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SPI NORフラッシュ用プログラマーは、チップ型番だけでは決まりません。基板に載せたまま書き込むのか、ICを外してソケットに挿すのか。接続方法で作業が変わります。
基板上ISPを中心に扱うDediProg、ZIFソケットを備えるXGecu、SPIやSQIにも対応するFlashcatUSB、複数パッケージを扱うElnec。この記事では、この4機種を取り上げます。
消去、書き込み、読み出し、検証といった基本機能はそろっています。ただし、対応電圧や接続部品には違いがあります。低電圧品やSMDチップを扱うなら、接続条件まで確認してください。
早見表の容量は対応範囲を把握する手がかりです。実際に使うICの型番が対応リストにあるかも、あわせて見ておきましょう。
早見表
4機種を接続方法と主な仕様で並べました。基板に載ったICをISPで扱う機種も、取り外したICをソケットで扱う機種もあります。まずは普段の作業に近い行を見てください。
| 製品 | 接続の軸 | 主な特徴 |
|---|---|---|
| DediProg SF600Plus-G2 | 基板上ISP/対応ソケット | 1.2V、SPI NOR・NAND、Octal I/O |
XGecu T48(TL866-3G) | 40ピンZIF/IC別ISP | 25系NOR最大2Gb、1.8~6.5V |
| FlashcatUSB Mach1 | USB、専用・IDC10アダプター | SPI/SQI、SPI Flashは1Mbit~2Gbitの記載 |
| Elnec BeeProg3 | パッケージ別モジュール | VCC 0.8~7V、USBまたはLAN、持続31MB/s超 |
実売価格は時期や販売店によって変わります。アダプターやプログラミングモジュールを加えると総額も変わるため、参考価格を見る際は必要な接続部品を含めて確認してください。
容量の数字は、すべての対応ICに共通する上限ではありません。使うICの型番、電圧、パッケージが対応一覧に載っているかが、実際の作業を左右します。
SF600Plus-G2
基板上ISP、つまりICを基板に載せたまま書き込む作業が中心なら、DediProg SF600Plus-G2がおすすめです。ISP用の2×10または2×6ピンヘッダーにつなぎ、試作基板を更新できます。
SPI NORとSPI NANDの両方に対応し、1.2Vの低電圧ICも扱えます。Single/Dual/Quad/Octal I/Oは、データ線を1・2・4・8本使う転送方式です。CSピンは2本あります。
消去、プログラム、読み出し、ブランクチェック、ベリファイまで対応。USBでは単体動作のほか複数台の接続もでき、開発機材を増やす場合にも扱いやすい構成です。
Windows 8以降に対応し、SFシリーズ向けLinuxソフトもあります。単体チップにはProgMasterまたはNuProgPlus用のソケットが必要です。2026年6月以降の標準パッケージにはNuProgPlus用ソケットボードが含まれ、メーカー性能表には1Gb Serial NORの動作例もあります。型番はIC検索で確認してください。
DediProg SF600Plus-G2
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ICを基板から外してソケットで扱う作業には、XGecu T48(TL866-3G)がおすすめです。40ピンZIFソケットはレバーで接点を開閉する方式。対応チップを交換しながら読み書きできます。
メーカーは25系NORの最大容量を2Gb、対応ICを31,000種以上と案内しています。VCCは1.8~6.5Vで、1.8V品にも対応。16ピンISPポートもありますが、基板上接続を使えるかはICごとに確認が必要です。
USB 2.0 High Speed(480Mbit/s)でPCに接続し、XGProソフトを使います。対応OSはWindows XPからWindows 11まで。読み出し、消去、ブランクチェック、書き込み、ベリファイを行えます。
SOP8やWSON8などの表面実装品には、別売のSMDアダプターが必要です。ICの対応状況とパッケージを照合し、必要なアダプターをそろえましょう。対応ICの多さを、実際の作業に結び付けられます。
Flashcat Mach1
SPIに加えてSQI Flashも扱うFlashcatUSB Mach1は、複数I/Oや大容量メモリを評価する開発者におすすめです。ユーザーガイドにはSPI Flashが1Mbit~2Gbit、製品ページにはNAND/NORメモリ全般が最大256Gbitと記載されています。
この2つの容量は対象範囲が異なります。256GbitをSPI NORの上限として扱わず、実際に使うチップの型番を対応リストで確認してください。
動作電圧は1.8Vと3Vです。SOIC8/SOIC16用の専用アダプターや、他のSPIアダプターにつなぐIDC10アダプターを利用できます。対応クリップで基板上に接続する方法もあります。
読み出し、書き込み、消去、比較、書き込み後のベリファイに対応。8/16bit I/O、DQS、Hamming・RS・BHCのECCも扱えます。SPI/SQIやNANDを検証する環境で使える機能です。Windows版ソフトは個人利用無料です。
BeeProg3
Elnec BeeProg3はSerial NORの標準SPIに加え、Dual、Quad、Dual-Quad、Octal I/Oに対応します。型番はメーカーのデバイスリストで確認してください。複数の転送モードを扱う開発環境で活用できます。
VCC(ICの電源)は0.8~7Vで各1A、VPP(プログラム用電圧)は0~25Vです。パッケージ別モジュールを使い、PDIP、SOIC、QFN、BGAなどに対応します。形状の異なるICを扱う評価室や少量生産にも便利です。
PCとの接続はUSB 2.0 High Speedまたは100Mbit LAN。制御ソフトはWindows XPからWindows 11まで対応します。読み出し、ブランクチェック、書き込み、ベリファイ、消去をひと通り行えます。
メーカー掲載の持続速度は31MB/s超です。64MbitのS25FL164Kでは、書き込みとベリファイが21.5秒という例があります。特定ICでの測定値として、処理数の多い現場で参考にしてください。
Elnec BeeProg3
Amazonで探す結論
基板上の1.2Vフラッシュを扱い、DualやOctal I/Oも検証するならSF600Plus-G2がおすすめです。基板上ISPを中心に作業する開発者に合います。
取り外した25系NORをソケット中心で扱うならXGecu T48。SPI/SQIや大容量メモリ、ECCまで評価するならFlashcatUSB Mach1が有力です。必要な機能に合わせて選べます。
低電圧ICや複数のパッケージに対応し、LAN接続や書き込み速度も重視するラボにはBeeProg3をすすめます。必要なモジュールを含めて価格を確認すると、導入時の見積もりが明確になります。
購入時は、IC型番、必要電圧、基板上ISPか単体ソケットかを照合してください。SPI対応の表記に加え、接続部品と型番別の対応範囲まで確かめれば、手元の作業に合う機種を選べます。
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