GitOps本おすすめ5選|Argo CD・Flux・Kubernetesの継続的デリバリーを学ぶ

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GitOpsの本を探すと、まずArgo CDやFluxの操作を扱う書籍が目に入ります。扱う範囲は本によってさまざま。CIとCDの設計からマイクロサービス運用まで取り上げる本もあります。

GitOpsとは、Gitに置いた望ましい構成を基準に、Kubernetesクラスタの状態を継続的に同期する考え方です。手作業での適用を減らし、変更履歴やレビューを残しやすくできます。

ここではArgo CDとFluxをはじめ、Secretsや複数環境の管理を扱う5冊を紹介します。日本語の実践書から複数ツールを扱う専門書まで、現場の課題に沿って内容を見ていきます。

GitOpsの基本

従来はCIがビルドからクラスタへの反映まで担う構成が一般的です。GitOpsでは役割を分け、CIがイメージを作成し、Git上のマニフェストを更新。クラスタ側のコントローラーがGitとの差分を同期します。

たとえば、テストに通ったイメージを反映する変更をプルリクエストにし、レビュー後に取り込む流れです。Argo CDやFluxがクラスタ内からGitを見る構成なら、CIに本番環境への広い書き込み権限を持たせずに済む場合もあります。

変更の記録をコミットやプルリクエストに残せば、変更者や時期、内容を追いやすくなります。変更の経路が見えるのはチーム運用の利点。Argo CDとFluxは仕組みが異なりますが、Gitの宣言とクラスタの状態を寄せる点は共通です。

ただし、Gitに書けば自動で安全になるわけではありません。権限を分けずに本番ブランチへ変更を入れれば、誤設定も同期されます。クラスタ上で直接変えた値がGitとの差として戻される場合もあるため、例外変更や緊急時の手順も決めておきましょう。

おすすめ本の早見表

5冊は、Argo CDを深く掘る本、Fluxも含めた全体像を学ぶ本、クラウド基盤やアプリ開発まで扱う本に分かれます。発行時期や対象レベルも、内容を知る手がかりになります。

日本語でCIとCD全体の流れを知りたい人には、マイクロサービス開発とArgo CDを扱う本があります。表では各書籍のテーマや発行年、ページ数も確認できます。

書籍・出版社発行年・ページ数主なテーマ向く読者参考価格
GitOps and KubernetesGitOps and Kubernetes2021年・344ページArgo CD、Flux、Jenkins X複数ツールと環境管理を学びたい人—
Implementing GitOps with Kubernetes(Packt)2024年・444ページArgo CD、Flux CD、複数クラスタクラウド基盤やSREの実務を学びたい人—
GitOps CookbookGitOps Cookbook2023年・242ページArgo CD、Secrets、複数環境実例を試しながら深めたい中級者—
Argo CD in PracticeArgo CD in Practice2022年・236ページArgo CDの本番運用Argo CDを担当する開発・運用者—
クラウドネイティブで実現する マイクロサービス開発・運用 実践ガイドクラウドネイティブで実現する マイクロサービス開発・運用 実践ガイド2023年・456ページCIとCD、Argo CD、Argo Rollouts日本語で開発からデリバリーまで学びたい人3,960円(税込)

参考価格が分かる日本語書籍は3,960円(税込)です。実売価格は販売店や時期によって変わるため、購入時にも確認してください。

3製品を横断する

Manning刊の『GitOps and Kubernetes: Continuous Deployment with Argo CD, Jenkins X, and Flux』は2021年2月発行で344ページです。Argo CDやJenkins X、Fluxを一冊にまとめ、各ツールと共通する考え方をつかめます。

環境別のブランチや名前空間、構成管理も取り上げています。開発環境と本番環境の差をどう保つか。環境が増えたとき設定をどう追うか。運用設計を考える入口になる内容です。

扱う範囲は広めです。アクセス制御やSecrets、パイプラインに加え、デプロイ戦略とロールバックも掲載されています。チームの権限や更新手順を考える材料にもなります。

2021年刊なので、サンプルを試す際はKubernetesや各ツールのバージョンを照合しましょう。掲載された運用例を現場の考え方を整理する材料にするのが堅実です。

GitOps and Kubernetes

GitOps and Kubernetes

Manning

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複数クラスタへ

Packt刊の『Implementing GitOps with Kubernetes: Automate, manage, scale, and secure infrastructure and cloud-native applications on AWS and Azure』は2024年8月発行の英語書籍で、444ページです。Argo CDとFlux CDが中心。HelmとKustomizeに加え、GitHub ActionsやTerraform、OpenTofuも取り上げています。

