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開発PCからNASへ大きなファイルを送ると、転送が詰まったときの原因探しが意外に大変です。PCか、NASのストレージか。それともネットワークか。10GbEでは通信量も多く、体感だけで見分けにくいですよね。
ネットワークTAPは回線を流れるパケットを複製し、監視機器へ渡します。PCとNASの間に設置して記録すると、TCP再送や応答の遅れなどを調べる手がかりになります。
製品ごとにRJ45か光か、監視側の受け口、給電方式、障害時の挙動が異なります。開発PCとNASの10GbE接続では、回線メディアと監視側の受け口が合う機種を選びます。4製品の対応方式は次の通りです。
候補製品の早見表
回線側のメディアとキャプチャ機器側の受け口を並べると、接続できる候補が見えてきます。対応速度と監視方法も、あわせて確認してください。
| 製品 | ネットワーク側 | 監視側・主な特徴 | 向く構成 |
|---|---|---|---|
| Profitap 10GBASE-T TAP C1R-10G | RJ45×2、10M〜10G | SFP+×2、全二重複製、PoE通過、LFP | RJ45の10GbE回線 |
| Dualcomm ETAP-XG | SFPまたはSFP+スロット×2、100M〜10G | SFPまたはSFP+スロット×2、方向別出力 | 光・銅線トランシーバーを使う回線 |
10Gtek LC-1-55M4 | OM4マルチモードLC、1リンク | 50対50分岐、電源不要、各側3.9dB損失 | OM4光回線 |
| Profitap ProfiShark 10G | SFPまたはSFP+×2、1Gと10G | USB 3.0出力、ハードウェア集約 | USB接続でPCに取り込む構成 |
TAPは見たい物理回線に挿入し、その区間を通る通信を複製します。NASとスイッチの間ならそのリンクが対象ですし、PCとNASの直結区間なら2台間の通信を観測できます。
RJ45の10GBASE-T回線ならC1R-10Gが合います。光リンクでトランシーバーを選ぶ構成にはETAP-XG、OM4のLC回線で電源不要を重視するなら10Gtekが該当。USBで解析用PCに取り込む場合はProfiSharkです。
TAPで見える通信
TAPが複製するのは回線上を流れるパケットです。ファイル転送中のTCP再送、応答間隔、通信量の偏りが記録に表れれば、ネットワーク区間で起きたことを調べられます。
見える範囲は設置場所で決まります。NASにつながるスイッチのポートに置けば、そのリンクを通る通信が対象です。別のポートや経路まで記録されるわけではありません。
TAPはNAS内部のディスク使用率やCPU負荷を測定しません。パケット上に問題が見当たらない場合は、NASの処理やストレージも調べると、原因の所在を探る手がかりが増えます。
監視ポートの出力が方向別の製品では、キャプチャ機器にも両方向を受ける入力が必要です。記録が片方向だけでは応答や再送を分析しにくくなるため、導入後に両入力が記録されるか確かめてください。
C1R-10Gの特徴
RJ45の10GBASE-T回線をそのまま監視するなら、Profitap C1R-10Gがおすすめです。ネットワーク側にはRJ45を2口備え、10M、100M、1G、10Gに対応。既存の銅線LANに挿入できます。
監視側はSFP+が2口。Network Aで受信した通信はMonitor Aへ、Network Bの通信はMonitor Bへ出ます。全二重通信をワイヤースピードで複製するため、方向ごとにキャプチャできます。
監視側ではSR、LR、銅線トランシーバー、パッシブTwinaxに対応します。監視用PCやキャプチャ装置のSFP+仕様に合うモジュールが必要です。RJ45のLANポートには直接接続しません。
802.3afのPoEを通過させられ、LFPはリンク障害を伝えてネットワーク側の冗長パス切り替えを支援します。給電は12V DC入力2口の冗長構成で、付属アダプターも利用できます。PoEやリンク障害通知が必要なRJ45回線なら候補になります。
Profitap 10GBASE-T TAP C1R-10G
Amazonで探すETAP-XGの特徴
Dualcomm ETAP-XGはネットワーク側と監視側にSFPまたはSFP+スロットを2口ずつ備えます。対応速度は100M、1G、2.5G、5G、10G。回線と同じ速度に対応するトランシーバーを使います。
出力は集約式ではありません。N1で受信した通信はM1へ、N2で受信した通信はM2へ流れる方式です。そのため双方向を記録する場合は、キャプチャ機器側にも2方向分の入力が要ります。
光TAPとして利用するとき、分光比の指定は不要です。対応するモジュールを使うため、モジュールで回線を構成する環境に合います。RJ45ポートに直接つなぐ方式ではなく、光または銅線トランシーバーを介して接続します。
給電はDC 5〜12V、消費電力は10Wで、ACからDCへのアダプターが付属します。動作温度は−25〜85℃です。PoE通過とフェイルセーフ・バイパスには対応しないため、リンク継続性が重要な場所では障害時の影響を確認してください。
Dualcomm ETAP-XG
Amazonで探すLC-1-55M4の特徴
10Gtek LC-1-55M4はOM4マルチモード光ファイバー用のパッシブLC TAPです。1リンク用のモジュールで、光を受動的に分岐するため電源はいりません。RJ45の10GbE回線には接続できない製品です。
ネットワークAとB、監視AとBのポート構成で、光リンクの双方向通信を監視します。分光比は50対50で、ネットワーク側と監視側の光損失はそれぞれ3.9dB。光機器やケーブルを含めた損失予算を確かめましょう。
電源を使わずに済む一方、分岐による光損失は避けられません。受光レベルに余裕が少ないリンクでは、追加損失が通信に影響しないか、リンク全体の仕様と照らし合わせてください。
このモデルは10Gtekの標準シャーシに取り付けるLC TAPモジュールです。電源を増やさず光リンクを観測したい開発環境に使えます。OM4対応とLC接続を確認しましょう。
USB型の特徴
Profitap ProfiShark 10Gはネットワーク側のSFPまたはSFP+ポートから受けた通信をUSB 3.0でPCへ取り込みます。1Gと10Gの銅線・光トランシーバーに対応し、Windows、Linux、macOSで使えます。
ハードウェア集約機能に加え、フィルターとパケットスライスも備えます。対象の通信に絞ったキャプチャが可能です。ハードウェアタイムスタンプの精度は5nsで、解析用PCと一緒に持ち出す現場にも合います。
10G時の最大レイテンシは328nsです。USB 3.0給電に加え、5V DC入力も利用できます。SFPまたはSFP+のトランシーバーを回線の光・銅線メディアに合わせます。
10GモデルはSFPケージの動作に給電が必要です。フェイルセーフ・インライン接続の対象は100Mと1Gモデルで、10Gモデルは含まれません。10G回線では電源断時のリンク継続を前提にせず、給電方法と停止時の影響を見込んでください。
Profitap ProfiShark 10G
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開発PCとNASをRJ45の10GbEで接続しているなら、第一候補はProfitap C1R-10Gです。回線をそのまま挟んで全二重の通信を監視でき、PoE通過とLFPも備えます。SFP+監視ポート用の受け側機器は別途必要です。
USB 3.0で解析用PCへ取り込むならProfiShark 10Gが合います。光回線でモジュールを選びたいときはETAP-XG、OM4のLCリンクで電源不要の分岐を重視するなら10Gtek LC-1-55M4を選んでください。
価格は時期や販売店で変わるため、購入時点で確認が必要です。回線メディア、監視側の受け口、障害時のリンク要件が一致すれば、10GbEのNAS通信を実際のパケットから調べられます。
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