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日本株で個別株を始めたばかりの頃、証券会社のスクリーナーでPERやROEを指定しても、「候補は出たけれど次に何を見るの?」と手が止まりがちです。数字の意味と決算の読み方をつなげて学ぶのが近道ですよ。
「日本株のスクリーニング本を初心者向けに探している」人に向けて、候補探しを学べる本と財務指標を読み解く本をまとめました。スクリーニングは投資先を決める工程ではなく、調べる会社を絞る入口です。
5冊の早見表
| 書名 | 主に学べること | 参考価格(税込) |
|---|---|---|
5万円からでも始められる! 黒字転換2倍株で勝つ投資術 | 黒字転換と証券会社のスクリーナー | 1,980円 |
機関投資家だけが知っている「予想」のいらない株式投資法 | 過去実績、利益の継続性、ROE | 2,420円 |
会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方 | 四季報で成長株を探す視点 | 1,540円 |
2000億円超を運用した伝説のファンドマネジャーの 株トレ ファンダメンタルズ編 | 決算書をクイズで読む練習 | 1,760円 |
株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書 改訂版 | 財務諸表と主要指標の基礎 | 2,200円 |
価格は税込の定価を参考にしています。実売価格は時期や店舗によって変わるので、購入時に書店で確認してください。
候補探しから学ぶなら黒字転換や四季報の本、決算を読む力を伸ばすならファンダメンタルズの本が中心になります。まずは知りたいテーマを手がかりに。
スクリーニングで候補を出しただけでは終わりません。決算短信や有価証券報告書、企業のIR情報まで確かめて、数字の背景を読みましょう。
指標の読み違い
PERは株価が利益に対してどの程度の水準にあるかを見る指標です。ただ、利益が一時的に膨らんだ会社では低く見えることもあります。数字だけで割安とは言い切れません。
PBRは株価と純資産の関係を示し、ROEは自己資本を使ってどれだけ利益を上げたかを見る目安です。ROEが高くても借入が多い場合があるため、貸借対照表も開いてみましょう。
営業利益率からは本業の稼ぐ力を考えられます。売上が伸びているのに利益率が落ちていれば、仕入れや人件費などの負担が重くなっている可能性も。過去の推移を並べると変化が見えます。
配当利回りは株価に対する年間配当の割合。株価が下がると利回りは上がります。高い数字にひかれても、業績悪化や減配の兆候を見落とさないようにしたいですね。
黒字転換を追う
馬渕磨理子さんの『5万円からでも始められる! 黒字転換2倍株で勝つ投資術』は、2021年6月刊の256ページ。四半期決算で営業利益や経常利益が赤字から黒字へ転じた銘柄を探す考え方が軸です。
マネックス証券・フィスコ・SBI証券・楽天証券のスクリーニング機能を使う手順も扱います。候補を拾ったら、通期業績予想や利益の進捗率、事業内容を確認。抽出結果をそのまま買い材料にしない習慣が身につきます。
黒字化が一時的な要因によるものか、翌期も利益を出せそうかが大事な確認点です。赤字からの転換を手がかりに候補を探す初心者には、この本がおすすめ。定価は税込1,980円です。
実績を軸に考える
泉田良輔さんの『機関投資家だけが知っている「予想」のいらない株式投資法』は、2021年2月刊のA5判、224ページ。将来予測だけに頼らず、過去10年程度の実績や利益の継続性、利益率を見ていきます。
ROEやPER、DCFを取り上げ、スクリーニング後の企業評価まで解説。個人投資家向けの抽出手順のほか、候補をスプレッドシートで整理する方法や5つのチェックポイントも学べます。
過去に利益を出した実績は将来の利益を約束するものではありません。それでも業績の波や稼ぐ力を知る判断材料になります。数字を使った自分なりのルールを考えたい人におすすめです。定価は税込2,420円。
四季報から探す
渡部清二さんの『会社四季報の達人が教える10倍株・100倍株の探し方』は2018年6月発売、256ページ。高い増収率や営業利益率、オーナー経営者が筆頭株主であること、上場5年以内などを候補探しの視点にしています。
会社四季報オンラインのスクリーニング活用術に加え、過去の四季報誌面を使った事例検証も収録。条件を並べるだけでなく、企業の成長をどう読み取るかを考えられる構成です。
上場から日が浅い会社は過去の業績データが限られることもあります。紹介される条件は機械的な合格基準ではなく、事業内容と合わせて考える手がかりになります。定価は税込1,540円です。
決算を読む練習
窪田真之さんの『2000億円超を運用した伝説のファンドマネジャーの 株トレ ファンダメンタルズ編』は、2024年7月刊のA5判、184ページ。知識が少ない人や数字が苦手な人も取り組みやすい、決算を読む60問のクイズ形式です。損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書を扱います。
利益率やネットキャッシュ、倒産リスク、配当利回りが題材です。小型成長株や高配当株の見方も含まれ、数字の定義を覚えるだけでなく企業の状態を考える練習になります。
スクリーナーで候補を出した後、決算書のどこを読めばよいか迷う人に便利な一冊。60問のクイズで決算書の読み方を確かめられます。定価は税込1,760円です。
財務の教科書
足立武志さんの『株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書 改訂版』は、2019年1月刊のA5判、264ページ。初心者から経験者まで、企業情報の読み方を広く確認できます。
会社四季報で成長株・割安株・復活株を探す方法に加え、決算短信や損益計算書・貸借対照表・キャッシュフロー計算書の読み方を収録。PER・PBR・ROE・ROA・配当利回りも取り上げています。
低PERや低PBR、高配当利回りだけで飛びつかないための注意点まで扱うのが実用的です。財務指標の基礎をまとめて押さえたい人におすすめ。定価は税込2,200円です。
結論
スクリーニングの入口を学ぶなら、赤字からの黒字転換を扱う本や四季報で成長株を探す本が候補です。財務指標を基礎から整理するならファンダメンタル投資の教科書、決算書をクイズで読むなら株トレがおすすめです。
個別株の銘柄選定には抽出条件を作る力と、候補の決算を確かめる力の両方が必要です。スクリーニング結果だけで購入を決めず、利益の継続性や財務の健全性まで確認しましょう。
一冊にすべてを求めず、いま困っている部分に合う本から読む。実際の企業の決算で指標を確かめて、数字の根拠を自分の言葉で説明できる会社を投資候補に残してください。
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