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開発PCの組み立てや保守で電源トラブルの原因を調べるなら、ATX電源ユニットテスターが役立ちます。起動しない、突然落ちるといった症状の初期確認に使えます。
測定内容は基本電圧の確認から、実機につないだ電力やリップルの記録までさまざまです。おすすめの製品は、調べたい範囲によって変わります。
早見表
Delockは基本項目、Dr. Power IIIはATX 3.1と12VHPWR、PM123は実機負荷での詳しい測定に対応します。主な違いを一覧にしました。
| 製品 | 確認できる内容 | 活用場面 |
|---|---|---|
| Delock Power Supply Tester III | 複数端子の電圧、PG | 組み立て前の基本確認 |
Dr. Power III | ATX 3.1系、12VHPWR、PG値 | 新しいGPU用電源の確認 |
| PassMark Inline PSU Tester | 電圧、電流、電力、リップル、起動タイミング | 実機負荷での詳しい診断 |
販売価格は店舗や時期によって変わります。参考価格が掲載されている場合も、購入時の実売額を確認してください。必要な機能と価格の釣り合いも見ておきたいところです。
電圧の基本確認で足りるケースもあります。実機を動かした状態を調べるなら、負荷時の測定に対応する製品が必要です。
電源テスターの役割
電源テスターは電源ユニットの端子につなぎ、各系統の電圧や起動状態を調べる道具です。PCが起動しないとき、電源の出力を確かめる初期診断に使えます。
簡易テスターは電源単体の出力を確認します。マザーボードやGPUが実際に電力を使う状況での安定性まで、判定できるわけではありません。
接続前に電源ユニットのスイッチを切り、ACケーブルを抜いてから端子をつなぎます。通電後は表示や警告音を確認してください。内部は開けずに使いましょう。
Delockの特徴
Delock Power Supply Tester IIIはATX 20ピンと24ピンのほか、4ピンP4、8ピン(デュアルCPU)、6ピンPCIe、SATA、HDD、CD-ROM、フロッピー端子に対応します。旧型パーツが残る開発PCにも使いやすい構成です。
測定対象は+12V、-12V、+5V、+3.3V、5VSBと12V Power Goodです。各電圧を小数点以下1桁まで表示し、エラーは警告音で知らせます。数値と音で状態が分かり、初めてでも扱いやすいですね。
ATX、BTX、ITX準拠の電源に対応。電源ユニット単体の電圧を確認でき、起動前にコネクターや電圧の異常を調べる助けになります。
主な役割は電圧とPGの基本確認です。作業台に置いて、組み立てや保守の際にすぐ使える確認用として便利でしょう。
Delock
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Thermaltake Dr. Power IIIはATX12V v3.1まで対応しています。ATX 24ピン、EPS 4+4ピン、PCIe 6+2ピンに加え、PCIe 12+4ピンの12VHPWRも確認できます。新しいGPU用電源を扱う作業に対応する製品です。
測定範囲は+3.3Vが3.04~3.56V、+5Vと+5VSBが4.60~5.40V、+12Vが11.0~13.0Vです。PG値は100~500ms。LCDに状態を表示し、異常時は赤いバックライトとビープ音で知らせます。
手動モードと自動テストモードを備えています。12VHPWRではSENSE0とSENSE1の信号を検出し、150W、300W、450W、600Wの設定を識別します。この機能は端子の信号確認用で、GPUを動かす負荷試験とは別です。
本体サイズは74.8×135.8×24.4mmで、メーカー保証は3年。ATX 3.1系や12VHPWRの接続状態も確認したい人におすすめです。新しい規格の電源を扱う機会が多いなら、頼れる一台でしょう。
PassMark PM123
PassMark Inline PSU Tester PM123は、電源ユニット単体の確認に加え、マザーボードにつなぐインラインテストにも対応します。実機を動かしながら測れるため、起動時や負荷時の状態を詳しく調べられます。
電圧のほかに、各レールの電流・電力と総電力を測れます。主要レールのリップルも確認可能です。測定対象は+12V1とCPU用+12V2、+5Vと+3.3Vです。+5VSBと-12Vに加え、PCIe +12Vも確認できます。
起動・停止のタイミングも測定できます。Power-on T1とRise Time T2、PWR_OK delay T3、Power-down warning T6が対象です。1.8インチLCDとボタンで操作でき、USB接続時はWindowsソフトで監視やログ出力を行えます。
付属ケーブルはATX 24ピン、CPU 8ピン、PCIe 8ピンとPCIe分岐です。SATAとUSBのケーブルも入っています。開発機の不調を再現し、測定記録を残したい現場に適した製品です。
測定値の意味
+12VはCPUやGPUなどの電源回路で使われ、+5Vや+3.3Vは周辺回路や各種機器に関わります。5VSBはPCの電源が切れている間も待機する系統です。電圧の異常は症状を調べる手掛かりになります。
PGはPower Goodの略で、電源が起動し、各出力が安定したことを知らせる信号です。電圧が正常に見えても、PGに異常があれば起動時の問題が疑われます。PG値を測れる製品なら、起動のタイミングも確認できます。
数値だけで電源ユニット全体の良否を決めず、PCの症状やほかの測定結果と合わせて読みましょう。コネクターの接触不良やケーブルの挿し違いも原因になるため、端子の状態も確認してください。
診断の限界
簡易テスターで正常と表示されても、ゲームやビルド処理の高負荷時に電圧が変動するかまでは分からない場合があります。定格出力や変換効率に加え、ファンの異音や温度まで一括で評価する道具でもありません。
負荷時の値やリップルを調べたい人には、実機につなげるPM123をおすすめします。ただし測定には電源やケーブル、マザーボードの正しい接続が必要で、簡易テスターより準備に手間がかかります。
特定の電源で不具合が続くときは測定結果を残し、正常動作を確認した電源や構成でも症状を比べてください。テスターは故障箇所を絞る道具で、PC全体の故障を単独で確定するものではありません。
結論
日々の組み立てや保守で電圧とPGを手早く確認するなら、Delock Power Supply Tester IIIがおすすめです。対応端子が幅広く、表示と警告音で基本的な異常を確かめられます。
ATX 3.1系や12VHPWRを備えた電源には、Thermaltake Dr. Power IIIがおすすめです。PG値や自動テストを確認できるので、新しいGPU用電源の接続チェックにも使えます。
実機負荷での電力やリップル、起動タイミングまで記録したい開発現場には、PassMark PM123をおすすめします。電源単体の確認で足りるのか、動作中の測定記録が必要なのかを基準に選んでください。
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