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電子工作の配線に熱収縮チューブで表示を付けておくと、束線の裏に隠れにくく、あとから回路を追うときに助かります。結束後もずれにくいのが心強いところです。おすすめのラベルプリンターは、作業量や扱うケーブル径によって変わります。
熱収縮チューブ対応機では、対応径や入力方法、印字速度が機種ごとに異なります。一般のテープも印字できるモデルなら、ケースや収納箱の表示も一台で作れます。
熱収縮表示の役目
熱収縮チューブは、印字したあとケーブルに通し、熱で縮めて固定する表示材です。束線やコネクターの近くでも位置がずれにくく、配線番号や信号名を残したい場面で頼りになります。
一般的なラベルプリンターは、テープに印字する機械です。チューブを通して印字できる機種は限られます。専用カートリッジが必要か、市販チューブを使えるか。対応径と合わせて確認しておきたいですね。
印字後のチューブを収縮させる作業は、プリンターと別に行います。「テプラ」PRO SR-R5600Pでは、熱収縮に工業用ドライヤーが必要です。内蔵チューブウォーマーは低温時にチューブを加温するもので、収縮用ヒーターとは役割が異なります。
早見表
チューブ径やパソコンとの連携、印字量で機種の持ち味が変わります。机の上で数本作るのか、同じ配線番号を続けて出すのか。使う場面を思い浮かべると、違いがつかみやすいでしょう。
| 製品 | 熱収縮チューブの対応 | 特徴 | 価格の目安 |
|---|---|---|---|
「テプラ」PRO SR-R5600P | 専用カートリッジφ5・φ11mm | 一般テープにも対応、USB・Bluetooth | 販売店で要確認 |
レタツイン LM-500F3 | 市販品の内径φ2.0〜φ6.4mm | 本体入力、USBメモリ対応 | 102,300円(税込) |
ケーブルIDプリンター MK5000 | 内径φ1.5〜φ10mm | 自動半切り・全切り | 販売店で要確認 |
レタツイン LM-500W3 | 市販品の内径φ2.0〜φ6.4mm | PCエディタ、チューブウォーマー | 146,300円(税込) |
レタツイン LM-3000PRO | 市販品の内径φ2.0〜φ19.0mm | 高速印字、有線・無線LAN | 547,800円(税込) |
レタツイン各機種の金額は税込の公式希望小売価格で、実売価格は時期や販売店によって変動します。SR-R5600PとMK5000も、購入時点の販売価格を確認してください。
対応径の示し方は機種ごとに異なり、チューブ内径の場合もケーブル径の場合もあります。端子やコネクターを通せるか、収縮後に固定できるか。チューブを用意するときは両方を確かめましょう。
SR-R5600P
「テプラ」PRO SR-R5600Pは、熱収縮チューブと通常のPROテープに対応する小型機です。専用カートリッジSU5Sはφ5mmでケーブル径φ2.8〜5.5mm向け、SU11Sはφ11mmでケーブル径φ5.5〜11mm向けです。
PROテープは幅4・6・9・12・18・24mmに対応。配線表示に加えて、ケースの注意書きや収納箱の名前も作れます。本体は小型で、配線作業が少量の工作スペースにも置きやすい一台です。
USBまたはBluetoothで接続でき、Windows向けのテプラ クリエイター、iOS・Android・macOS向けのTEPRA LINK 2を利用できます。印字解像度は180dpi・128dotで、オートカッターも備えています。
別売りのハーフカッターRH24にも対応します。電源はACアダプターまたは単3形電池6本で、本体質量は乾電池とテープを除いて約430gです。スマホから少数の配線表示を手軽に作りたい人には、この機種がおすすめです。
LM-500F3
レタツイン LM-500F3は、本体で文字を入力する現場向けモデルです。市販の熱収縮チューブは内径φ2.0〜φ6.4mmに対応。ほかの市販チューブなら内径φ1.5〜φ8.0mmまで扱えます。
印字は熱転写方式で、解像度は300dpi、速度は40mm/秒です。φ3.2mmのチューブに20mmピッチで7文字を印字する条件では、1分あたり52個が目安。端子番号など短い表示を続けて作れます。
