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Prologの本を探すと、論理プログラミングの入門書からAIの専門書まで並び、どれが今の自分に合うのか迷いますよね。ここではSWI-Prologの実例を軸に、基礎から応用へ進める5冊を紹介します。
早見表
まず5冊の扱う範囲をひと目で見ておきましょう。短い演習で手を動かす本、言語の基本を体系立てて学ぶ本、AIや実装技法まで掘り下げる本。それぞれに持ち味があります。
| 書名 | 中心テーマ | 向いている読者 |
|---|---|---|
| Programmer Passport: Prolog | SWI-Prologの基本と小さな応用 | まず動かして試したい人 |
Programming in Prolog: Using the ISO Standard | 標準的な文法とプログラム構築 | 基礎を順に学びたい人 |
Prolog Programming for Artificial Intelligence | PrologとAIの探索・計画 | AIの題材に進みたい人 |
The Craft of Prolog | 探索やデータ構造の技法 | コードの書き方を深めたい人 |
The Art of Prolog | 上級技法、変換、論理文法 | 大部な教科書で学びたい人 |
SWI-Prologで早めに試したい人には、最初の一冊がおすすめです。基礎を順序立てて学びたい人や、AIの題材まで進みたい人には、それぞれ別の本が合います。
洋書は為替や販売店の在庫状況によって価格が動きます。表示額は時期によって変わるため、注文時点の金額を目安にしてください。発行年や版も確認しておくと、手元に届く本の内容を把握しやすくなります。
SWIで始める
『Programmer Passport: Prolog』はBruce A. Tateによる74ページのコンパクトな一冊です。2022年3月発行の第1版で、例にはSWI-Prologを使用。読み進めながら同じ処理系で試せるのが、初学者にはうれしいところですね。
コンソール操作のほか、推論や単一化を扱い、リストとパターンマッチングも学びます。問いと事実の結びつきを確かめながら、Prolog独特の考え方をつかめる構成です。
各章には「Try It Yourself」の演習があります。説明を読むだけで終わらず、自分の手で確かめられる内容です。74ページと短めなので、厚い教科書に入る前に論理プログラミングの感触を知りたい人にもおすすめです。
応用例には8クイーンやグラフ探索のほか、経路最適化と制約付きスケジューリングがあります。基礎の先に、条件を満たす解を探す課題が見えてきます。実践への入口になる一冊です。
基礎を体系化
『Programming in Prolog: Using the ISO Standard』はWilliam F. ClocksinとChristopher S. Mellishによる第5版です。2003年刊で本文は300ページ。ISO標準を土台にPrologの基本を扱う、腰を据えて学ぶタイプの教科書ですね。
データ構造やバックトラッキング、カットを扱い、組み込み述語と文法規則も取り上げます。サンプルを動かすだけでなく、処理の流れまで理解したい人におすすめです。
デバッグの考え方も学べ、Prologのプロジェクトもあります。規則を加えて意図しない解が出たり、探索がなかなか終わらなかったりする場面を、プログラムを組み立てる経験と結びつけて考えられます。
2003年刊の本なので、SWI-Prologで試すときは現行のドキュメントも手元にあると理解が進みます。標準の考え方と実装を見比べながら、言語の基礎を固めたい人におすすめです。
AIへ進む
『Prolog Programming for Artificial Intelligence』はIvan Bratkoによる第4版で、2011年刊です。前半でProlog言語を学び、後半で人工知能への応用を扱います。AIの具体的な題材を通して学びたい人におすすめです。
探索から計画、機械学習まで扱い、エキスパートシステムやゲームも題材になります。リストやバックトラッキングに加えて、制約論理プログラミングとデータ構造も登場します。AIの仕組みをコードの動きから考えたい人に役立つ内容です。
選択問題には解答も収録されています。自分の考えと照らせるので、理解を確かめる助けになります。知識を読むだけでなく、自分で考える時間を取りたい人にもおすすめです。
付録ではProlog実装間の違いも扱います。SWI-Prologで例を試す際に、言語の考え方と処理系固有の挙動を分けて理解する手がかりになります。AIの応用例を学びたい人には、題材の幅広さが魅力ですね。
技法を磨く
『The Craft of Prolog』はRichard O’Keefeによる416ページの本で、2009年刊です。入門コースで基本を学んだ読者に向け、Prologを効果的に使うための技法を掘り下げます。最初の一冊より、基礎を学んだ後に開きたい本です。
探索だけでなく、データ構造の設計やシーケンスを扱い、インタプリタの実装にも触れます。コードが動くようになったあとに構成を見直したい人や、解の探し方を深めたい人におすすめです。
文法規則やPrologマクロに加え、トークナイザと全解の取得も取り上げます。プログラムの構成と実装技法から、使いこなしにくい概念を追える本です。書き方の理由まで考えたい読者に合います。
この本は実装寄りで、構文を一歩ずつ覚える入門書とは役割が異なります。探索やデータ表現を自分で考える段階なら、手元のコードを見直す材料になります。何度か読み返して技法を確かめたい人におすすめです。
上級技法を学ぶ
『The Art of Prolog: Advanced Programming Techniques』はLeon S. SterlingとEhud Y. Shapiroによる第2版です。1994年刊で552ページ。基礎を学んだ読者が上級技法と演習にじっくり取り組むための教科書です。
カットと否定や段階的なプログラム構築に加え、インタプリタ、プログラム変換、論理文法を扱います。個々の述語の使い方から一歩先へ進み、プログラムの組み立て方や読み解き方まで視野を広げられます。
第2版では上級演習が加わり、Prolog言語の解説も新しい標準に合わせて更新されています。演習に時間をかけて理解を深めたい人や、論理文法まで学びたい人に読みごたえのある内容です。
ページ数も扱う範囲も多く、初学者が最初から通読するには負担があります。基礎的なプログラムを自分で書けるようになってから読むと、章ごとの議論や演習のねらいをつかみやすいでしょう。上級学習の軸になる一冊です。
論理で考える題材
Prologでは事実や規則を並べ、そこから条件に合う解を探します。たとえば駅と路線を事実として登録し、目的地までの経路を問い合わせると、探索とバックトラッキングの働きを具体的に確認できます。
検索に限らず、時間割のような条件整理にも使えます。授業の時間割では授業・教室・担当者の条件を規則に表して、重複しない組み合わせを探します。制約付きスケジューリングでは、条件同士の関係が見える点が利点です。
8クイーンやゲームの例では、候補を作り、条件に合わないものを除く流れを追えます。手続き型のコードに慣れた人は、処理の順序より「何が成り立つか」を記述する感覚に戸惑うこともあります。
答えとあわせて、どの規則が使われ、どこで別の候補に戻ったのかを追うと理解が深まります。短い問い合わせを確かめられるSWI-Prologは、推論の流れを見る学習環境として相性がよいですね。
結論
SWI-PrologでPrologの考え方に触れたい人には、『Programmer Passport: Prolog』をおすすめします。74ページで推論や単一化から探索とスケジューリングまで扱い、学習を始めるきっかけを具体的に作れます。
基礎を体系立てて学ぶ人にはClocksinとMellishの本、AIの探索や計画まで進む人にはBratkoの本をおすすめします。実装技法を深めるなら『The Craft of Prolog』、上級演習や論理文法まで扱いたい場合は『The Art of Prolog』が適しています。
知りたい範囲に近い本を選び、SWI-Prologで例を動かしながら読むと内容を確かめられます。規則を書いた先で思いがけない答えが導かれるところに、論理プログラミングの面白さがあります。
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