「AIってパソコン詳しくないと使えないんでしょ?」
パソコン系の記事を書いていると、こう聞かれることが最近かなり増えました。気持ちはすごく分かります。AIって聞くとなんか難しそうだし、プログラミングとか必要なイメージもあるし。
私はITフリーランスで普段からAIを使って仕事をしていますが、ぶっちゃけパソコンに詳しくなくてもAIは使えます。ただ「誰でも全部できる」みたいな適当なことを言うつもりはないので、実際にどのくらいパソコンが使えれば大丈夫なのか、どこでつまずきやすいのか、そのあたりを書いていきます。
AIを使うのにパソコンのスキルってどのくらい必要?
いきなりですが、AIを使うのにパソコンに詳しい必要はないです。
今いちばん使われているChatGPTもGoogleのGeminiも、普段ネットで調べものをしてるのと同じ画面で使えます。何かをダウンロードしたり難しい設定をしたりする必要はなくて、画面を開いて聞きたいことを文字で打つだけ。ほんとにそれだけです。
必要なのは「ネットで検索ができる」「文字が打てる」くらい。普段メールを打ってる人なら何も問題ないです。
ExcelやWordが使えなくても関係ないし、パソコンの中身に詳しい必要もない。「AI=プログラミングが要る」と思ってる人がたまにいますが、今のAIは日本語で話しかければ日本語で返してくれます。技術的な知識はいらないです。
パソコン苦手な人はどこでつまずく?
じゃあ何も問題ないのかというと、そうでもなくて。パソコンが苦手な人がつまずきやすいポイントは実際にあります。
まず最初の登録。ChatGPTを使うにはメールアドレスとパスワードを決めて登録が必要です。やること自体はネットで会員登録するのと同じなんですが、こういう作業に苦手意識がある人はけっこういます。ただ一度やってしまえば終わりなので、最初だけです。
次に英語の画面が出てくることがある。ChatGPTは日本語で使えますが、画像を作れるAIだと画面が英語のままだったりします。でもこれ、ChatGPTに「この英語を日本語で教えて」って聞けば教えてくれるので、AI自体が助けてくれます。
そしていちばん多いのが「何を聞けばいいか分からない」という問題。AIの画面を開いたはいいけど、文字を打つ欄を前にして固まってしまう。これは本当によく聞きます。
ただこれ、よく考えるとパソコンが得意かどうかの問題じゃないんですよね。パソコンに詳しい人でもAIに何を聞けばいいか分からないって人はたくさんいる。つまずく場所がパソコンの操作じゃなくてAIとの付き合い方のほうにあるっていうのは、けっこう大事なポイントです。
パソコンのスキルより大事なことって?
AIを仕事で使っていて思うのは、パソコンが得意かどうかとAIを使いこなせるかどうかはあまり関係ないということです。
パソコンにめちゃくちゃ詳しいのにAIをうまく使えてない人もいるし、逆にパソコンは最低限しか使えないけどAIへの聞き方がうまくて仕事に活かしてる人もいます。
AIって聞き方ひとつで返ってくる答えの質がかなり変わるんですよね。たとえば「いい感じにまとめて」と聞くのと「30代女性向けにカジュアルな口調で300字でまとめて」と聞くのでは全然違うものが出てくる。パソコンの腕前じゃなくて、この聞き方の部分で差がつきます。
むしろ大事なのは「自分が何をしたいのか」をなんとなくでも言葉にできること。やりたいことがぼんやりでもある人のほうがAIにうまく伝えられるし、いい結果が返ってきます。これはパソコンの知識じゃなくて、どちらかというと仕事の段取りとかコミュニケーションに近い力です。
だから「パソコン苦手だからAIは無理」っていうのは、ちょっと違う。壁になるのはパソコンの操作じゃなくて、AIとのやりとりに慣れるかどうかのほうです。
スマホだけでもAIは使える?