チューブは自動で半切りし、全切りは手動です。一部のチューブは半切りできないため、材料に合わせてカット方法を確認しましょう。USBメモリからデータを取り込めますが、PCエディタには対応していません。
税込の公式希望小売価格は102,300円です。質量は約2.3kgで、ACアダプターのほか単3形eneloop×4本でも動作します。PCエディタを使わず、現場で表示を数本ずつ追加する作業に合います。
MK5000
キヤノンのケーブルIDプリンター MK5000は、熱収縮チューブの内径φ1.5〜φ10mmに対応します。対象の肉厚は0.2〜0.4mm。PVCチューブも内径φ1.5〜φ10mmで、肉厚は0.4〜0.6mmです。
印字方式は熱転写、解像度は300dpiです。チューブは自動半切り・自動全切りに対応し、カット長は8〜150mmまで設定できます。短い識別表示から長めの表示まで作れる仕様です。
本体キーボードから入力できるほか、USB接続でPCから印刷できます。PC接続にはUSBケーブルとPC用ソフト、ドライバーが別途必要です。黒リボンは40m巻と150m巻、白リボンは85m巻が用意されています。
本体サイズは幅272×奥行318×高さ97mmです。質量は2.7kgで、電源にはACアダプターか単3形eneloop×6本を使えます。細いチューブから扱いたい場合や、自動全切りを使う配線作業に合います。
LM-500W3
レタツイン LM-500W3は、PCエディタで作ったデータをUSB経由で印字できます。対応する市販熱収縮チューブは内径φ2.0〜φ6.4mmです。設計データと同じ表記をチューブにも反映したい現場で便利です。
印字速度は40mm/秒で、φ3.2mm・20mmピッチ・7文字の条件なら毎分52個が目安です。カットは自動半切りと手動全切りに対応しますが、一部のチューブは半切りできません。
内蔵チューブウォーマーがあり、低温時は内径φ2.5〜φ4.6mmのチューブに対応します。寒い場所での作業があり、PCエディタでデータを作って印字したいなら、選ぶ理由になる機能でしょう。
税込の公式希望小売価格は146,300円。質量は約2.4kgで、ACアダプターまたは単3形eneloop×4本で動作します。熱収縮・非塩ビチューブに対応するリボンは、黒のLM-IR500BPと白のLM-IR500Wです。
LM-3000PRO
マックスのレタツイン LM-3000PROは、市販熱収縮チューブの内径φ2.0〜φ19.0mmに対応する据え置き機です。紹介した5機種のなかで最も広い径に対応し、太めのケーブルや複数径を使う配線も扱えます。
熱転写方式で解像度は300dpi、印字速度は80mm/秒です。φ3.2mm・20mmピッチ・7文字なら毎分85個が目安。自動半切りと手動全切りにも対応し、まとまった本数を作る現場で力を発揮します。
USB-A・USB-Bのほか、有線LANと無線LANを備え、Windows 11に対応します。チューブヒーターは、5〜15℃で使う際にチューブを加温する機能です。低温環境で印字を続ける工程なら、このヒーターを活用できます。
税込の公式希望小売価格は547,800円。本体は約11kgで、寸法は約427×256×301mmです。黒リボンは200m巻、白リボンは180m巻。太径チューブを多く印字し、設置場所と予算を確保できる現場にはLM-3000PROがおすすめです。
結論
電子工作で少量の配線表示を作るなら、通常テープにも対応するSR-R5600Pが手軽です。現場でPCを使わず文字を入れるならLM-500F3、内径φ1.5mmから太めのチューブまで扱うならMK5000が合います。
PCエディタと低温時のチューブ対応を重視する場合はLM-500W3。太径チューブやまとまった印字量を優先するならLM-3000PROがおすすめです。対応径やカット方式、消耗品の入手性も作業内容に照らしておきましょう。
趣味の配線を整えるなら小型機が扱いやすく、仕事で多数を印字するなら速度や自動カットを優先したいところです。配線の規模に合った機種なら、表示の見落としも減らせます。
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