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風量の最大値は静かさを保証しません。フィルターの抵抗やケースの共振で動作音の印象も変わります。4製品を並べると、高風量と高静圧を重視したモデルや低回転を特徴とするモデルがあり、得意分野も異なります。
4機種の早見表
| 製品 | 回転数 | 最大風量 | 最大静圧 | 公称騒音 |
|---|---|---|---|---|
NF-A14x25 G2 PWM | 0~1,500 rpm | 155.6 m³/h(91.58 CFM) | 2.56 mmH₂O | 24.8 dB(A) |
SILENT WINGS 4 140mm PWM | 最大1,100 rpm | 87.2 m³/h(51.3 CFM) | 0.92 mmH₂O | 13.6 dB(A) |
| ARCTIC P14 PWM PST | 200~1,700 rpm | 123.76 m³/h(72.80 CFM) | 2.40 mmH₂O | 0.3 Sone |
AF140 ELITE | 400~1,600 rpm ±10% | 15.3~84.5 CFM | 0.1~1.73 mmH₂O | 5~33.9 dB(A) |
風量と静圧で最も高い値を出しているのはNF-A14x25 G2です。P14も両方とも高めで、回転数の幅も広いモデル。一方、SILENT WINGS 4は最大1,100rpmに抑えられています。
騒音欄にはdB(A)とSoneが並んでいます。単位が違えば数字をそのまま比べられず、測定条件も同じとは限りません。騒音値だけで順位を付けず、回転数や制御方式も合わせて確認しましょう。
実売価格は販売店や時期によって動きます。注文時の表示額を目安にしてください。価格が変わっても、寸法、静圧、停止条件はケースとの相性を考える手がかりになります。
140mmの冷却力
140mmファンでは取り付け穴の幅と厚さを確かめてください。標準的な厚さは25mmですが、P14は27mmです。NF-A14x25 G2も防振パッドを装着すると高さが27mmになります。
大きな羽根はケース内の空気を動かしやすく、140mmファンの利点です。同じクラスの設計なら、低めの回転数でも風量を確保しやすく、作業中のファン音を抑えたい開発PCでも使いやすいでしょう。
カタログ上の最大風量だけでは、実際の冷却力は決まりません。ケースのフィルターやメッシュ、取り付け位置でも風の流れは変わります。取り付け穴の位置と周囲の余裕も含めて寸法を確認してください。
NF-A14x25 G2
NF-A14x25 G2 PWMは140×140×25mmで、防振パッドを装着すると高さは27mmです。SSO2軸受けを採用し、メーカー保証は6年。最大回転数は1,500rpmです。
最大風量は155.6m³/h(91.58CFM)、最大静圧は2.56mmH₂Oです。どちらも4機種中トップで、前面フィルターなど抵抗がある場所でも風量を重視したい場合に頼れる性能です。高風量を求める開発PCには、このモデルを主力としておすすめします。
0%PWMで停止できます。低騒音アダプターやPWM分岐ケーブルが付属し、アダプター使用時の最大騒音は19.7dB(A)です。軽い作業中は音を抑え、負荷が高いときは冷却力を使いたい人に合います。
SILENT WINGS 4
SILENT WINGS 4 140mm PWMは140×140×25mmで、最大1,100rpmです。最大風量は87.2m³/h(51.3CFM)、最大静圧は0.92mmH₂O。4機種の中では風量と静圧が控えめで、静音を意識したモデルです。
公称最大騒音は13.6dB(A)、軸受けはFDBです。公称寿命は300,000時間で、メーカー保証は5年。静かな作業部屋で回転音を抑えたい開発PCにおすすめです。ただし、抵抗の大きい場所では高静圧の製品が有利になります。
Zero RPMモードに対応し、取り付けにはプッシュピンとネジの両方を使えます。低負荷時に回転を止める構成にもなじみやすく、最高風量より静かな運転を優先したいPCに適しています。
P14 PWM PST
ARCTIC P14 PWM PSTは140×140×27mmとやや厚めです。回転数は200~1,700rpmで、PWMが5%未満になると停止します。幅広い回転域があり、作業負荷に合わせて冷却力を調整できます。
最大風量は123.76m³/h(72.80CFM)、最大静圧は2.40mmH₂Oです。風量と静圧を高い水準で備え、軸受けにはFluid Dynamic Bearingを採用。騒音値は0.3 Soneで、dB(A)表記の製品とは数字をそのまま比べられません。
4ピン端子と4ピンソケットを備えたPWM PSTにより、複数のファンを連結して同期制御できます。配線をまとめやすいのも利点です。接続台数はマザーボード端子の許容電流の範囲内にしてください。メーカー保証は6年です。
AF140 ELITE
CORSAIR AF140 ELITEは140×140×25mmのPWMファンです。回転数は400~1,600rpm(±10%)、風量は15.3~84.5CFM、静圧は0.1~1.73mmH₂O。低速から高速まで調整できます。
公称騒音は5~33.9dB(A)で、軸受けはFluid Dynamic Bearingです。AirGuide技術を備え、風向を整えたい構成にも使えます。最大風量84.5CFMは4機種中、NF-A14x25 G2に次ぐ値。最上位の風量を求めるならNF-A14x25 G2、静圧も重視するならP14をおすすめします。
Zero RPM機能を使うには、iCUEと別売のCORSAIR COMMANDERファンコントローラーが必要です。4ピンPWM端子だけでは同機能を使えません。CORSAIRの制御環境で設定をまとめたい人に合うモデルで、メーカー保証は5年です。
結論
静かな開発環境を優先するなら、最大1,100rpm、公称最大騒音13.6dB(A)のSILENT WINGS 4をおすすめします。風量と静圧の最大値を重視する場合は、両方で4機種中トップのNF-A14x25 G2が適しています。
複数ファンをPWM PSTでまとめるならP14、CORSAIRの制御環境を活用するならAF140 ELITEです。どの製品も4ピンPWM対応ですが、停止する条件や専用コントローラーの要否は異なります。
注文前にケースが140mmに対応するか、厚さ27mmのファンが干渉しないかを確認してください。価格は購入時点の表示を目安に、回転数の制御幅や風路、作業中に許容できる音を踏まえて選ぶと、開発PCに合う一台を絞り込めます。
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