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開発サーバーのNASに16TBのHDDを加えると、ソースコードやビルド成果物、コンテナイメージをまとめて保管できます。検証用データや世代バックアップの置き場所にもなり、共有ストレージにゆとりが生まれます。
大容量ならではの注意点もあります。故障時の再構築に時間がかかることです。今回取り上げる東芝N300、WD Red Pro、IronWolf Proはいずれも、CMR方式と7,200rpmを採用した16TBのNAS用HDDです。
3機種の早見表
| 製品 | 記録方式・回転数 | 最大年間ワークロード | 対応ベイ数 | 保証 |
|---|---|---|---|---|
N300 NAS HDD 16TB | CMR・7,200rpm | 180TB | 最大8ベイ | 3年 |
WD Red Pro NAS HDD 16TB | CMR・7,200rpm | 550TB | 制限なし | 5年限定保証 |
IronWolf Pro NAS HDD 16TB | CMR・7,200rpm | 550TB | 無制限 | 5年限定保証 |
容量や記録方式、回転数は3製品で共通です。違いは年間ワークロードの上限と対応ベイ数、保証期間にあります。NASの構成と負荷に応じて、確認したい項目も変わります。
東芝N300は最大8ベイで、年間ワークロードは180TBまで。WD Red ProとIronWolf Proは年間550TBまで対応し、ベイ数にも制限がありません。多ベイNASや複数人で使う開発環境では、年間上限と対応ベイ数を合わせて確認してください。
価格は販売店や時期で変動します。購入時点の表示価格を見ながら、保証やワークロード上限、復旧サービスの条件も確認すると、容量単価だけでは見えにくい差が分かります。
開発NASの役割
開発チームのNASには、ソースコードのほかにビルド成果物やコンテナイメージ、テストデータも集まります。複数の環境から共通ファイルへアクセスできるのは、共有ストレージの便利なところですね。
ソースコード自体は小さくても、過去のビルド成果物やログ、複数世代のイメージを残せば容量は膨らみます。16TBなら置き場所に余裕を持たせやすいものの、保存期間を決めずに使い続けるのは難しいでしょう。
開発サーバーの処理速度は、HDDの容量を増やすだけで改善するとは限りません。小さなファイルを大量に扱う処理やデータベースにはSSD、保管や共有にはNAS用HDDという分担が現実的です。
バックアップをNASの中だけに置くと、装置や共有領域の故障で一緒に失うおそれがあります。NASは作業用ストレージとして使い、重要なデータは別の保存先にも複製しておきましょう。
16TBの実効容量
HDDの16TBは十進法で表した容量です。OSが二進法の単位で表示すると、1台でも約14.6TiB相当になります。フォーマットやNASの管理領域も使うため、表示が16TBより小さくても不具合とは限りません。
2台のミラー構成では同じデータを両方へ書き込みます。公称容量で使えるのは約16TBです。1台分を冗長性に割り当てるため、故障への備えを得る一方、利用可能な容量は半分になります。
4台のRAID 5なら、公称容量ベースで約48TB、RAID 6なら約32TBが目安です。実際の空き容量はフォーマットやNASの構成で変わります。16TBを台数分そのまま足した量が、保存できる容量ではありません。
スナップショットや世代バックアップもストレージ領域を使います。開発成果物を何世代残すのか、古いコンテナイメージをいつ整理するのか。ルールを決めておけば容量の増え方を把握しやすくなります。
東芝N300の特徴
東芝 N300 NAS HDD 16TBはCMR方式で、7,200rpmで回転します。3.5インチSATA接続で、転送速度は毎秒6ギガビット。キャッシュは512MBです。年間8,760時間の通電に対応し、24時間365日稼働できます。保証期間は3年です。
最大年間ワークロードは180TBで、対応するNASは最大8ベイです。負荷が極端に高くない共有NASへ16TBを加えたい開発チームに、東芝N300をおすすめします。
3製品の中では、年間ワークロードの上限が低めです。ビルド成果物を大規模に移動したり、多数のユーザーが継続的に読み書きしたりする環境では、WD Red ProかIronWolf Proを選ぶと上限に余裕が生まれます。
WD Red Proの特徴
WD Red Pro NAS HDD 16TBはCMR方式を採用しています。回転数は7,200rpmで、キャッシュは512MB。3.5インチSATA接続に対応します。高負荷の24時間365日稼働を想定したモデルで、保証は5年の限定保証です。
最大年間ワークロードは550TBで、対応ベイ数に制限はありません。複数ユーザーが使うNASや多ベイのRAID構成を組む人には、WD Red Proがおすすめです。年間負荷の上限と長めの保証を確認できます。
年間ワークロードに余裕を持たせたい開発チームにも、WD Red Proがおすすめです。購入時にはNAS本体の対応機種と保証条件を確認してください。
IronWolfの特徴
Seagate IronWolf Pro NAS HDD 16TBはCMR方式で、7,200rpmのモデルです。キャッシュは256MB。3.5インチSATA接続で、転送速度は毎秒6ギガビットです。年間8,760時間の通電に対応し、保証は5年の限定保証となります。
最大年間ワークロードは550TBで、対応ベイ数に上限はありません。商用NASや複数ベイで高負荷が続く構成を運用する人には、IronWolf Proがおすすめです。
3年間のRescue Data Recovery Servicesが付帯します。ただし、利用できる地域には条件があります。購入先で適用条件を確認し、復旧支援とバックアップは別々に備えておきましょう。
結論
8ベイ以内で年間ワークロードが180TBの範囲に収まる開発NASには、東芝N300をおすすめします。16TB、CMR、7,200rpmを備え、最大8ベイに対応しています。保証期間は3年です。
高負荷のマルチユーザー環境や多ベイ構成では、年間550TBまで対応し、5年の限定保証が付くWD Red ProとIronWolf Proが有力です。復旧サービスを利用できる地域ならIronWolf Proを、標準的な高負荷向け仕様を重視するならWD Red Proをおすすめします。
どの製品を使う場合も、RAIDだけにデータ保護を任せず、別の保存先にもバックアップを用意してください。価格は購入時点の表示で比べ、開発NASの負荷やベイ数に合ったモデルを選べば、安定運用につながります。
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