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開発PCで大きなファイルや仮想マシンのイメージを頻繁にやり取りするなら、10GbE対応のPCIe LANカードが役立ちます。Linux対応の製品でも、対象カーネルや端子はそれぞれ違います。
手持ちのRJ45配線を生かせる製品が中心です。光ファイバー向けのSFP+モデルもあります。カードに加えて空きスロットやスイッチ、Linuxの版まで確認すれば、導入後の行き違いを防ぎやすいですよ。
製品早見表
| 製品 | 端子・速度 | PCIe | Linux対応の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
TP-Link TX401 | RJ45・最大10Gbps | 3.0 x4 | V2用ドライバー、kernel 3.10以上 | Cat 6Aケーブル付属 |
Sonnet Solo10G PCIe Card | RJ45・最大10Gbps | 3.0 x4 | kernel 6.1、6.12 | Cat 6Aで最大100m |
StarTech.com ST10GSPEXNB2 | RJ45・最大10Gbps | 3.0 x2 | kernel 3.10.x以降のLTS版 | EEE対応設計 |
Sonnet Solo10G SFP+ V2 | SFP+・10Gbps、1Gbps | 2.0 x8 | kernel 6.6以降 | 光トランシーバー付属 |
RJ45モデルは10Gbpsから100Mbpsまで複数の速度に対応します。StarTech.comは10Mbpsでも接続可能。一方、SFP+モデルは光接続用です。一般的なRJ45ケーブルを使う構成とは異なります。
参考価格は販売時期や販路で変わります。付属ケーブルやトランシーバー、別途必要な配線機器も含めて見ると、実際にかかる費用をつかみやすいですね。
10GbEの効果
10GbEのリンク速度は理論値で1GbEの10倍です。大きなデータセットやビルド成果物、仮想マシンのイメージをNASやサーバーへ移す場面では、転送待ちを短くできる可能性があります。
共有ストレージやキャッシュへの読み書きが多い開発環境ほど、帯域に余裕がある利点を感じやすくなります。小さなソースコードの変更より、数十GB単位の転送で差が出やすいですね。
カードを10GbEにしても、それだけで通信全体が10Gbpsになるわけではありません。接続先のサーバーやスイッチ、ケーブルも対応が必要です。実効速度にはストレージやCPU、通信方式も関係します。
Linux対応
Linux対応を確かめる際は、対応カーネルの番号に注目です。kernel 3.10以上とkernel 3.10.x以降のLTS版では対象の示し方が違い、ディストリビューション名だけでは判断できません。
TX401向けにはV2用Linuxドライバーが公開され、kernel 3.10以上が対象です。StarTech.comもドライバーを配布しており、対象はkernel 3.10.x以降のLTS版。カードの版と稼働中のカーネル系列を照らし合わせましょう。
SonnetのRJ45モデルはkernel 6.1と6.12、SFP+モデルは6.6以降に対応します。RJ45モデルは対応OSにドライバーが含まれていて、追加作業を抑えられます。
TX401の特徴
TP-Link TX401はPCIe 3.0 x4接続のRJ45カードです。10Gbps、5Gbps、2.5Gbpsに対応し、速度を落とした場合も1Gbpsと100Mbpsで接続できます。既存の銅線LANから10GbEへ移りたい人には、TX401がおすすめです。
Linux用に公開されているのはTX401 V2向けのドライバーで、対象はkernel 3.10以上です。導入先のカーネルに合うか確認してください。既存PCを更新するときは、カードの版も見落とさないようにしたいですね。
標準サイズとロープロファイルのブラケットに加え、1.5mのCat 6A LANケーブルが付属します。ケースに合わせてブラケットを選べるうえ、短い接続用ケーブルも手元にそろいます。
10Gbps通信中は非常に高温になりますが、仕様上の動作です。動作温度は0〜40℃なので、ケース内に空気の流れを確保し、熱がこもらないようにしてください。
Solo10G RJ45
Sonnet Solo10G PCIe CardはMarvell AQC107S搭載のRJ45カードです。PCIe 3.0 x4接続で、10Gbpsと5Gbpsに加えて2.5Gbpsにも対応します。1Gbpsと100Mbpsでも通信できます。
Linux kernel 6.1と6.12に対応し、対応OSならドライバーはOSに含まれます。別途ドライバーを準備する負担を抑えられるのは利点です。利用中のディストリビューションが対象版か確認しましょう。
Cat 6Aでは最大100m、Cat 6では最大55mです。サーバールームと開発フロアが離れている環境でも、ケーブル規格と距離を合わせて考えられますね。
フルハイトとロープロファイルのブラケットが付属し、保証期間は2年です。PCIeレーンを用意でき、Linuxカーネルも対象版なら、既存配線に合わせて構成を組みやすいでしょう。
StarTechの特徴
StarTech.com ST10GSPEXNB2はMarvell AQC113CSを搭載し、PCIe 3.0 x2で接続できます。x4カードより必要なレーン数が少ないため、拡張カードを多く使うPCでもスロット構成を調整しやすい製品です。
PCIe 2.0スロットでは最大5Gbpsです。カードやケーブルが10GbE対応でも、スロットの世代が速度上限を決めます。PCIe 3.0 x2との違いを確認しておきましょう。
Linuxではkernel 3.10.x以降のLTS版が対象で、ドライバーも配布されています。EEE対応チップセットは消費電力と発熱を抑える設計で、動作温度は0〜60℃です。長時間稼働する機器にも検討しやすい仕様でしょう。
対応速度は10Gbpsから10Mbpsまでの6段階です。ロープロファイルブラケットが付属し、保証は2年。PCIeレーン数を抑えたい構成や、PCIe 2.0環境で最大5Gbpsを使う場合に適しています。
光接続の特徴
Sonnet Solo10G SFP+ V2はSFP+端子を備えた光接続用カードです。短距離向けのマルチモードSFP+光トランシーバーが付属し、対応する光ファイバーで最大300mの接続に対応します。
PCIe 2.0 x8接続で、Linux kernel 6.6以降に対応します。通信速度は10Gbpsと1Gbpsです。一般的なLANケーブルをRJ45スイッチへ直接挿す構成には使えず、接続先にSFP+ポートや対応する光機器が必要になります。
ジャンボフレームの最大パケットサイズは15,872バイトです。利用時はPCに加えて、通信経路上のスイッチと接続先も同じフレームサイズにそろえます。
フルハイトとロープロファイルのブラケットが付属し、保証期間は2年です。光ファイバーとSFP+対応機器がある開発ネットワークなら活用しやすいでしょう。RJ45配線を使いたい場合は、先に紹介した3モデルが適しています。
結論
RJ45の既存配線を使うLinux kernel 3.10以上のPCには、TP-Link TX401がおすすめです。TX401 V2向けドライバーに加え、10Gbps通信時の発熱と0〜40℃の動作温度も確認しておきましょう。kernel 6.1または6.12でOS同梱ドライバーを重視するなら、Sonnet Solo10G PCIe Cardが合います。
PCIeのレーン数を節約したい場合はStarTech.com ST10GSPEXNB2、光ファイバーとSFP+で組む環境にはSonnet Solo10G SFP+ V2が適しています。端子やスロット、Linuxカーネルの条件を合わせれば、使う環境に合うカードを絞れます。
10GbE化の効果を引き出すには、通信相手側も高速化する必要があります。大容量データを頻繁に扱う開発PCなら導入価値は高めです。PCとLAN環境の対応状況を確認し、構成を整えましょう。
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