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技術書を電子化すれば、必要なページをキーワードで検索でき、重い本を持ち歩く負担も減ります。厚い本を上から撮るか、ガラス面に置いて読み取るかで、使いやすいスキャナーは変わってきます。
本文に加えて、コードや表、図版、欄外の注記も残したいもの。読み取り速度や価格とあわせて、綴じたまま扱える厚さや、OCRで検索可能なPDFを作れるかも確かめましょう。
早見表
技術書を裁断せずに読み取れる機種を中心に、対応サイズや厚さ、読み取り速度を並べました。速度はページを取り込む時間の目安です。実際の作業にはページをめくる時間も加わります。
| 製品 | 方式・対応サイズ | 本の厚さ | 読み取り速度 | 参考価格 |
|---|---|---|---|---|
ScanSnap SV600 | オーバーヘッド・A3横 | 30mm以下 | A3横1枚あたり3秒 | 67,100円 |
| Shine Ultra Pro | オーバーヘッド・A3 | A4で10mm、A3で6mm | A3約1秒/ページ | 45,100円 |
| Aura S Pro | オーバーヘッド・A3 | A4で30mm、A3で16mm | 約2秒/ページ | 74,800円 |
ET24 Pro | オーバーヘッド・A3 | A4で50mm、A3で35mm | 見開き約1秒 | 94,500円 |
OpticBook 4800 | フラットベッド・A4 | — | A4・300dpiで3.6秒 | 55,900円 |
価格は調査時に確認した販売表示を参考にしています。販売店や在庫、時期によって変わるため、購入時は最新価格を確かめてください。
方式は大きく二つあります。オーバーヘッド型は上から撮るため本を裁断せずに扱いやすく、フラットベッド型はページをガラス面に置いて読み取ります。後者は綴じ代近くの影を抑えたいときに候補になります。
ScanSnap SV600
SV600は、本に触れずに上から読み取るA3対応機です。A3横を1枚約3秒で取り込めるので、大判の技術書や資料を原本のまま電子化できます。ページを裁断せずに済むのは安心ですね。
対応する本の厚さは30mm以下です。ただし、5mmを超えると読み取り範囲は400×300mmに狭まります。大判の本を読む場合は、見開きのサイズも確かめておきましょう。
ScanSnap Homeのブック補正でページの歪みを補正でき、ページめくり検出と時間指定読み取りも使えます。輪郭検出用の背景マットは1枚付属し、専用ブックプレッサーは別売りです。
対応OSはWindows 10・11とmacOS 12以降。ABBYY FineReaderとKofax Power PDF Standardも利用できます。参考価格は67,100円です。ScanSnap Homeを使いたい人にはSV600がおすすめです。
Shine Ultra Pro
Shine Ultra Proは約1kgのオーバーヘッド型で、持ち運びやすい機種です。A3ページを約1秒で読み取り、画素数は2,400万。読み取り密度はA3で320dpi、A4で440dpiです。
本の厚さはA3で6mm、A4で10mmまで。AI画像処理による湾曲補正も備えていますが、厚い技術書では対応範囲を超えることがあります。薄い本や冊子を中心に取り込む人には、Shine Ultra Proがおすすめです。
180言語以上のOCRに対応し、検索可能なPDFのほか、Word、Excel、TIFFなどへ出力できます。フットペダル、トップLED、ドキュメントパッドが付属。USB給電なので、机上の配線も比較的すっきりします。
参考価格は45,100円で、5機種のなかでは最も低い金額です。対応OSはWindows XP、7、8、10、11とmacOS 10.13以降。Mac版の利用にはMetal対応GPUが必要です。薄い資料を素早く取り込みたい人におすすめします。
Aura S Pro
Aura S Proは厚さ30mmまでのA4本、16mmまでのA3本に対応します。平面レーザーでページの膨らみを測り、AI画像処理で補正。A4の技術書を綴じたまま扱う場合、Shine Ultra Proより厚さに余裕があります。
読み取りは1ページ約2秒で、画素数は20MP、300dpiです。補助サイドライトを2灯備え、色モードは4種類、明るさは6段階に調整できます。ページの反射や影が気になるとき、照明を細かく変えられますね。
