組み込み開発向けUSBマルチポートシリアル変換器おすすめ4選

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組み込み開発でデバッグ用のUSB端子が足りなくなったら、USBマルチポートシリアル変換器が役立ちます。PCから複数のシリアル機器へまとめて接続できるためです。おすすめを探す際は台数と信号規格を確認し、絶縁や給電方式も見てください。

開発ボードのUARTログを追いながら、PLCや計測器とも通信する環境は珍しくありません。こうした構成ではポート数だけで安心できず、RS-232専用か、RS-422やRS-485にも対応するかで使い道が変わります。

4機種はポート数、対応規格、給電方式がそれぞれ異なります。価格は販売店や時期によって変動するため、購入時点の金額を目安にしてください。

早見表

製品ポート数・規格主な特徴給電
Moxa UPort 1650I-8-G28・RS-232、RS-422、RS-485各ポート2 kV絶縁外部電源
Sealevel SeaLINK+44・RS-232、RS-422、RS-485ポートごとに方式設定USB給電
StarTech.com ICUSB2328IStarTech.com ICUSB2328I8・RS-232DINレール、壁面、デスクトップ設置USB給電
Waveshare USB To 4CH Serial Converter4・TTL、RS-232、RS-422、RS-485ねじ端子、C・Dポート絶縁5 V動作

RS-232、RS-422、RS-485の機器をつなぐなら、MoxaかSealevelが候補です。RS-232機器を多数まとめる場合はStarTech.com、TTL UARTも扱う環境ではWaveshareをおすすめします。

8ポートという数だけで、対応規格まで同じとは限りません。Moxaは複数の規格に対応し、StarTech.comはRS-232に特化しています。接続する機器によって必要な仕様が変わります。

外部電源や変換ケーブルなど、運用に必要なものも含めて費用を見ておくと、導入後のギャップを抑えられます。参考価格は流通や時期によって動くため、見積もり時点の金額を基準にしましょう。

USBシリアルの役割

USBマルチポートシリアル変換器は、PCのUSB接続を複数のシリアル通信ポートとして使えるようにする機器です。OS上ではポートごとに認識され、端末ソフトや開発環境から個別に通信できます。

組み込み開発では、ボードの起動ログを見ながら、別のポートから設定コマンドを送ることがあります。複数の機器を一台のPCにつなげば、USBケーブルを抜き差しして接続先を切り替える手間も減らせます。

USB端子の形が合っても、それだけで接続できるとは限りません。相手機器に合わせて、RS-232、差動信号を使うRS-422やRS-485、またはボードに直結するTTL UARTに対応したポートが必要です。

UPort 1650I

Moxa UPort 1650I-8-G2は、独立したシリアルポートを8つ備え、各ポートでRS-232、RS-422、RS-485機器と通信できます。複数台の装置を同時に監視したり、通信ログを並行して記録したりする設備開発に使えます。

シリアルポートは2 kV絶縁に対応。接続先との電位差やノイズが気になる現場では、PC側とシリアル側を絶縁して接続できます。絶縁が必要な機器を扱う開発で頼りになる仕様ですね。

通信速度は50 bpsから921.6 kbpsまでで、RTSとCTS、およびXONとXOFFによるフロー制御も使えます。低速から高速まで幅広い機器を接続できますが、実際の速度は相手機器の仕様に合わせて設定してください。

USB 3.2 Gen 1のType-B接続で、USB 1.1と2.0にも対応します。ただしUSB給電だけでは動作せず、12~48 VDCの外部電源アダプターが必要です。対応OSはWindows、Linux、macOSで、macOSは13までが対象です。

Moxa UPort 1650I-8-G2

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SeaLINK+4

Sealevel SeaLINK+4にはDB9ポートが4つあり、それぞれをRS-232、RS-422、RS-485に設定できます。RS-232の計測器とRS-485の制御機器を同じPCにつなぐなど、複数規格が混在する環境で便利です。

ポート方式は筐体内のDIPスイッチで設定します。ポートごとに割り当てられるのが利点ですが、接続機器を替えるたびにソフトウェアから切り替える方式ではありません。設定を整理してから配線すると、確認作業も進めやすくなります。

RS-232の最大速度は460.8 kbps、RS-422とRS-485は921.6 kbpsです。RS-485の送受信方向は自動制御します。USB 1.1準拠でUSB 2.0とも互換性があり、USB給電で動作するため、机上のデバッグにも取り入れやすいでしょう。

対応OSはWindowsとLinuxです。macOSを使う環境では、導入前に対応状況を確認してください。規格の異なる機器を4台まで接続でき、給電アダプターを増やしたくない場合におすすめです。

Sealevel SeaLINK+4

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ICUSB2328I

StarTech.com ICUSB2328Iは、8つのDB9ポートすべてがRS-232専用です。RS-232機器をまとめてPCにつなぐ製品で、RS-422、RS-485、TTL機器を混在させる構成には対応しません。

各ポートは最大921.6 kbpsで通信でき、USB 2.0のType-B接続から給電します。RS-232に統一された試験装置や、複数のシリアル機器を扱う検査環境に使いやすい仕様です。

設置方法はDINレール、壁面、デスクトップから選べます。制御盤の中に固定したい場合も、作業台に置きたい場合も対応可能。机上のテストから装置内の試験環境まで、設置場所に合わせやすい製品です。

Windows、macOS、Linuxに対応しています。通信規格を切り替える機能はなく、RS-232ポートを数多く確保したい現場向けです。必要な規格が決まっていれば、構成をすっきりまとめられます。

StarTech.com ICUSB2328I

StarTech.com ICUSB2328I

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Waveshare 4ch

Waveshare USB To 4CH Serial Converterは、4チャネルの仕様がそれぞれ異なります。AはTTLのみ、BはTTLとRS-485に対応します。CはRS-485とRS-422、DはRS-232とRS-485を扱え、シリアル側の端子はすべてねじ式です。

CとDは絶縁に対応します。TTL UART用ポートと絶縁ポートを一台にまとめられるので、開発ボードと外部機器を同じPCでデバッグする構成に適しています。必要な規格がどのチャネルにあるか、配線前に確認しておきましょう。

TTLの通信速度は最大12 Mbps、RS-232、RS-422、RS-485は最大921.6 kbpsです。TTL電圧は3.3 Vと5 Vに切り替えられます。ボードの電圧に合わせれば、別のTTL変換器を挟まずに済むこともあります。

RS-485の送受信方向は自動制御します。USB-Bで接続し、5 Vで動作する製品です。Windows 7、8、8.1に対応し、Windows 10と11も対象です。Linux、macOS、Androidにも対応します。端子はねじ式なので、基板や装置の配線を端子台にまとめたいときに扱いやすいですね。

Waveshare USB To 4CH Serial Converter

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結論

8ポートでRS-232、RS-422、RS-485を扱い、ポート絶縁も必要ならMoxa UPort 1650I-8-G2がおすすめです。外部電源を用意できる設備開発で力を発揮します。

規格の異なる機器を4台つなぎ、USB給電を使いたい場合はSealevel SeaLINK+4。RS-232機器を8台集約するならStarTech.com ICUSB2328I、TTL UARTとRS-232、RS-422、RS-485を同じ環境で扱うならWaveshareが適しています。

組み込み開発向けの製品は、ポート数だけでは決められません。接続先の信号規格、絶縁の要否、電源と端子の条件を照らし合わせれば、開発環境に合う一台を選べます。

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