スタジオでも自宅でも、同じ曲の続きを作りたい。場所が変わっても、作った音をそのまま引き継げるだろうか。
移動先でも同じ音で開けるか、気になりますよね。
持ち出す前にまとめよう
まずはDAWの素材収集機能を使い、プロジェクトが参照する音声も一緒にまとめてみてください。プロジェクトファイルだけを運ぶと、別の場所に保存した録音やサンプルが見つからず、移動先で再生できないことがあります。
音声素材を集める機能には、次のようなものがあります。
- Ableton Live:「すべてを集めて保存」
- REAPER:保存時にメディアをプロジェクトフォルダへコピーする機能
使っているDAWで、外部の音声素材を保存先へ集める方法を確認してみてください。
まとめた後は、そのフォルダ内のプロジェクトを開き直し、素材の不足がないか再生して確かめます。追加で録音や素材の読み込みをした後も、持ち出す前にもう一度まとめると取りこぼしを防げます。
同じ音で開くために
スタジオと自宅で編集を続けるには、次の点を見比べてみてください。
- DAWの種類とバージョン
- 使っているプラグイン
- 音源ライブラリ
音声素材を集めても、プラグイン本体や音源の利用権まで一緒に移るわけではありません。
スタジオには、次の点を前もって確認してみてください。
- 必要なソフトがあるか
- ライセンス認証ができるか
- 追加インストールができるか
- 保存できる場所
- 作業後にデータを残せるか
保存場所とデータを残せるかが分かると、持ち帰り方を決めやすくなります。
音を残して渡そう
同じ音源やエフェクトを使えない部分は、移動前に音声へ書き出しておくと、音を保ったまま作業を進められます。後で音色や演奏を直せるよう、元のMIDIや設定を残したプロジェクトも別に保存しておいてください。
別のDAWへ渡す場合は、各トラックを同じ開始位置から書き出すと位置をそろえやすくなります。書き出した音声には、次の情報も添えます。
- テンポ
- 拍子
- サンプルレート
- エフェクトを含めた音かどうか
余韻が途中で切れていないか確認します。
データを運ぶには
まとめたフォルダは、手元の保存媒体やクラウドで転送できます。容量と転送時間に無理がなければ買い足す必要はありません。ネット経由では時間がかかるデータをまとめて運ぶ方法として、外付けSSDも使えます。
フォルダの持ち運びには、Samsung T7 1TB Samsung T7 1TB グレー MU-PC1T0T-PD/ECのようなUSB 3.2 Gen 2接続の外付けSSDが使えます。機器やOSによっては再フォーマットが必要になります。
外付け媒体を使う前には、両方のPCで読み書きできる接続端子とファイルシステムを確認してください。初期化が必要な場合は保存済みデータが消えるため、先に別の場所へコピーを残します。
クラウドでは同期の完了を待ち、移動先で必要なファイルをすべてダウンロードしてから開きます。複数のPCで同時に編集すると残す変更が分からなくなるため、場所を切り替える前にプロジェクトを閉じてください。

別の場所で再開するまで
移動先では、編集を始める前に素材と音の確認を済ませると、欠けた状態のまま作業を進めずに済みます。
- 元のPCで音声素材をまとめ、プロジェクトを保存して閉じる
- フォルダ全体をコピーし、クラウドではアップロードとダウンロードの完了を確認する
- 移動先で開き、素材不足やプラグインの警告を確認して、曲を再生する
- 作業後は版番号や日付を付けて保存し、更新したフォルダを次の作業場所へ戻す
最新版を迷わず開こう
作業後は次に開くプロジェクトを一つに決め、ファイル名の版番号や日付を更新します。別々に編集した内容は上書きではまとめられないため、片方で作業を終えてから、もう片方へ引き継いでください。
一台へ移しただけでは紛失や故障に備えられないため、持ち運び用の媒体とは別に、PCや別の保存先へコピーを残します。前の版も残しておくと、素材の抜けや編集の間違いに気づいたときに戻れます。
続けたい曲で確かめよう
まずは続きを作りたい曲で使っているDAWとプラグインを、移動先でも使えるか確認してみてください。同じ音源を使えない部分が分かったら、そのトラックを音声で残す準備へ進めます。
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