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組み込み開発でUSB接続のオシロスコープを探すなら、波形の形を見るだけでなく、何本の信号を同時に測れるかも確認したいところです。電源の立ち上がりとリセット線を一緒に表示すれば、起動の順序を追えます。
PC接続型なら波形を保存し、後から拡大して解析できます。4製品はチャンネル数や記録性能が異なり、低速信号向けから高分解能測定向けまで揃っています。
候補の早見表
| 製品 | 主な仕様 | 得意な作業 | 価格目安 |
|---|---|---|---|
PicoScope 2205A | 25 MHz・2ch | 基板上の低〜中速信号 | — |
| Analog Discovery 3 | 9 MHz・アナログ2ch+デジタル16ch | 波形と通信信号の解析 | 379 USD |
PicoScope 2406B | 50 MHz・4ch | 複数信号の同時観測 | — |
| Handyscope HS5-540XM | 250 MHz・2ch | 高分解能・長時間記録 | €1,896 |
価格欄にはメーカー公式の参考価格を記載しています。実売価格は為替や時期、販売店によって変わります。HS5の価格はVAT・送料別です。AD3はBNCアダプターとプローブが別売なので、必要な機材を加えた金額を見積もりましょう。
アナログ信号2本を測るなら2205A、電源やクロックを含む4本を同時に見るなら2406B。デジタル入力16chを使う解析にはAD3、高分解能を求める測定にはHS5-540XMが使えます。
2205Aの特徴
PicoScope 2205Aは帯域幅25 MHzのアナログ2chモデルです。低〜中速の基板で、電源とリセット、またはGPIOとクロックを同時に観測できます。
1ch使用時の最大サンプリングレートは200 MS/sで、2ch同時使用時は100 MS/sです。100 MHzパッシブプローブが2本付属し、各プローブは減衰比を1対1または10対1に切り替えられます。
メモリは16 kSで、有効チャンネル間で共有します。起動直後の短い変化やUARTの1フレーム確認には便利ですが、長いアイドル時間のあとに出る異常をまとめて記録する用途では容量が限られます。
PicoScope 7はFFTスペクトラム解析やシリアルデコードに対応し、Windows・macOS・Linuxで利用できます。2点の信号を中心に短い波形を追う場合は、USBバスパワーも便利です。
Discovery 3の特徴
DigilentのAnalog Discovery 3は差動アナログ入力2chとデジタル入力16chを備えます。SPI・I²C・UART・CANなどの信号とアナログ波形を一台で扱えるのが特徴です。
本体のみの帯域幅は9 MHzで、アナログ入力は14 bitです。別売BNCアダプターを使うと帯域は30 MHz超となり、一般的なオシロスコープ用プローブも接続できます。高めの周波数を測るなら、アダプター代も予算に加えてください。
サンプリングレートは各チャンネル最大125 MS/sで、メモリは1チャンネルあたり最大32,768サンプルです。無料のWaveFormsでオシロスコープ・ロジック解析・プロトコル解析・FFTを使えます。Windows・macOS・Linuxに対応しています。
メーカー公式の参考価格は379 USDです。実売は時期や販売店で変わります。フライワイヤーケーブルは付属しますが、BNCアダプターとオシロスコープ用プローブは別売です。追加部品を含む総額を見積もってください。
2406Bの特徴
PicoScope 2406Bは帯域幅50 MHzのアナログ4chモデルです。電源レール・リセット・クロック・通信線を同じ時間軸で見られます。4本を並べることで、信号が変わる順番を追いやすくなります。
サンプリングレートは使用チャンネル数で変わります。1ch使用時は最大1 GS/s、2chでは500 MS/s、3〜4chでは250 MS/sです。4ch使用時は1ch時の速度ではありません。必要な時間分解能は同時使用時の値で確かめてください。
メモリ長は32 MSで、有効チャンネル間で共有します。2205Aの16 kSより長い波形を記録でき、再起動前後の電源変動や間欠的な通信異常を追うのに役立ちます。100 MHzの切替式パッシブプローブが4本付属します。
PicoScope 7はFFTやシリアルデコードに対応します。Windows・macOS・Linuxに対応し、USBバスパワーで動作します。電源・リセット・クロックを含む4本を同時に測る人には、2406Bが使いやすい構成です。
HS5-540XMの特徴
Handyscope HS5-540XMは250 MHz帯域のアナログ2chモデルです。ネイティブ分解能は8 bit・12 bit・14 bitで、拡張16 bitにも対応します。電源リップルのような小さな変化を調べる際にも使えます。CH2は製造番号41382未満の機器で100 MHzです。
分解能によって最大サンプリングレートは変わります。8 bitと12 bitでは1chで最大500 MSa/s、2chで最大200 MSa/sです。14 bitでは最大100 MSa/s、16 bitでは最大6.25 MSa/sとなります。
XM拡張メモリは1チャンネルあたり32 Mptsです。標準版は1チャンネルあたり128 kptsで、XM版はより長い波形を記録できます。HP-3250Iプローブ2本が付属し、減衰比は1対1と1対10に切り替え可能です。USB接続に加えて外部電源も使います。
Multi ChannelソフトはWindows 10とWindows 11の64 bit版に対応します。Linuxではlibtiepie-hw SDK経由で使えます。公式価格は€1,896でVATと送料は別です。実売は時期や販売店によって変わります。高分解能と長時間記録の両方を業務で使いたい人向けの価格帯です。
結論
低〜中速の基板で2点の波形を追う人には、PicoScope 2205Aをおすすめします。アナログ波形とデジタル通信の両方を一台で解析するなら、Analog Discovery 3がおすすめです。AD3ではBNCアダプターとプローブが別売です。追加費用も含めて見積もってください。
電源・リセット・クロックなど4本の信号を同時に観測し、長めに記録するならPicoScope 2406Bをおすすめします。高分解能で小さな変化を調べ、長時間の波形を残す業務にはHandyscope HS5-540XMが適しています。
普段のデバッグで同時に見たい信号の本数と必要な記録時間を整理すれば、モデルを決めやすくなります。USBオシロスコープは、必要な波形を一度に記録できるかが使い続ける満足度を左右します。
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