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機械学習の本を探していて、PyTorchで画像認識や転移学習まで学びたい。そんなときは、用語の解説に加え、画像データの準備から評価まで扱う本を選ぶと、学んだ内容を実践につなげやすいです。
ここでは、ディープラーニングの基礎から公開モデルや物体検出まで扱う5冊を紹介します。各書で学べる範囲には違いがありますよ。
5冊の概要
まずは全体像を見てみましょう。画像分類を中心に扱う本もあれば、物体検出や幅広いAIアプリ開発を学べる本もあります。主な内容を一覧にまとめました。
| 書名 | 主な範囲 | 刊行・頁 | 参考価格 |
|---|---|---|---|
データサイエンティストのためのディープラーニングプログラミング Pythonで学ぶ モデル構築からアプリ開発までの実践ガイド | 画像分類、CNN・ViTの転移学習、評価、Webアプリ | 2025年・264ページ | 3,190円(税込) |
PyTorchではじめるAI開発 | 公開モデル、画像認識、検出、OCRなど | 2021年・256ページ | 3,762円(税込) |
PyTorchによる物体検出 | SSDの実装、転移学習、mAP評価 | 2020年・192ページ | 3,300円(税込) |
深層学習による画像認識の基礎 | CNN・ViT、検出、領域分割など | 2024年・368ページ | 3,960円(税込) |
PyTorchとfastaiではじめるディープラーニング エンジニアのためのAIアプリケーション開発 | 画像分類を含む幅広いAIアプリ | 2021年・584ページ | 4,180円(税込) |
画像分類の基礎から転移学習まで一冊で学ぶなら、画像データの作成や評価も扱う本が頼りになります。学んだコードの使い道まで見えてきます。
価格は税込みの参考価格です。実売価格は購入時期や店舗によって変わるため、購入時に最新価格を確認してください。
PyTorchの基礎
PyTorchでは画像などのデータをテンソルとして扱い、モデルの計算を組み立てます。画像分類なら、画素を入力してクラスごとの確率を出すモデルが入り口ですね。
学習では画像と正解ラベルをモデルに渡し、予測の誤差をもとに重みを更新します。自動微分が勾配計算を支えるので、学習ループの役割も把握しやすくなります。
最初から大きなネットワークを作る必要はありません。小さな画像分類で、データ、モデル、損失、最適化、評価の関係をつかみましょう。転移学習のコードも意味を追って読めるようになります。
転移学習の考え方
転移学習では学習済みモデルが捉えた特徴を、新しい分類課題に活用します。ゼロから学習する場合と比べて、少ないデータや計算資源で始めやすい方法です。
一般には分類先のクラス数に合わせて出力部分を調整し、まず一部の層を固定して学習します。必要に応じて固定を外し、全体を追加学習する手法がファインチューニングです。
画像の分け方やラベル付けが不適切だと、学習結果は安定しません。同じ画像や似た画像が学習用と評価用の両方に入らないよう、分割する単位にも気を配りましょう。
正解率だけでは、どのクラスを取り違えたか分からない場合があります。混同行列でクラスごとの予測を確かめれば、少数クラスの見落としなど、次に直す点を把握できます。
画像認識の評価
画像分類では、学習用と性能確認用の画像を分けておきます。学習中の数値が高くても、初めて見る画像を正しく分類できるとは限りません。評価用データの結果も確認しましょう。
クラス数に偏りがあると、全体の正解率は高くても、少数クラスの予測がほとんど当たらないことがあります。クラスごとの件数と混同行列を合わせて見ると、見落としやすい対象を把握できます。
物体検出では、画像全体の分類に加えて対象の位置を囲う枠も評価します。指標のmAPを押さえると、画像分類とは異なる性能の見方も分かります。
実装を広げる一冊
『データサイエンティストのためのディープラーニングプログラミング Pythonで学ぶ モデル構築からアプリ開発までの実践ガイド』は、中村亮太著の入門書です。サイエンス社から2025年に刊行された264ページの本で、PyTorchの基礎から画像分類まで扱います。
