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ホームラボで仮想化基盤や開発用データベースを動かしていると、ドライブが増えるほど故障時の復旧や書き込みの安定性が気になります。SASとSATAに対応するPCIeハードウェアRAIDカードは接続台数やRAIDレベル、キャッシュ保護まで確認したい機器です。
今回の4製品は8ポートから16ポートまでをカバーし、RAID構成や停電対策、起動方式も異なります。サーバーの起動環境とドライブを増やす予定を照らすと、候補を絞りやすくなりますよ。
候補の早見表
4製品ともPCIe Gen4 x8で接続し、SASとSATAの内蔵ドライブに対応します。SASの速度やRAIDレベル、キャッシュ保護機能には差があります。
ポート数と保護部品に注目して特徴をまとめました。停電時のキャッシュ保護が必要なら、別売部品の有無も見ておきたいところです。
| カード | 内蔵ポート | 主な特徴 | キャッシュ保護 |
|---|---|---|---|
| MegaRAID 9520-8i | 8 | 12Gbps SAS、RAID 1と10向け | なし |
| MegaRAID 9560-16i | 16 | 12Gbps SAS、8GBキャッシュ | CVPM05別売 |
| ARC-1886-8I | 8 | 12Gbps SAS、8GB ECCキャッシュ | ARC-1886-CBM別売 |
| SmartRAID 3254-16i /e | 16 | 24Gbps SAS、4GBキャッシュ | ASCM35F付属 |
価格は販売時期や在庫によって変わります。見積もりにはカード本体に加えて、必要な保護部品の費用も含めると導入額をつかみやすいでしょう。
9520-8iの役割
Broadcom MegaRAID 9520-8iは、内蔵SFF-8654 x8コネクタを1基備えた8ポートモデルです。SASとSATAは最大16台、NVMeは最大2台までサポートします。
対応するRAIDは0、1、10とJBODです。ミラーリングのRAID 1や容量と冗長性を両立させやすいRAID 10は組めますが、RAID 5と6は設定できません。
専用DRAMキャッシュやCacheVaultなどの保護機構はありません。RAID処理にはコントローラのオンチップメモリを使うため、停電時のキャッシュ保護が必要な構成には適しません。
RAID仮想ディスクから起動するにはUEFI環境が必要で、Legacy Option ROMには対応しません。BroadcomではActiveの製品です。Windowsや各種Linux、VMware、FreeBSDなどをサポートします。
9560-16iの容量
MegaRAID 9560-16iはSFF-8654 x8コネクタを2基備えた16ポートモデルです。SASとSATAのドライブはエキスパンダー経由で最大240台まで対応し、接続台数を増やす構成にも使えます。
RAID 0と1、RAID 5と6に対応し、RAID 10も設定できます。さらにRAID 50と60も利用可能。ドライブ数が増える開発ストレージや仮想マシン用の領域で、複数のRAID構成を使い分けられます。
オンボードキャッシュは8GBです。停電時にキャッシュをフラッシュへ退避するには、別売のCacheVault CVPM05が必要になります。保護機能を使うなら、その費用も見込んでおきましょう。
RAID仮想ディスクから起動できますが、設定にはUEFIとHII環境が必要で、Legacy Option ROMには対応しません。Windowsや主要なLinux、ESXiなど幅広い環境で運用できます。
ARC-1886の柔軟性
Areca ARC-1886-8Iは内蔵SFF-8654 x8コネクタを1基備える8ポートカードです。SASエキスパンダーを使うと最大512台のSASとSATAドライブに対応し、接続数を増やす構成も組めます。
RAID 0、1、3、5、6、10、30、50、60のほか、Single DiskとJBODも利用できます。RAID 3が必要な構成にも対応できるのは、他の候補と異なる点です。
8GBのDDR4-2666 ECCキャッシュを搭載しています。停電時にキャッシュをフラッシュへ退避するには、別売のARC-1886-CBMを追加します。モジュールはスーパーキャパシタを使ってキャッシュを保護します。
BIOS起動アレイとUEFIホストBIOSでの起動をサポートします。WindowsやLinux、ESXiに加え、unRAIDとmacOSにも対応。国内では正規代理店品が流通していますが、在庫は購入時に確認しておきたいですね。
3254-16iの帯域
Adaptec SmartRAID 3254-16i /eは24Gbps SAS対応の16ポートモデルで、SATAは6Gbps、カード接続はPCIe Gen4 x8です。ドライブ側リンクの上限が高くても、実際の処理速度はドライブや負荷によって変わります。
RAID 0と1、RAID 5と6のほか、RAID 10にも対応します。RAID 50と60に加えて、RAID 1 TripleとRAID 10 Tripleも利用可能です。三重化の構成にも対応しています。
キャッシュは4GBのDDR4で速度は3200MHz、ZMCPによる保護機能を備えています。この型番にはASCM35Fキャパシタモジュールが付属し、停電時はキャッシュをフラッシュへ退避できます。保護部品を別に用意する手間がありません。
Legacy BIOSとUEFI BIOSの両方で起動アレイを使えます。Windows ServerやLinux、VMware ESXiなどにも対応し、国内では受発注品として購入できます。
結論
RAID 1と10を中心に組み、停電時のキャッシュ保護を求めない環境なら、MegaRAID 9520-8iをおすすめします。8ポートで始めるサーバーに使えますが、RAID 5と6やLegacy起動が必要なら別モデルを選んでください。
16ポートとRAID 5、6、8GBキャッシュを重視するなら、MegaRAID 9560-16iが有力です。停電時の保護まで使う場合は、別売のCVPM05を構成に加えます。
8ポートでRAID 3や大規模なエキスパンダー接続が必要なら、ARC-1886-8Iが合います。24Gbps SAS、LegacyとUEFIの両対応、保護部品の付属を重視する環境では、SmartRAID 3254-16i /eを選ぶとよいでしょう。
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