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Gradle本のおすすめを探しながら、Kotlin DSLでJavaのマルチプロジェクトを組みたい。そんな場合は、本が扱うDSLと刊行年を確かめると、必要な知識がどこにあるか見えやすくなります。
ここに挙げる4冊は、Java向けGroovy DSLの入門・実務書とAndroidビルドを扱う本に分かれます。Kotlinでビルドを拡張する書籍もあり、対象の違いが見えてきますね。
候補の早見表
| 本 | 主な対象 | Java複数プロジェクト | Kotlin DSLとの距離 |
|---|---|---|---|
Gradle Essentials | Gradle入門、Java・Web | 基礎を扱う | Groovy DSL中心 |
Gradle Effective Implementations Guide 第2版 | Javaのビルド自動化 | 構成や依存関係を詳しく扱う | Groovy DSL中心 |
Gradle for Android | Androidアプリ開発 | Androidの複数モジュール | — |
| Extending Android Builds | 中級以上のAndroid開発 | Androidビルドの拡張 | Kotlinでスクリプトやプラグインを扱う |
表からは、JavaのマルチプロジェクトとAndroidのビルド拡張で学ぶ内容が異なることがわかります。Kotlin DSL中心のJavaビルド本は、この4冊にありません。
価格は販売時期や在庫、版によって動きます。販売ページの参考価格を目安に、紙版は送料込みの総額も確かめてください。
どの本にもタスクや依存関係の考え方はありますが、現行Kotlin DSLの構文を学べる度合いは異なります。刊行年を見て使い分ければ、古い記述を今のビルドへそのまま持ち込まずに済みます。
Java複数PJの設計
Javaのマルチプロジェクトでは、ルートとサブプロジェクトの役割を決めて構成します。たとえばapp、domain、infrastructureを分け、依存の向きを明確にする形です。
全体に含めるプロジェクトを記すのがsettings.gradle.ktsです。一方、各モジュールのbuild.gradle.ktsには、Javaプラグインや依存ライブラリ、テストなど、そのモジュール固有の設定を置きます。
モジュール間の依存にはimplementation(project(":domain"))のようなプロジェクト依存を使います。ディレクトリを分けるだけでなく依存の向きまで整理すると、変更の影響範囲やテスト対象を把握しやすくなります。
複数プロジェクトで同じJava設定やプラグインを使う場合は、ルートスクリプトに設定を並べるより、build-logicの規約プラグインへまとめる方法があります。各モジュールの役割が読み取りやすくなります。
Gradle入門書
Packtの『Gradle Essentials: Master the Fundamentals of Gradle Using Real-World Projects』は、Kunal Dabir氏とAbhinandan Maheshwari氏の共著です。2015年刊、176ページで、Gradleを初めて使うJava・JVM開発者を対象にしています。
Groovy DSLの基本と、ビルドスクリプトに必要なGroovyを説明しています。JavaやWebアプリのビルド、テスト、配布物の作成へと進む構成で、初学者がGradleの流れを追えます。
依存関係やリポジトリの基礎に加え、settings.gradleを使ったマルチプロジェクトも扱います。CI向けテストとレポート、共通ビルドロジックのプラグイン化まで収録され、176ページにしては範囲が広めです。
タスクや依存関係を初めて学ぶ人には読みやすい一冊です。ただし2015年刊でGroovy DSLが中心のため、Kotlin DSLや最近のGradle設定は現行資料で補いましょう。
Gradle実務書
Hubert Klein Ikkink氏による『Gradle Effective Implementations Guide, Second Edition』は2016年刊の第2版です。368ページあり、ビルド自動化の基本を知るJava開発者を対象にしています。
外部依存関係やプロジェクト依存関係、リポジトリを扱い、Javaを含む複数プロジェクトの構成も追います。カスタムタスクやプラグイン、タスクのテストまで解説しており、実装例を知りたい人に合います。
成果物の公開やIDE連携も扱い、CIではJenkins、TeamCity、Bambooとの連携を取り上げます。ビルドの周辺まで学べる内容です。
解説の中心はGroovy DSLで、刊行年は2016年です。Kotlin DSLの現行構文を使うには、別の資料で補う必要があります。
Androidビルド入門
Kevin Pelgrims氏の『Gradle for Android: Automate the Build Process for Your Android Projects with Gradle』は2015年刊の第1版、172ページです。Androidアプリ開発の基本知識がある人を対象にしています。
依存関係はローカルとリモートの両方を扱います。複数モジュールやビルドバリアントに加え、カスタムタスク、Android向けプラグイン、ビルドのカスタマイズも登場します。
Android StudioでのGradle利用に加え、Gradle WrapperやEclipseからの移行も取り上げています。Androidのビルド手順を通して全体像をつかめる本です。
テストをビルドに組み込む方法を扱い、コマンドラインやCIサーバーでもAndroid Studioと同じビルド結果を得る構成を解説します。Android向けの2015年刊書籍なので、一般的なJavaビルドが目的なら優先度は下がります。
Kotlin拡張の実践
El Zhang氏(Bingquan Zhang)の『Extending Android Builds: Pragmatic Gradle and AGP Skills with Kotlin』は2024年4月刊、500ページ超です。Gradle、Androidビルド、Kotlinの基本を知る中級以上の開発者を対象にしています。
Kotlinを主な言語として、Gradleスクリプトやタスク、プラグインの開発を解説します。Android Gradle Plugin APIのほか、AAPT2とKotlin Symbol Processing、JVMバイトコードも扱います。
ビルドのライフサイクルやタスク実行の制御、キャッシュ、性能改善もテーマです。プラグインのテストとデバッグにCIとCDのワークフローも加わり、Androidビルドの拡張を担う開発者に役立ちます。
ペーパーバックは白黒印刷です。著者ページにはハードカバーとKindle版も掲載されています。Androidビルド拡張に重点を置いた実践書で、Gradle入門やJavaのマルチプロジェクト入門とは対象が異なります。
結論
Javaのマルチプロジェクト用に一冊を選ぶなら、『Gradle Effective Implementations Guide, Second Edition』がおすすめです。複数プロジェクトや依存関係、カスタムタスクからCIまで扱い、Javaビルド自動化の材料がそろっています。
Gradleを始めたばかりなら『Gradle Essentials』も候補です。短い入門でGroovy DSLの基礎を押さえられます。Kotlin DSLの現行構文は公式資料で確認してください。
Androidビルドの拡張を学ぶなら『Extending Android Builds』が合います。『Gradle for Android』はAndroid特有のビルド構成を知る補助教材になります。価格は在庫や販売時期で変わるため、購入時の参考価格と送料を確認してください。
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