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MATLABの本は、入門から数値計算、画像処理まで幅広くそろっています。表紙だけで自分の仕事に近いものを見つけるのは難しいですよね。操作を学びたいのか、計算の理屈まで追いたいのか。その違いを意識すると、本を選びやすくなります。
紹介する5冊は、行列の基礎、数値計算法、画像・音声処理など焦点が分かれています。手元の課題に近い題材から読むと、学んだ操作を次の分析につなげやすくなります。
| 本 | 向いている目的 | 参考価格(税込) |
|---|---|---|
MATLABではじめるプログラミング教室(改訂版) | 初めての操作、データ処理、可視化 | 2,970円 |
機械システム学のための数値計算法 – MATLAB版 – | 数値計算法と実装 | 2,750円 |
MATLABで学ぶ実践画像・音声処理入門 | 画像・音声データの処理 | 2,860円 |
データ科学のための微分積分・線形代数:MATLABで体験する数学基礎 | 数学の理解、行列計算 | 3,740円 |
MATLABクイックスタート:数式処理から機械学習まで | 基礎から幅広い応用まで | 2,750円 |
価格は希望小売価格・定価を参考にした税込額です。実売価格は販売店や時期で変わるため、注文時に最新価格を確かめてください。
MATLAB本で広がること
MATLABでは、コマンド操作から数値計算と描画までを一続きで試せます。行列で式を組み、結果をグラフで確かめる。この往復がデータを読む力になります。
実験値や設計値を読み込み、計算して結果を保存する。作業をプログラムにまとめると、条件を変えた試行も再現しやすくなります。繰り返しの多い分析で助かるところです。
グラフは値の大小に加えて、時間変化や変数どうしの関係を捉える手段です。軸の単位や尺度も意識すれば、異常値や傾向を読み取りやすくなり、結果を共有するときの説明も具体的になります。
扱う題材と前提知識は本ごとに違います。操作を基礎から学ぶ本、数値計算の理論を扱う本、画像・音声処理に焦点を絞った本。学びたい分野に近いものなら、演習を自分の作業に重ねやすいでしょう。
最初の一冊
『MATLABではじめるプログラミング教室(改訂版)』は、MATLABの初回利用から学びたい人におすすめです。2025年4月発行の改訂版で、168ページのB5判。高校生の自習にも対応しています。
13テーマを順に進む構成で、ベクトル・行列の扱いから数値計算へ進みます。データの読み込み・分析・表示・加工・保存も扱い、初歩の操作を一連の処理へつなげます。
plotによるグラフやplot3・mesh・surfによる三次元描画を扱い、最小二乗法とFFTも演習します。改訂版ではGUI作成がApp Designerに更新され、GUIを扱う12章・13章はApple Silicon搭載MacのMATLAB R2024bで動作確認されています。
数値計算を深く知る
『機械システム学のための数値計算法 – MATLAB版 –』は、数値計算の原理とMATLABでの実装を学びたい人におすすめです。2019年11月発行、190ページのA5判で、機械システムの具体的な数値例を扱います。
常微分方程式と連立一次方程式から始まり、LU・QR分解や補間、非線形最適化、有限要素法、モンテカルロ法まで扱います。機械システムの数値例があるので、各アルゴリズムを具体的な問題と結びつけて考えられます。
章末問題には発展内容とMATLABで計算する演習があり、サンプルプログラムも公開されています。アルゴリズムがなぜその結果を出すのかまで確かめたい人に合う一冊でしょう。
数学を計算につなぐ
『データ科学のための微分積分・線形代数:MATLABで体験する数学基礎』は、MATLABを使って数学の計算と描画を学ぶ本です。2021年8月発行の304ページ、A5判で、数学を学び直したい人におすすめです。
微分積分では常微分方程式や最適化法を扱い、線形代数では連立一次方程式・固有値・行列分解・特異値分解へ進みます。主成分分析も含まれ、データ科学に登場する行列の考え方を数学からたどれます。
MATLAB入門は付録に収録され、中心テーマは数学の基礎です。紹介プログラムはダウンロードでき、MATLAB Onlineでも実行できます。式の変形と計算結果、グラフを照らし合わせて学べます。
広い範囲を一冊で
『MATLABクイックスタート:数式処理から機械学習まで』は、初学者の自習に使える本です。2021年1月発行で、224ページのA5判。サンプルコードやデータをダウンロードできます。
基本操作・グラフ・線形代数・シンボリック演算・スクリプトを学び、最適化・統計・微分方程式・フーリエ級数へ広がります。MATLABで学べる分野の広がりをつかみたい人におすすめです。
信号処理・画像圧縮・シミュレーションから機械学習・深層学習・高速化まで扱います。サンプルコードやデータはMATLAB Onlineでも実行でき、次の学習テーマを探す参考にもなりますね。
画像・音声を扱う
『MATLABで学ぶ実践画像・音声処理入門』は、基本操作を学んだ後に実データを処理したい人におすすめです。2019年9月発行の200ページ、A5判。無料のMATLAB入門コース修了を想定しています。
音声波形やフーリエ変換・スペクトル解析・スペクトログラムを扱い、画像では領域抽出とフィルタ処理に取り組みます。高校数学に加え、大学レベルの微積分・線形代数・統計学の基礎が前提です。フーリエ変換の知識があると理解しやすくなります。
例題と章末問題に加え、問題のヒントや解答例・結果例が公開されています。使用する音声・画像・映像データもダウンロードでき、例題の素材を使って練習できます。
動作確認はWindows 10上のMATLAB 2019aで行われています。使用ToolboxはImage Processing Toolbox・Signal Processing Toolbox・Statistics and Machine Learning Toolboxです。
結論
MATLABを初めて学び、データの読み込みからグラフ表示まで練習したい人には、『MATLABではじめるプログラミング教室(改訂版)』がおすすめです。行列と演習を入口に、数値計算や可視化へ進めます。
数値計算の原理を学ぶなら機械システム向けの本、数学の基礎を固めるなら微分積分・線形代数の本が合います。幅広い応用ならクイックスタート、画像・音声処理なら実践入門が有力です。
まずは今扱っているデータや業務に近い題材を選びましょう。コードを動かし、数値とグラフをあわせて確かめる。その積み重ねが、実務で使えるMATLABにつながります。
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