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ユーザーインタビューの本を探すと、質問のコツを中心にしたものから、分析やチームでの活用まで扱うものまであります。似て見えても、実務で役立つ場面はそれぞれ違いますよね。
話を聞いて終わりでは、得た情報を活かしきれません。利用者の経験をたどって言葉の背景を読み、次の判断につなげる。そこまでがインタビュー調査です。
今回は入門からロングインタビュー、組織での活用まで学べる5冊を紹介します。担当している仕事と照らし合わせながら、それぞれの特徴を見ていきましょう。
5冊の見取り図
| 書名 | 参考価格(税込) | 実務で扱う主なテーマ |
|---|---|---|
はじめてのUXリサーチ | 2,200円 | 調査設計、インタビュー、分析、事例 |
UXリサーチの道具箱 | 2,420円 | 質的調査、分析、ペルソナ、ジャーニーマップ |
ユーザビリティエンジニアリング(第2版) | 2,750円 | 調査から設計、ユーザテスト、再設計まで |
インタビュー調査法の基礎 | 2,750円 | ロングインタビュー、品質管理、記録整理 |
UXリサーチの活かし方 | 2,200円 | 意思決定、チームへの共有、活動の継続 |
価格は公式の希望小売価格を目安にした税込表示です。実売価格や在庫は時期や販売店によって変わるため、購入前に確認してください。
5冊の個性が分かれるのは、インタビューの前後をどこまで扱うかです。調査の全体像をつかむ本もあれば、聞き取りを深めたり、組織で知見を活かしたりする本もあります。
初めて調査を計画する人には入門書がなじみやすく、結果が次の開発につながらないチームには分析や活用を扱う本が役立ちます。いまの仕事に近い一冊から読み進められます。
はじめてのUXリサーチ
松薗美帆さん、草野孔希さん著、翔泳社刊の本です。2021年発売、A5判232ページ。UXリサーチの組み立て方や手法選びからユーザーインタビュー、質的データ分析まで扱い、初学者が順を追って学べます。
メルペイのUXリサーチチームによる7つの事例を掲載し、実践用テンプレートもダウンロードできます。調査計画や記録の作成に使える資料がほしい人にうれしい内容です。
プロダクトマネージャーやデザイナーが調査を始めるときにおすすめです。調査全体の流れを知りたい初学者にも読みやすい一冊でしょう。
UXリサーチの道具箱
樽本徹也さん著、オーム社刊で、2018年発行のA5判160ページです。ユーザーインタビューとデータ分析を軸に、ペルソナ、シナリオ、ジャーニーマップを扱い、ジョブ理論やキャンバスにも触れます。
聞き取った内容を企画や製品開発で使える形に整理したい人におすすめです。利用者の話から行動の流れを描き、チームで取り組む課題を検討する際に、分析と可視化のつながりを学べます。
プロダクトマネージャー、エンジニア、デザイナーなど開発に関わる人にもおすすめです。インタビューの実施から調査後の整理まで学びたいときに手元に置けます。
ユーザビリティ設計
樽本徹也さん著、オーム社刊の第2版で、2014年発行のA5判256ページです。調査・分析編ではインタビュー法や参加者のリクルートを扱い、準備、進行、質的データ分析にも触れています。
調査を開発の流れに結びつけて学べるのが本書の特長です。発想法やプロトタイプ、ユーザテストから分析、再設計まで収録し、ユーザー中心設計の活動を一連の仕事として捉えられます。
Webやソフトウェア、ハードウェアの設計・開発に関わり、調査結果を設計や評価に反映したい人におすすめです。インタビューを開発の流れとあわせて学べます。
インタビュー調査法
グラント・マクラッケン著、寺﨑新一郎訳の本で、千倉書房から2022年に発行されました。四六判224ページで、質的調査におけるロングインタビューの理論と実践を扱います。
本書はロングインタビューの四つの進行ステップに加え、品質管理や記録を書き上げるプロセス、質的リサーチのマネジメントを収録しています。語りをどう読み解き、報告にまとめるかを考える助けになります。
UX領域以外も含め、インタビューの方法論と記録の質を深く学びたい人におすすめです。調査対象者の語りを丁寧に読み、報告までの仕事を体系的に学ぶリサーチャーにも役立ちます。
UXリサーチの活かし方
瀧本はろかさん著、翔泳社刊で、2024年発売のA5判264ページです。リサーチの目的とゴール設定に加え、周囲の巻き込みや優先順位づけ、活動の継続も扱います。組織で調査を続ける方法を解説する本です。
調査結果をデータベースに蓄積し、チームや事業の意思決定に活かす方法も紹介しています。ユーザベース、マネーフォワード、Notionなどの実践例から、リサーチを続ける工夫を学べる点も特徴です。
インタビューを実施しても知見がチームに残らず、意思決定で参照されない課題を抱える人におすすめです。リサーチャーのほかPMやエンジニア、マーケター、事業開発担当者にも役立ちます。
結論
ユーザーインタビューとUXリサーチ全体を初めて学ぶ人には『はじめてのUXリサーチ』がおすすめです。分析を企画や開発へつなげたい人には『UXリサーチの道具箱』、調査から評価まで通して学びたい人には『ユーザビリティエンジニアリング』をすすめます。
ロングインタビューの質や記録整理を深めたい人には『インタビュー調査法の基礎』、組織で知見を共有して意思決定に活かしたい人には『UXリサーチの活かし方』がおすすめです。いま課題を感じている工程に近い本なら、学んだことを実務に持ち込みやすくなりますよ。
参考価格は2,200円から2,750円ほどですが、実売価格は時期や販売店によって変わります。購入時は販売店の価格を確認し、必要な知識を扱う一冊から読み始めるとよいでしょう。
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