テンソル操作、自動微分、学習ループを押さえたあと、オリジナル画像データセットを作成します。CNNとViTの学習済みモデルによる転移学習やファインチューニングも学べるため、理論と実装を結びつけやすい構成です。
K-Fold交差検証や混同行列による評価、MLflowでの実験管理に加え、学習済みモデルを使った画像分類Webアプリも扱います。参考価格は3,190円(税込)で、実売価格は時期や店舗で変わります。
AI開発の題材
『PyTorchではじめるAI開発』は坂本俊之著、シーアンドアール研究所刊です。2021年発行の256ページで、公開モデルや学習済みモデルを活用したAI開発を扱います。
Model ZooやGitHubの公開モデルを使い、転移学習やファインチューニングを学びます。題材は画像認識のほか、異常検出、物体検出、セグメンテーション、顔認証、OCRまで幅広くそろっています。
公開モデルを自分の課題にどう生かすか考えたい人におすすめです。参考価格は3,762円(税込)。画像分類の学習に絞るより、さまざまな画像AIの用途を知りたいときに役立ちます。
SSDの物体検出
『PyTorchによる物体検出』は新納浩幸著、オーム社刊です。2020年発行、192ページ。画像分類から一歩進み、画像内の物体の位置と種類を見つけたい人に適しています。
ニューラルネットワークやテンソル、自動微分を学びながら、SSDのネットワーク、損失関数、学習、推論を実装します。学習データの準備や前処理、DataLoader、Data Augmentationも扱う内容です。
SSDの転移学習や既存モデルの利用に加え、評価指標のmAPまで学べます。参考価格は3,300円(税込)。物体検出の処理をPyTorchで追いたい学生やエンジニアにおすすめです。
画像認識の理論
『深層学習による画像認識の基礎』は菅沼雅徳著、オーム社刊です。2024年発行の368ページで、PyTorchのサンプルコードを使いながら画像認識の仕組みを学べます。
CNNとVision Transformer(ViT)を扱い、物体検出や領域分割にも進みます。画像の分類に加えて、対象の位置や領域を捉える技術にも関心がある人に適しています。
自己教師あり学習や画像と言語の処理も取り上げ、画像認識の周辺領域まで見渡せます。参考価格は3,960円(税込)。画像系の技術を体系的に学びたい若手技術者や情報系学生におすすめです。
fastaiと実践例
『PyTorchとfastaiではじめるディープラーニング エンジニアのためのAIアプリケーション開発』はJeremy Howard、Sylvain Gugger著、中田秀基訳、オライリー・ジャパン刊です。2021年発行の584ページで、5冊の中で最もページ数があります。
PyTorchとfastaiを使い、Jupyterノートブック形式のコードで実習します。画像クラス分類や畳み込みニューラルネットワークを含むコンピュータビジョンのほか、自然言語処理、表形式データ、協調フィルタリングも扱います。
アプリケーションを作りながら性能改善にも取り組みたいプログラマやデータサイエンティストにおすすめです。参考価格は4,180円(税込)。画像以外の分野も学びたい人に合う一冊でしょう。
まとめ
PyTorchで画像分類と転移学習を初めて実践するなら、『データサイエンティストのためのディープラーニングプログラミング』を選んでください。データ作成から評価、Webアプリまで流れを追える入門書です。
公開モデルで多様な画像AIを試すなら『PyTorchではじめるAI開発』、SSDを実装するなら『PyTorchによる物体検出』がおすすめです。画像認識の理論や範囲を広げたい人には『深層学習による画像認識の基礎』が適しています。
画像以外の応用も学びたいなら、fastaiを扱うオライリーの本を選びましょう。まず入門書で基礎を学び、物体検出に進む段階で専門書を加える方法もあります。価格は時期や店舗によって変わります。
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