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DrupalのカスタムWebサイトを作るとき、まず迷うのがDrupalの標準機能とPHPモジュールの役割分担です。Drupal本は、コードを使わない入門書からAPIやテストを学べる専門書まで、内容に幅があります。
Drupal 10の開発書も、扱う範囲はそれぞれ違います。独自モジュール、画面のテーマ、コンテンツ構築。目指す作業によって、読みやすさも実務へのつながり方も変わってきますよね。
ここでは、英語やフランス語の開発書と日本語の入門書を紹介します。PHPで機能を拡張したい人も、まずサイトを形にしたい人も、内容を見比べてみてください。
Drupalの役割
Drupalは、コンテンツの種類や権限、表示方法を組み立ててWebサイトを作るCMSです。標準機能を設定して進められますが、独自の動作が必要になればPHPのモジュールで拡張できます。
画面の見た目を整えるのは、主にテーマ側の役割です。TwigテンプレートやCSSを扱うため、モジュール開発の本を読んでも、画面設計の手順まで身につかないことがあります。
本を選ぶときは、技術用語の数より、一冊でどんな作業を追えるかに注目しましょう。テストやデプロイまで扱う本もあれば、店舗紹介ページをノーコードで作る本もあります。
早見表
Drupal 10を軸に、PHP拡張、実務レシピ、テーマ設計、ノーコード入門をまとめました。作りたいサイトに近い行から見ると、各書の違いをつかみやすいでしょう。
英語やフランス語の本は、技術用語だけでなく説明文もその言語で読み進めます。日本語で基本操作から学びたい人には、最後の一冊が入り口になります。
| 書名 | 主な内容 | 言語・向く読者 |
|---|---|---|
Drupal 10 Module Development | 独自モジュール、API、エンティティ、テスト | 英語。PHP開発者向け |
Drupal 10 Development Cookbook | サイト構築、独自コード、移行、デプロイ | 英語。実務の手順を広く学びたい人 |
Modernizing Drupal 10 Theme Development | Twig、テーマ、Storybook、Next.js連携 | 英語。画面づくりを担う人 |
| Drupal 10 Le guide complet pour le développement de solutions web robustes | API、構成管理、テスト、本番公開 | フランス語。中級以上の人 |
| 酒屋の娘、Webサイト制作します! | 商店街サイトをノーコードで制作 | 日本語。初心者、DX担当者 |
PHPで拡張する
PHPで独自モジュールを開発する人には、Drupal 10 Module Developmentがおすすめです。580ページの第4版で、基本的なオブジェクト指向プログラミングを前提に、Drupal 10の拡張を段階的に学べます。
ルートとコントローラー、サービスコンテナー、依存性注入を扱い、ブロック、フォーム、カスタムViewsの実装へ進みます。Drupal独自の仕組みを機能ごとに理解できる構成です。
カスタムエンティティやフィールド型も取り上げています。独自モジュールの実装から一歩進んで、機能をDrupalに登録する方法まで学べます。Symfonyの経験があれば役立ちますが、必須ではありません。
Unit、Kernel、Functional、Functional JavaScriptの各テストに加え、更新フック、キュー、Cronも扱います。追加機能のテストや更新後の処理まで学びたい人におすすめです。一冊で運用面まで見通せますね。
レシピで実務へ
サイト構築からコード追加まで広く学ぶなら、Drupal 10 Development Cookbookをおすすめします。442ページの第3版で、課題ごとに手順を追うレシピ形式です。Web開発の基礎経験を想定しています。
拡張モジュールやテーマの管理、バージョン管理、コンテンツ構築、Viewsなど、日々のサイト制作に直結する話題が並びます。設定作業とPHP開発を同じプロジェクトの流れで捉えられます。
独自ページのルートとコントローラー、プラグイン、エンティティの作成・検索・検証・更新も扱います。JSON:APIや独自migration pluginの例もあり、外部システムとのデータ連携を考える際の手掛かりになります。
Unit、Kernel、Functional、JavaScriptのテストを取り上げ、旧Drupal版やCSV、HTTP APIからのデータ移行も解説します。デプロイではコード配置に加えてスキーマ更新と設定インポートを扱うため、開発から公開まで学びたい人におすすめです。
テーマ開発
画面をデザインに合わせて作り込みたい人には、Modernizing Drupal 10 Theme Developmentをおすすめします。360ページの英語書で、HTML、CSS、JavaScriptとCMSの基礎知識を踏まえ、Drupal 10のテーマ制作を学べます。
Twigやレンダー配列、CSS・JavaScriptライブラリに加え、フィールド、段落、ブロック、カスタムTwig関数も扱います。CSSによる見た目の調整と、Drupalから画面へデータを渡す仕組みの両方が分かります。
デモサイトとStorybookのコンポーネントを使い、デザインからテーマを作る流れを追います。DDEV、Starterkit、webpack、Tailwind CSSなども取り上げるため、フロントエンド環境とDrupalをあわせて学びたい人におすすめです。
Drupal 10.1の機能であるSingle Directory Componentsを扱い、JSON:APIとNext.jsを使うデカップルド構成にも触れます。テーマ開発の知識を広げたい人に、画面づくりの視点を加える一冊です。
日本語で始める
Drupal未経験で、まずWebサイトを形にしたい人には、酒屋の娘、Webサイト制作します!がおすすめです。日本語の印刷版は152ページ。商店街サイトを題材に、店舗紹介や一覧、お知らせページを作ります。
ストーリーに沿ってサイトができていくので、専門用語を覚えながら制作の流れをつかめます。Taxonomyで店舗を分類し、Layout Builderでページを作るなど、Drupalの標準機能を学べます。
コードやコマンドラインを使わないノーコードの手順が中心です。独自モジュールのPHP実装は扱わず、Drupalの機能を使ったサイト制作を紹介します。まず操作に慣れたい初心者にも読みやすい内容です。
印刷版の参考価格は税込3,080円です。実売価格は時期や販売店で変わります。日本語で最初のカスタムWebサイトを作りたい人におすすめの入門書です。
仏語の専門書
フランス語でDrupalを学ぶ中級・上級者には、Drupal 10 Le guide complet pour le développement de solutions web robustesがあります。609ページで、DockerやDDEVを使った開発環境から独自モジュール、カスタムエンティティまで扱います。
独自サービスやフォーム、定期タスク、イベント、構成管理、国際化を取り上げています。パフォーマンスやキャッシュ、テスト、本番環境への公開も含み、開発から運用まで学べる内容です。
本文はフランス語です。フランス語で技術書を読める中級以上の人におすすめします。Drupal 10のAPIや本番公開まで、まとまった範囲を学べます。
結論
PHPで独自モジュールを開発するなら、Drupal 10 Module Developmentがおすすめです。ルーティングやサービス、エンティティに加え、複数のテスト手法や更新処理まで学べます。実装を深めたい人に合います。
サイト構築、データ移行、公開手順も含めて広く学ぶなら、Drupal 10 Development Cookbookを選んでください。画面設計が中心ならテーマ開発書、日本語で最初のサイトを作るなら酒屋の娘、Webサイト制作します!が適しています。
Drupal本は、作りたい機能と今の経験に合わせて選べます。コード未経験なら日本語の入門書で制作の流れをつかみ、PHPの基礎があるならモジュール開発書へ進むと、学んだ内容をサイト制作に活かせます。
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