Gitとクラスタ間のドリフト抑制や複数クラスタ、マルチテナンシー、ロールバックを扱います。AWS、Azure、OpenShiftの運用例もあります。単一クラスタから基盤を広げたい読者には、実務の道筋を考える材料になるでしょう。

ステートフルアプリケーションを扱う点も実務的です。マニフェストを戻してもデータまで元に戻るとは限りません。アプリの変更と永続データの復旧を別に考える視点が得られます。

DevOpsやプラットフォームの担当者、SRE、クラウドエンジニア向けの一冊です。KubernetesやCIとCDに慣れていないと用語が密に感じるため、PodやDeployment、ServiceとGitの基本を知ってから読むと進みやすいです。

Implementing GitOps with Kubernetes

Packt

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実例で身につける

O’Reilly刊の『GitOps Cookbook: Kubernetes Automation in Practice』は2023年1月発行で242ページです。Argo CDを中心に、TektonやKustomize、Helmを使うレシピが並びます。概念を読んだ後で具体的な実装例を確かめたい人におすすめです。

自動同期やマニフェストの適用順、同期ウィンドウを扱います。常時反映する変更と、タイミングを調整したい変更を考える助けになります。複数環境や複数クラスタへの展開例もあります。

Secrets管理ではSealed Secretsに加えて、Argo CDとHashiCorp Vault、External Secretsの組み合わせも登場します。機密値を通常のマニフェストに直接置かず、管理方法や受け渡しを整理する材料になりますね。

中級から上級向けです。KubernetesのリソースやHelmの基本が曖昧だと、レシピの狙いを追いにくいところがあります。紙版は紀伊國屋書店で海外取次在庫から注文できます。

GitOps Cookbook

GitOps Cookbook

O’Reilly Media

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Argo CDを深掘り

Packt刊の『Argo CD in Practice: The GitOps way of managing cloud-native applications』は2022年11月発行で236ページです。宣言的設定とGit・クラスタ状態の照合を通じて、Argo CDの仕組みを順に学べます。

ブートストラップやSSO、監視に加え、災害復旧やトラブルシューティングも扱います。EKSとTerraformを組み合わせた例やapp of apps、マルチクラスタの構成も掲載されています。本番導入後の課題を知りたい読者にも参考になります。

Secrets管理やデプロイ戦略に加え、マニフェストの検証とKubernetesスキーマの確認も取り上げます。設定ミスを早く見つける仕組みを考えるチームには、実例が参考になるでしょう。

HelmまたはKustomizeの基礎があると読みやすくなります。Argo CDの構成と運用を深く知りたい人には、この本をおすすめします。すでに導入した現場でも、手に取る価値があります。

Argo CD in Practice

Argo CD in Practice

Packt

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日本語で全体像

技術評論社の『クラウドネイティブで実現する マイクロサービス開発・運用 実践ガイド』は2023年9月刊、456ページの日本語書籍です。サンプルアプリを使い、設計・開発・運用の流れにCIとCDを位置づけています。

第6章でCIとCDを設計し、第7章でArgo CDによるGitOpsとCDパイプラインを実装します。第8章ではArgo Rolloutsを使ったプログレッシブデリバリーを扱います。GitOpsの前後にある工程まで見渡せる点が特徴です。

用語や考え方を日本語で追えるため、初学者やチーム読書に使いやすい一冊です。Argo CDだけを深く学ぶ場合は、専用書のほうが運用設計を詳しく扱います。

クラウドネイティブで実現する マイクロサービス開発・運用 実践ガイド

クラウドネイティブで実現する マイクロサービス開発・運用 実践ガイド

技術評論社

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結論

日本語でGitOpsを含むCIとCD全体を学ぶなら、『クラウドネイティブで実現する マイクロサービス開発・運用 実践ガイド』から始めるのがおすすめです。基礎をつかんだ後、自分の現場に近い専門書へ進めます。

Argo CDの運用を深めたい人には『Argo CD in Practice』をすすめます。Secretsや同期のレシピを試すなら『GitOps Cookbook』。Manning本は3ツールを扱い、2024年のPackt本は複数クラスタとクラウド基盤を扱います。

GitOpsは、同期が成功すれば完了というわけではありません。変更権限や差分の承認、問題時の戻し方まで自分の環境に当てはめて考えられる本なら、運用設計の手順を具体化できます。

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