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開発PCで社内LANと検証用ネットワークを行き来するなら、2系統RJ45 LAN切替器があると便利です。ケーブルを抜き差しせずに接続先を変えられます。共有のビルド機や試験用PCでも、配線をまとめやすくなるのが利点です。
ただし、2回線を同時に使うハブではありません。PCにつながるのは選んだ片方だけです。切替後に通信の再接続が必要になることも踏まえ、4機種の特徴を見ていきましょう。
4機種の早見表
| 製品 | 対応速度 | 切替方式 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
サンワサプライ SW-LAN21 | 10BASE-T、100BASE-TX、1000BASE-Tで動作確認 | 手動 | 8極8芯を物理切替 |
| Delock 87673 | 10、100、1000Mbpsと2.5、5、10Gbps | 手動 | PoE対応、外部電源不要 |
Black Box SW1030A | 10BASE-T〜10GbE | 手動 | CAT6対応、電気的に絶縁 |
| 大電 DN4800E | 10、100、1000Mbps | 自動・半自動・固定・手動 | 切替時間は1秒以下 |
4製品はいずれもRJ45端子を3つ備え、PCを共通側に接続して残る2系統のどちらかへ切り替えます。対応速度のほか、手動で切り替えるか、回線障害時の動作まで任せられるかも異なります。
SW-LAN21の参考価格は税込5,280円で、公式の希望小売価格です。実売価格は時期や販売店によって変わるため、購入時の表示を確認してください。
LAN切替器の役割
3端子のうち共通側にPCをつなぎ、残る2端子へ別々のLAN回線を接続します。スイッチを操作すれば、PCの接続先がA側からB側へ移る仕組みです。
たとえば、社内の開発ネットワークと機器検証用ネットワークを一台のPCで使い分ける場面に便利です。机の下でLANケーブルを抜き差しする手間も減らせますよ。
一方、PCとNASをつないで複数機器へLANを分配する用途には使えません。そうした場合はLANスイッチやハブが必要です。切替器は、2回線のどちらかを選んで接続する機器と考えましょう。
接続先によってIPアドレスや利用できるサーバーが異なる環境では、切替後のPC側のネットワーク設定も関係します。接続先を変えただけで、ログイン中の通信まで続くとは限りません。
サンワのSW-LAN21
SW-LAN21は手動スイッチで2回路を切り替えるシンプルなモデルです。RJ45メス端子を3つ備え、1台のPCを2回線から選ぶ接続と、1回線を2台の機器のどちらかへつなぐ接続に使えます。
LAN回線の8極8芯をすべて物理的に切り替え、選んでいない側にはLAN信号が接続されません。社内用と検証用をケーブルを抜き差しせずに使い分けたいとき、動作が分かりやすい構成ですね。
10BASE-T、100BASE-TX、1000BASE-Tで動作確認されていますが、速度保証はありません。切替器を挟んで速度が落ちる場合もあるため、高速通信が必要なら導入後に実測すると確かです。
本体は幅155×奥行98×高さ29.5mm、約160gです。1GbEまでの動作確認があり、手動切替を求める人にSW-LAN21をおすすめします。
Delock 87673
Delock 87673は10、100、1000Mbpsのほか、2.5、5、10Gbpsに対応する手動切替器です。高速な開発PCやNASでネットワークを使い分けるなら、この製品がおすすめです。
操作部は機械式ボタン2つで、外部電源は不要です。樹脂製の筐体はボタンを除いて約幅112×奥行68×高さ29mm。ACアダプターの置き場所を増やさずに済みます。
PoEにも対応しています。10GbEやPoEを使う場合は、PC、接続先の機器、ケーブルもそれぞれの要件を満たす必要があります。切替器だけで全体の速度が決まるわけではありません。
Delock 87673
Amazonで探すBlack Boxの10G機
Black Box SW1030Aは、PCをCOMMON端子につなぎ、AまたはBのネットワークをボタンで選ぶ2対1構成です。CAT6に対応し、10BASE-Tから10GbEまでのEthernet環境を対象にしています。
ネットワーク間を電気的に絶縁し、外部電源も不要です。接続先同士の電気的な分離を重視するなら、Black Box SW1030Aがおすすめです。
切替中はリンクがいったん切れ、選んだポートとの通信が新たに確立されます。手動切替でも通信を途切れさせずに移行する装置ではありません。リンク断を見込んで運用してください。
大電 DN4800E
DN4800EはMain、Primary、Secondaryの3ポート構成で、対応速度は10、100、1000Mbpsです。3ポートは同じ速度で使います。1GbEまでの業務用ネットワークを切り替えるなら、DN4800Eがおすすめです。
手動のほか、自動、半自動、固定切替にも対応し、切替時間は1秒以下です。標準は0.5秒。回線障害時の動作も設定できるため、切替を自動化したい現場で使えます。
回線復旧後にMainへ自動で戻すか、戻さないかを選べます。DC3.3Vの専用ACアダプターが付属。本体は幅52×奥行74×高さ19.8mmで、ホルダーと磁石ケースを含めて110g以下です。付属品で固定できます。
大電 DN4800E
Amazonで探す切替器でできる分離
2系統のRJ45回線を切り替えると、選んでいない側の有線LANはPCから切り離されます。SW-LAN21はLANの全8芯を物理的に切り替え、Black Box SW1030Aはネットワーク間の電気的な絶縁に対応しています。
ただし、切替器が管理するのは接続したLANポートの経路です。PCのWi-Fiや別のネットワークアダプター、仮想環境の設定まで自動で無効にはなりません。接続制限が目的なら、PC全体の構成も確認しましょう。
ネットワークに認証やアクセス制御がある場合、回線を切り替えた後に認証が必要になることがあります。切替器にネットワークの権限を変える機能はありません。利用できるサーバーやサービスは、接続先の設定に従います。
PoEを使う機器では、給電元と接続先の組み合わせも確認しましょう。Delock 87673はPoE対応ですが、実際の給電には接続するPoE機器やケーブルなど、経路全体の条件が関わります。
切替時のリンク
手動スイッチを押すと、PCのネットワーク表示がいったん未接続になることがあります。リンクが戻るまでの時間は接続機器や設定にも左右され、切替器の操作時間だけでは決まりません。
既存のSSH接続やVPNセッションは、ネットワークを切り替えると切れる場合があります。認証やIPアドレスが変わると、再接続後に追加操作が必要になることもあります。
DN4800Eの標準0.5秒は機器の切替時間です。PCが新しい回線でIPアドレスを取得し、アプリケーションが通信を再開するまでの時間とは別です。障害対策として使うなら、実際の復旧動作も確かめてください。
10GbE対応機を選ぶ場合も、PC、相手側の機器、ケーブルが速度要件を満たす必要があります。リンク速度が想定どおりか、切替後に通信できるかを一度試せば、導入後の戸惑いを減らせます。
結論
1GbE環境で手動切替をシンプルに始めるなら、サンワサプライ SW-LAN21がおすすめです。全回路を物理的に切り替える仕様が特徴で、希望小売価格は税込5,280円。実売価格は時期や販売店によって変わります。
10GbEやPoEを使うならDelock 87673、10GbEと電気的な絶縁を重視するならBlack Box SW1030Aがおすすめです。回線障害時の自動切替や復旧後の動作を設定したい業務用途には、大電 DN4800Eを選んでください。
判断の軸は、使うLANの速度と、手動で切り替えるか機器に任せるかです。通信の瞬断や再認証も見込んで、開発PCの接続環境に合う一台を選びましょう。
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