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株式投資でEV/EBITDA分析を学び始めた初心者には、類似企業との比較が指標の意味をつかむ助けになります。倍率が低い銘柄を買いと決める前に、借入や設備投資の違いも確かめたいところです。
ここではEV/EBITDAの計算の考え方と、同業比較で見落としやすい点を整理します。基礎を短く学ぶ本から実務の論点を深く扱う本まで、特徴と参考価格を紹介します。
本の早見表
はじめに4冊の範囲を一覧にします。企業価値の基礎、Compsの具体例、評価手法の理論と、扱う内容はそれぞれです。
| 書名 | 主な内容 | 参考価格 |
|---|---|---|
M&A Booklet/Valuation はじめての企業価値分析 | 企業価値の基本、類似会社比較とDCFの計算例 | 1,760円(税込) |
コーポレートファイナンス 戦略と実践 | Comps、EBITDAマルチプル、眼鏡業界の例 | 3,190円(税込) |
バリュエーションの教科書 | 企業価値の基本構造、DCFと倍率評価 | 2,860円(税込) |
企業価値評価 第7版[上] | 財務分析、将来予測、マルチプル法の論点 | 4,950円(税込) |
価格は公式希望小売価格・定価を参考価格として記載しています。実売価格は時期や店舗によって変わるため、注文時に販売価格をご確認ください。
Compsの手順や業界例を知りたい人には、コーポレートファイナンス 戦略と実践がおすすめです。企業価値の考え方から押さえたい人には、短い入門書もあります。
EV/EBITDAの意味
EVは企業全体の価値、EBITDAは利息や税金、減価償却費などを差し引く前の利益を表す指標です。事業が生む利益に対し、企業全体の価値がどの程度かを見る倍率ですね。
初歩では、EV=株式時価総額+有利子負債-現預金と置きます。細かな計算で非支配株主持分や優先株を加える場合もあるため、比較対象は同じ計算方法でそろえます。
EBITDAは、おおまかには営業利益に減価償却費・償却費を加えた値です。会社ごとに定義が異なる調整後EBITDAを使うときは、除いた項目を確認しましょう。
この倍率は借入の違いを含めて企業全体を比べやすい一方、設備を買い替える支出は反映しません。EBITDAが会社に最終的に残る現金そのものではない点も大切です。
短い導入書
『M&A Booklet/Valuation はじめての企業価値分析』は2024年8月刊で、A5判84ページです。企業価値における価格と価値の違いから始まり、価値の種類や算定ステップまでを短くたどれます。
類似会社比準方式とDCF法は、どちらも手順と計算例を扱います。財務諸表の読み方にも触れ、倍率評価の位置づけをつかみやすい構成です。
参考価格は1,760円(税込、公式定価)です。企業価値評価の用語を最初に押さえたい初心者には、手に取りやすい本でしょう。EV/EBITDAの同業比較を中心に学ぶなら、『コーポレートファイナンス 戦略と実践』がより直結します。
実務比較の本
『コーポレートファイナンス 戦略と実践』は2019年4月刊のA5判472ページです。会計の基礎から企業価値、株主還元政策、IR戦略まで扱い、Compsによる同業比較の流れも学べます。
EBITDAマルチプルに加えてPER・PBRも解説しています。 成長性や収益性との関係に加え、眼鏡業界のマルチプル例やカレンダライズも扱います。比較の実務を具体的にイメージできる内容です。
参考価格は3,190円(税込、公式定価)です。EV/EBITDAを使った類似企業比較を最初に学ぶ本として、この一冊をおすすめします。会計やIRまで幅広く学びたい人にも合う内容です。
価値の全体像
『バリュエーションの教科書』は2016年5月27日発売、A5判260ページです。株式投資、企業IR、M&Aなどに関わる企業価値算定の基本構造を全体から見渡せる基本テキストです。
財務諸表に価値がどう表れるかを踏まえ、第3章でDCF評価と倍率評価の関係を扱います。企業価値の基本構造を押さえ、評価手法同士のつながりも理解したい人におすすめです。
参考価格は2,860円(税込、公式定価)です。倍率の式に加えて理論の見取り図も持ちたい人にすすめます。刊行年を踏まえ、基礎の整理を主な目的に選びましょう。
実務論点まで
『企業価値評価 第7版[上]』は2022年1月刊、A5判624ページです。財務諸表分析、将来業績予測、資本コストまで含む企業価値評価を体系的に学ぶ一冊です。
マルチプル法では、将来利益予測、非事業用資産、類似企業グループの選定といった論点を扱います。事業別評価の手順では、同業他社のマルチプルを使った価値検証も扱います。
参考価格は4,950円(税込、公式定価)です。実務論点まで掘り下げたい人には、分量や価格も含めて読み応えのある内容でしょう。基本用語や計算式から学ぶ最初の一冊としては、負担が大きめです。
結論
EV/EBITDA分析では類似企業の倍率を並べ、その差を成長性や利益率、設備投資と財務の違いから読み解くことが大切です。会社の開示資料を使い、同じ期間・定義で数字をそろえましょう。
同業比較を中心に学ぶなら、『コーポレートファイナンス 戦略と実践』を最初に買うのが具体的な選択です。短時間で評価の基礎を押さえたい初心者には、『M&A Booklet/Valuation はじめての企業価値分析』をおすすめします。
理論を整理したい人は『バリュエーションの教科書』を、実務の予測や類似企業群の論点まで学びたい人は『企業価値評価 第7版[上]』を選ぶとよいでしょう。読みたい深さに合わせて一冊を決め、決算資料で実際に計算するところまで進めてみてください。
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