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フィリップ・フィッシャーの投資本を探している株式投資初心者なら、企業の何を調べ、成長株の強さをどう見抜くのか気になるはずです。株価や売上の伸びを手がかりにしながら、事業内容や経営陣にも目を向ける。こうした企業調査を学べる本を紹介します。
個別株の調査を一から学びたい人も、成長企業を長く保有する考え方に触れたい人も、目的に合う本があります。早見表で、それぞれの役割をざっと確認しましょう。
| 書名 | 内容の軸 | 参考価格・ページ数 |
|---|---|---|
株式投資で普通でない利益を得る | 主著・企業調査の15項目 | 2,200円(税込)・278頁 |
株式投資が富への道を導く | 続編・産業や投資心理 | 2,200円(税込)・326頁 |
投資哲学を作り上げる/保守的な投資家ほどよく眠る | 長期保有・投資哲学 | 1,980円(税込)・198頁 |
株の天才たち―バフェット、グレアム、フィッシャー、プライス、テンプルトンから学ぶ | 5人の投資家の考え方 | 1,980円(税込)・390頁 |
いずれも税込の参考価格は公式希望小売価格・定価が目安です。実売価格は時期や店舗で変わるため、注文時に確認してください。
投資の軸
企業が長く成長できる力を調べるのが、フィッシャーの投資の軸です。株価チャートだけでは見えにくい製品の強みや経営陣の判断に目を向けます。
売上の伸びは成長株を考える手がかりのひとつです。成長を支える商品や研究開発、販売力があるかを確かめ、経営陣が利益をどう生かすかまで調べます。
決算の数字を企業の現場や競争力と結びつけると、成長の理由もつかみやすくなります。フィッシャーの視点は個別株調査の見方を増やしてくれるでしょう。
企業調査をしても株価上昇が保証されるわけではありません。会社の魅力に目を奪われて買値が高くなることもあれば、事業環境が変わる場合もあります。投資額の上限は別に考えておきたいですね。
主著の内容
最初の一冊には『株式投資で普通でない利益を得る』がおすすめです。企業調査に使う15のポイントと周辺情報利用法を学べる主著で、フィッシャーの調査型成長株投資を全体像からつかめます。
2016年刊の四六判278頁で、パンローリングのウィザードブックシリーズ238です。長尾慎太郎が監修し、井田京子が訳しています。専門用語や数式に頼らず論点を追いやすいため、株式投資を始めたばかりの人にも読み進めやすいでしょう。
15の調査項目では、売上成長に加えて研究開発や利益率、経営陣の能力と誠実さまで扱います。成長率に目を通し、その背景にある仕組みまで確かめるため、読後は決算書を見るポイントが増えます。
個別株初心者には、会社が語る将来像と製品展開や収益の動きがつながっているかを見る習慣が役立ちます。項目を一度に覚える必要はありません。気になる企業を調べるときに照らして読み返せば、内容が定着します。
続編の読みどころ
主著の次に読むなら『株式投資が富への道を導く』です。企業調査の基本に経営陣・技術革新・投資心理・機関投資家などの論点を加え、成長企業を取り巻く環境まで視野を広げます。
化学・電子・医薬産業の例や成長産業の見方も扱います。同じ業界で似た製品を売る企業でも、研究の成果や経営判断により長期の競争力は変わります。個別企業の強みを業界の流れと合わせて考えられる本です。
主著で調査の15項目を知っておくと、続編の話題を個別企業の問いにつなげやすくなります。産業や経営陣の話を読みながら、調べている会社に当てはめて考えられます。
2016年4月刊の四六判326頁で、長尾慎太郎が監修し、丸山清志が訳しています。定価目安は2,200円(税込)で、実売価格は時期や店舗によって変わります。注文時に確認してください。
哲学と長期保有
『投資哲学を作り上げる/保守的な投資家ほどよく眠る』には二つの作品が収録されています。フィッシャーの投資哲学や優れた企業を長く保有する考え方を掘り下げたい人におすすめです。
見どころは、モトローラを長期保有した理由をたどる事例です。生産上の優位性・マーケティング・調査や技術・財務・人的要因から企業の強さを捉え、投資哲学を具体的な経営判断につなげます。
保有中の判断にも投資哲学は表れます。株価が下がったとき、企業価値を改めて考えるのか。本書を通じて、企業の質を理解したうえで保有するフィッシャーの姿勢を考えられます。
2016年5月刊の四六判198頁です。参考価格は1,980円(税込)の定価目安で、実売価格は時期や店舗によって変わります。企業調査の項目を知ったあと、企業の質や長期保有を考えたい人におすすめです。
投資家像を広げる
フィッシャー以外の投資家について知りたい人には、ニッキー・ロス著『株の天才たち―バフェット、グレアム、フィッシャー、プライス、テンプルトンから学ぶ』がおすすめです。5人の考え方を一冊で見渡せます。
フィッシャーの章では、調査を重視するグロース投資の考え方として、経営陣・製品・企業方針を評価します。主著を補う本として読み、価値投資などと比べるとフィッシャーの特徴がつかめます。
2005年刊の390頁です。『賢人たちの投資モデル』への改題版もあります。3つの投資ステップや投資スタンス判定テスト、銘柄選択チェックリストを掲載し、投資全体の入口にもなります。
参考価格は1,980円(税込)の定価目安で、実売価格は時期や店舗によって変動します。フィッシャーの個別株調査を深く学ぶなら主著から読むのがおすすめです。購入時には書名表記も確認してください。
結論
フィリップ・フィッシャーの投資本を一冊に絞るなら、株式投資初心者には『株式投資で普通でない利益を得る』をおすすめします。15の調査ポイントを通じて、成長株を支える企業の力を調べる視点が身につきます。
産業や投資心理まで視野を広げたい人には『株式投資が富への道を導く』をすすめます。企業の質と長期保有を考えるなら『投資哲学を作り上げる/保守的な投資家ほどよく眠る』が参考になる一冊です。次の本は読みたいテーマに沿って選ぶとよいでしょう。
投資家の考え方を横断して知りたい人には『株の天才たち―バフェット、グレアム、フィッシャー、プライス、テンプルトンから学ぶ』をすすめます。4冊の定価目安は1,980〜2,200円(税込)です。実売価格は時期や店舗で変わるため、注文時にご確認ください。
読み終えたら気になる企業を一社取り上げ、売上成長・研究開発・利益率・経営陣の行動を一枚のメモにまとめてみましょう。知識に加えて、企業を調べる問いも手元に残ります。そこに4冊の価値があります。
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