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在宅開発では、ライセンスドングルや計測器、カメラを実機から離れたPCで使いたくなることがあります。USBデバイスサーバーなら、対応機器をLAN越しに扱えます。
ただし、3機種の接続方式は異なります。DigiはLAN直結、TITANはサーバーPC経由、Icronは専用ユニット間でUSBを延長。ポート数だけで決めると、置きたい機器やPCの環境に合わないこともあります。
| 製品 | USBポート | 接続方式 | 得意な用途 | 参考価格 |
|---|---|---|---|---|
| AnywhereUSB 2 Plus | USB 3.1 Gen 1 Type-A×2 | RJ-45、1GbE | ドングルや開発機器の共有管理 | 販売店・時期で変動 |
| AnyplaceUSB-H3 | USB 3.1 Gen 1 Type-A×3 | USB-BでサーバーPCに接続 | 近くのPCから3台をLAN共有 | 販売店・時期で変動 |
| USB 3-2-1 Raven 3204C Pro | USB-C×2、USB-A×2 | Cat 6a/7で別室へ延長 | カメラなどUSB機器の遠距離接続 | 販売店・時期で変動 |
販売価格は店舗や時期で変わります。本体に電源アダプターやLANケーブル、必要なスイッチを加えた総額も確認しましょう。購入後に気づきやすい費用です。
USB共有のしくみ
USBデバイスサーバーは、USB機器と離れたPCをつなぐ装置です。LAN越しに共有する製品もあれば、専用ユニット同士でUSB接続を延長するタイプもあります。仕組みは製品ごとに異なります。
在宅開発では、実機やドングルを作業部屋に置いたまま、別室のPCからアクセスできるのが便利。機材を持ち運んだり、長いUSBケーブルを引き回したりする手間も減らせます。
USB 3.0、USB 3.1 Gen 1、USB 3.2 Gen 1はいずれも最大5Gbpsの規格です。ただし、これはUSB側の上限値で、LAN越しの実効速度を保証するものではありません。
たとえば、AnywhereUSB 2 PlusのLAN端子は1GbEです。USB側が5Gbpsクラスでも、LAN区間の速度や通信処理に左右されます。大容量データを扱うなら、USB直結と同じ速さを前提にしないほうがよいでしょう。
在宅開発で便利な場面
ライセンスドングルをビルド用PCから使えれば、PCとキーの置き場所を分けられます。担当者がドングルを抜き差しできない日にも、遠隔で接続できるのは助かりますね。
評価用のカメラやスキャナ、USB-RS-232・422・485アダプターを実機ラックの近くにまとめる方法もあります。AnyplaceUSB-H3はこうした機器を3台まで接続でき、シリアル変換アダプターにも対応しています。
複数の開発PCで同じ機器を使うなら、接続先の切り替えがポイント。Digiではポートやグループを割り当てて管理できます。ただし、マルチホスト対応でも、ひとつのUSB機器を常時同時に使えるとは限りません。
カメラやキャプチャ機器では転送形式も確認したいところです。RavenはControl、Interrupt、Bulk、Isochronousの各転送に対応し、データ特性の異なるUSB機器をつなげる設計です。
AnywhereUSB 2
Digi InternationalのAnywhereUSB 2 PlusはUSB 3.1 Gen 1 Type-Aを2ポート搭載し、RJ-45の有線LANに接続します。スキャナやプリンタ、カメラ、ストレージ、ライセンスドングルなどに対応。
AnywhereUSB ManagerではUSBポートをグループに割り当て、PC側で利用するグループを選びます。複数ホストの構成にも対応。開発機ごとのポート管理に役立ちます。
セキュリティ機能も具体的です。USB-over-IP通信はTLS 1.3が既定で、必要に応じてTLS 1.2へフォールバックします。ハブ固有パスワードやクライアントIDに加え、RADIUS、TACACS+認証も利用可能です。
対応OSはWindows 7/8.1/10/11、Windows Server 2012 R2〜2025、対応Linuxディストリビューション。Web UIはHTTPS、CLIはSSHで管理でき、同時使用時は各ポート最大1.8Aまで給電します。認証や接続先管理を重視する環境に合います。
AnyplaceUSB-H3
AnyplaceUSB-H3はUSB 3.1 Gen 1 Type-Aポートを3つ搭載。USB 2.0や1.1の機器にも対応するため、異なる世代の機材をまとめて接続できます。
本体にLANポートはありません。USB Type-BでサーバーPCにつなぎ、そのPCでUSB Serverソフトを動かして、LAN上のクライアントへ機器を共有します。機器の近くにサーバーPCを置ける環境に合う構成です。
AnyplaceUSBソフトはWindows用とUbuntu 22.04〜24.04用があり、Mac用はベータ版です。開発PCのOSに加えて、機器側につなぐサーバーPCの対応OSも確認しましょう。サーバー側でUSBポートを公開し、クライアント側から接続します。
各ポートの給電上限は900mAで、付属電源は5V・3A。パスワード認証と通信暗号化はソフトウェアで設定できます。複数の機器をつなぐ場合は、ポートごとの上限と機器側の消費電力を確かめておくと安心です。
Ravenの延長構成
USB 3-2-1 Raven 3204C Proは、PCとUSB機器を専用ユニットで延長する製品です。PC側のLEXをUSB-CでホストPCにつなぎ、別室のREXにUSB機器を接続します。
Cat 6aまたはCat 7ケーブルで直接つなぐ場合、最大100mまで延長できます。10GBASE-Tスイッチを1台経由すると最大200m。LAN接続では同一サブネットが条件です。
別室側にはUSB-Cが2ポート、USB-Aが2ポートあります。USBハブを併用すれば最大30台に対応し、USB 3.2 Gen 1は最大5Gbps。USB 2.0と1.1も使えます。Windows、macOS、Linux、ChromeOSに対応し、ドライバーやクライアントソフトは不要です。
USB-Cポートは各最大3A、USB-Aポートは各最大1.2Aを給電します。長距離配線や幅広いOSへの対応が必要な場合に適した製品です。ネットワーク認証やUSB通信の暗号化が要件なら、LAN側の運用も合わせて確認しましょう。
結論
在宅開発でUSB機器をLAN共有し、ドングルの割り当てや認証も管理したいなら、AnywhereUSB 2 Plusがおすすめです。2ポートで足り、TLSやクライアントIDを利用する環境に合います。
機器のそばにサーバーPCを置けて、USB機器を3台まとめたい場合はAnyplaceUSB-H3。サーバー側のソフトと、両端PCの対応OSを確認して使う製品です。
PCから最大100〜200m離れた場所へUSBを延ばすなら、Raven 3204C Proが適しています。専用ユニット間で接続を延長する方式です。機器を共有したいのか、配線を延ばしたいのかで、選ぶ製品が決まります。
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