デスクランプとしても使え、折り畳み時の寸法は130×180×443mm、重さは1.48kgです。フットペダルも使えます。スキャナーを机に出したままにしにくい場合は、照明としても活用できます。
180言語以上のOCRに対応し、検索可能なPDF、Word、Excel、TIFFなどへ出力できます。参考価格は74,800円です。厚めのA4書籍とデスクランプを一台にまとめたい人には、Aura S Proがおすすめです。
ET24 Pro
ET24 Proは厚い本の読み取りに強みがあります。A4で50mm、A3で35mmまで対応するため、大型の技術書や背を開いてもページが平らになりにくい本を裁断せずに読み取れます。そうした本を多く扱う人におすすめです。
画素数は2,400万、読み取り密度は320dpiです。1ページも見開き2ページも約1秒で読み取れます。3本のレーザーでページの膨らみを測って自動補正するため、冊数の多い蔵書もテンポよく処理できます。
スキャン後のOCRに対応し、検索可能なPDF、Word、Excel、TIFFなどを作れます。側面ライトも備えています。HDMI出力は書画カメラとして使う際に利用でき、スキャン以外にも活用できるのが特長です。
参考価格は94,500円です。対応OSはWindows 7・8・10・11、macOS 12以降のIntel機と13以降のApple Silicon機で、Ubuntu 20.04〜24.04も対象です。利用中のOSが条件に合うか確認しておきましょう。
OpticBook 4800
OpticBook 4800はA4まで対応するCCD方式のフラットベッド型です。光学読み取りは1,200dpi、ハードウェア読み取りは1,200×2,400dpiで、A4を300dpiで取り込むと1ページ約3.6秒かかります。
2mmブックエッジとSEE技術を備え、綴じ代近くの影や文字の歪みを抑えます。綴じ目のそばまで残したいページを読むときに役立ちます。
調整できるカバーで本を押さえてLED光源で読み取り、ABBYY FineReader対応のOCRで検索可能なPDF、Word、Excelを作れます。ページを一枚ずつ置いてスキャンしたい人には、OpticBook 4800がおすすめです。
参考価格は55,900円。Windows 7〜11とmacOS 10.12〜26.xに対応します。読み取りサイズはA4までです。A3の本や大判資料を扱う人は、より大きなサイズに対応する機種を選んでください。
OCRと図表
OCRはページ画像の文字を認識し、PDF内を検索できるようにする機能です。全文検索ができれば、前に見た関数名やエラー文を探す手間が減ります。ページを一枚ずつめくって探さなくて済みますね。
コード中の記号や数式、段組み、罫線入りの表は、OCRが誤認識する場合があります。180言語に対応していても、英数字やコード記号が必ず正確に認識されるわけではありません。大切な箇所は元ページの画像で確認しましょう。
細かな図表やコードを取り込むときは、dpiの数値に加えてページの歪みと影も確認してください。OpticBook 4800は綴じ代の影を抑える設計で、オーバーヘッド型なら本を開いた形のまま読み取りやすくなります。
原本を残す利点
絶版本や書き込みのある本は、裁断すると元の状態に戻せません。非接触のオーバーヘッド型なら背を切らずに読み取れるため、原本を残したい技術書におすすめです。
フラットベッド型では、本を一枚ずつガラス面に置いて読み取ります。数冊だけ電子化する場合でも、綴じ代の影を抑えたい人には、この方式が便利です。
何百ページもある本を複数冊処理する場合、ページをめくる時間や見開きの読み取り速度、補正機能が作業時間を左右します。本体価格とあわせて、無理なく作業を続けられるかも考えてください。
結論
厚い技術書を何冊も読み取る人には、A4で50mmまで対応するET24 Proがおすすめです。価格は高めですが、厚いA4本を非接触で扱え、書画カメラとしても使えるため、用途が広い機種です。
厚さ30mm以内の本が中心で、ScanSnap Homeの補正機能を使いたい人にはSV600をおすすめします。薄い冊子を持ち運んで電子化するならShine Ultra Proが便利です。デスク照明も兼ねて厚めのA4本を扱いたい人にはAura S Proをすすめます。
A4までの本を一枚ずつ置き、綴じ代近くの影を抑えたい人にはOpticBook 4800がおすすめです。読み取りサイズに合う本を電子化すれば、取り込んだ後の検索や参照もスムーズです。
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