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基板のどこでノイズが生まれているのか。EMI調査では、発生源を狭い範囲まで絞り込む作業が欠かせません。近傍界プローブを基板に近づけて、電界や磁界が強い場所を探します。
セットごとに周波数、先端形状、出力端子、アンプの有無が違います。スペクトラムアナライザーやオシロスコープの入力に合うかまで見ておくと、接続後の手戻りを減らせますよ。
早見表
| セット | 主な構成・周波数 | 目立つ特徴 |
|---|---|---|
| Langer EMV-Technik RF1 | H-field 3本、E-field 1本。全体で30 MHz~3 GHz | 細い隙間や配線近傍の探査 |
| Com-Power PS-500 | H-field 1本、E-field 3本。400 Hz~5 GHzのプローブを含む | 接触測定用のE-fieldチップ |
| Aaronia PBS 2 | H-field 4本、E-field 1本。DC~9 GHz | プリアンプとSMB-SMAケーブル付き |
| Tekbox TBPS01-TBWA2/20dB | H-field 3本、E-field 1本。上限6 GHz | 20 dBクラスのアンプ付き |
| Keysight N9311X-100 | H-field 4本。30 MHz~3 GHz | 対応するKeysight測定器向け |
接触測定をしたい人にはPS-500がおすすめです。DCから9 GHzまで調べるならPBS 2、アンプ付きで6 GHzまで測るならTekboxが候補。周波数範囲の広さだけでは、感度や使いやすさを判断できません。
H-field中心の構成か、E-fieldや接触プローブも含むかで、捉えやすい現象は変わります。基板で調べたい対象と測定器の入力端子を照らし合わせると、セットごとの違いが見えてきます。
RF1
Langer EMV-TechnikのRF1は受動型プローブ4本のセットです。H-fieldが3本、E-fieldが1本。ICピンや細い配線の周辺を詳しく探りたい人におすすめします。
細い先端を使えるのが特徴です。RF-U 2.5-2の磁気ギャップ幅は約0.5 mm、RF-E 10の電極幅は約0.2 mm。狙った場所へ寄せやすく、隣の部品の影響を抑えたい場面で役立ちます。
セット全体の周波数範囲は30 MHz~3 GHzですが、RF-K 7-4は30 MHz~1 GHzです。プローブごとに範囲が異なるため、調べたい帯域に合う1本を確認してください。
出力はSMBオスで、1 mのSMB-BNCケーブルが付属します。プローブ内部に終端抵抗はなく、50 Ω入力の測定器へ接続するのが基本です。重量は200 g、ケース寸法は17.5 × 14 × 3.5 cmです。
PS-500
Com-Power PS-500はH-fieldループ1本とE-fieldプローブ3本を組み合わせたセットです。E-fieldはブロードバンド、ファインチップ、接触チップの3種類。電源回路などの低周波域も調べられます。
H-fieldは9 kHz~5 GHz、ブロードバンドE-fieldは50 kHz~5 GHz、ファインチップは100 kHz~5 GHzに対応します。接触チップの範囲は400 Hz~5 GHzで、回路に直接触れて候補ノードを確かめられます。
接触チップの最大入力は50 V DCです。誘電破壊電圧1 kVとは意味が異なるため、測定時に回路へ加わる電圧は50 V DC以下に収めてください。ここは取り違えないようにしたいところです。
全プローブの出力はBNCメスで、重量は各113 gです。PAP-501は別売のプリアンプで、10 MHz~1 GHzを21 dB ±2 dB増幅します。追加する場合は別売品として手配してください。
PBS 2
Aaronia PBS 2は受動型のH-fieldプローブ4本とE-fieldプローブ1本に、プリアンプを組み合わせたセットです。H-fieldのセンサー径は50、25、12、6 mm、E-fieldは3 mm。広い範囲から狭い領域まで探れます。
プローブ単体の周波数範囲はDC~9 GHzです。プリアンプ使用時は1 MHz~9 GHzで、利得は1 MHzで40 dB、3 GHzで37.5 dB、6 GHzで35 dB。標準ノイズは3.5 dBです。
接続端子は50 ΩのSMB。付属の1 m SMB-SMAケーブルでSMA入力につなげます。プリアンプ用のバッテリーと電源、収納ケース、ミニ三脚機能付きグリップも含まれ、保証は2年です。
公式希望小売価格は€2,498.00(税別)が目安です。実売価格は販売店や時期、為替によって変わるので、購入時点で確認しましょう。プリアンプ込みで広帯域を調べる人におすすめです。
Tekbox TBPS01
Tekbox TBPS01-TBWA2/20dBは、H-fieldループ3本とE-fieldプローブ1本に20 dBクラスのアンプを組み合わせています。ループ径は20、10、5 mmで、広い範囲から小さな場所へ探査を絞れます。
周波数の上限は6 GHz。各プローブの特性図は30 kHz~6 GHzの範囲で掲載されています。E-fieldの先端は5 mmで、RF1の細い先端とはサイズが異なります。
アンプの利得は100 MHzで20.2 dB、1 GHzで19.8 dBです。50 ΩのSMA入力・出力を備え、USBから4.5~5 Vで給電します。付属ケーブルはSMB-SMAとSMA-Nが各75 cmで、N入力の測定器にも接続できます。
測定プロットと木製ケースも付属します。信号が弱く、アンプ込みの一式を用意したい人にはTekboxが候補です。測定器の入力コネクターがNかSMAか、先に確かめておくとスムーズですよ。
N9311X-100
Keysight N9311X-100には、感度と分解能の異なるH-fieldプローブが4本入っています。Keysight N9311Xアクセサリーシリーズに対応するハンドヘルド型やベンチトップ型測定器向けで、放射源の位置を追いたい人におすすめです。
周波数範囲は30 MHz~3 GHz。プローブはH-fieldのみで、E-fieldは含まれません。電界も同じセットで調べる場合は、両方の方式を備えた製品を検討してください。
対応機器ではスペクトラムアナライザーモードを使い、プローブ補正係数を設定します。係数を使えばプローブごとの応答差を表示に反映でき、複数の候補箇所を見比べる作業にも役立ちます。
対象機器がすでにあり、H-field中心で探す人には接続や設定をまとめやすいセットです。製品ページには販売パートナー、Keysight直販、見積もりの案内があります。価格は見積もりで確認してください。
結論
細い配線やICピンの近くを狙うならRF1をおすすめします。狭い磁気ギャップと細い電極を使って、近接した場所を詳しく探れます。接触測定を重視する人には、PS-500が適しています。
プリアンプ込みで広帯域を調べるならPBS 2、20 dBクラスのアンプと複数径のループを求めるならTekboxをおすすめします。対応するKeysight測定器でH-field中心に探す環境には、N9311X-100が合います。
購入前には測定器の端子と50 Ω入力の有無、調べたい周波数、必要なプローブの種類を確認してください。接触チップの許容電圧やアンプの接続条件まで押さえると、導入後の手戻りを減らせます。
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