。
最大シーケンシャル速度は読み取り7,000MB/s、書き込み6,000MB/s。ただし、NASのスロットやCPU、ディスク構成、ネットワークによって実効性能は変わります。公称値がそのままNASで出るとは限りません。
DRAMキャッシュは非搭載で、書込耐久性は1,000TBWです。保証は5年またはTBW上限到達までの早い方。速度と2TBの容量を活かしたい一方、書き込み量が多い用途ではWD Red SN700との耐久値の差も確認しておきたいですね。
放熱ラベルには厚さ1mm未満のグラフェン素材を採用し、マザーボード側のM.2ヒートシンクとの併用を想定しています。動作温度は0~70℃です。NAS内部の熱がこもらない設置や冷却にも気を配りましょう。
結論
Synology DS925+で使う予定があり、適合情報と停電時のキャッシュ保護を重視するなら、Enterprise Seriesの800GBモデルがおすすめです。容量よりも対応情報やPLPを優先する人に合います。
ASUSTOR AS 66シリーズで書き込み耐久性を重く見るなら、WD Red SN700 2TBが有力です。容量も確保しながら、書込耐久性2,500TBWを求める環境に適しています。
読み込み中心のキャッシュで速度と2TB容量を重視する人には、MP44をおすすめします。NASの互換条件と実際のアクセス傾向を照らし合わせてください。参考価格は時期によって変わるため、購入時の価格も確認しましょう.
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