使えます。ChatGPTにはスマホのアプリもあるので、外出先でちょっと聞きたいことがあるときはスマホで十分です。
ただ本格的に使おうと思うとパソコンがあったほうが楽です。長いやりとりをしたり、AIが出してきた文章をコピーして別のところに貼り付けたり、画像を作って比べたりっていう作業は画面が大きいほうがやりやすい。
ちなみに高いパソコンは必要ないです。普段ネットを見たり動画を見たりできているなら、そのパソコンでAIも使えます。AIの処理自体はネットの向こう側で動いているので、手元のパソコンの性能はほとんど関係ありません。
「AIを使うためにパソコン買い替えなきゃ」と思ってる人がいたら、まず今のパソコンで試してみてください。たぶんそのまま普通に使えます。
実際にどんな感じで使うの?やりとりの例
「話しかけるだけって言われても、どんな感じ?」というイメージが湧きにくい方のために、実際の使い方の例をいくつか見てみます。
例①:晩ごはんのメニューを考えてもらう
あなた:「冷蔵庫に豚肉・キャベツ・卵があります。20分以内で作れる夕食を教えてください」
AI:「豚キャベツ炒めはいかがでしょうか。豚肉を細切りにしてごま油で炒め、キャベツを加えて塩コショウで味付けするだけです。卵はスープに溶き卵にすると時間もかからず一品になります…」
こんな感じで、LINEでやりとりするような感覚でAIが答えてくれます。
例②:メールの文章を直してもらう
あなた:「取引先へのお礼メールを書きたいんですが、うまく書けないので丁寧な文章に直してください。内容:先日の打ち合わせのお礼。また話し合いたい。」
AI:「件名:先日の打ち合わせのお礼/〇〇様、先日はお時間をいただきありがとうございました。おかげさまで実りある話し合いができました。ぜひまたご意見をお聞かせいただく機会を作れればと思っております…」
自分が書けなかった丁寧な文章を一瞬で出してくれます。あとは名前などを書き換えるだけ。
例③:役所の書類の意味を教えてもらう
あなた:「確定申告の書類に『雑所得』という欄がありますが、これは何を書けばいいですか?副業でメルカリを少しやっています」
AI:「メルカリで得た収入のうち、年間20万円を超えた場合は雑所得として申告が必要です。売上金額から送料や手数料などの経費を引いた金額が所得になります…」
難しい言葉も自分の状況に合わせて分かりやすく説明してくれます。専門書を読むより断然早い。
まず試してほしいプロンプト5選(コピペで使えます)
「何を聞けばいいか分からない」という方のために、最初に試してほしい聞き方を5つ用意しました。そのままコピペして使えます。
① 料理・生活系
「冷蔵庫に○○と○○と○○があります。今日の夕食を3つ提案してください」
② 文章チェック
「以下の文章を、ビジネスメールとして適切な丁寧さに書き直してください。(文章を貼り付ける)」
③ 調べもの・言葉の意味
「○○という言葉の意味を、中学生でも分かるように教えてください」
④ 要約
「以下の文章を3行にまとめてください。(長い文章を貼り付ける)」
⑤ アイデア出し
「○○(趣味や仕事の内容)をテーマにしたSNS投稿のアイデアを10個出してください」
最初はこのどれか一つをやってみるだけでOKです。一度使えば「あ、こういう感じか」って感覚がつかめます。
ChatGPTは無料で使えるの?
ChatGPTは無料でも使えます。登録するだけで使い始められて、日常的な質問や文章のチェックなら無料版で十分対応できます。
有料版(月額約3,000円)にすると、より賢いモデルが使えたり、画像の生成・分析ができたり、一度に処理できる文章量が増えたりします。ただし最初から有料にする必要は全くなくて、まずは無料で試してみて、「もっと使いたい」と思ったら検討するくらいで十分です。
GoogleのGeminiも基本無料で使えます。Googleアカウントを持っている人はそのまますぐ使えるので、登録の手間がなくて入りやすいかもしれません。
AIを使う前に知っておきたいこと
AIは便利ですが、万能ではありません。使いはじめる前に知っておくと安心することを書いておきます。
AIは間違えることがある。AIが出してくれた答えが全部正しいとは限りません。特に数字や固有名詞、最新の情報については「念のため確認する」癖をつけておくといいです。知識として参考にしながら、最終確認は自分でするイメージです。
個人情報は入力しない。AIに質問するとき、名前・住所・電話番号・パスワードなどの個人情報は書かないようにしましょう。「自分が会社員で副業を始めたい」「50代の主婦で…」くらいの属性情報は問題ありませんが、具体的な個人情報は避けてください。
AIに頼りすぎない。AIはあくまでサポートツールです。メールの文章を直してもらったとしても、内容が正しいか・失礼な表現がないかは自分で最終確認する習慣をつけておくと安心です。
パソコン苦手だった人がAIで変わった話
私の知人に、50代でパソコンはメールとネット検索くらいしか使えないという女性がいます。以前から「自分には無理」とAIに興味はあるけど手が出せずにいた方です。
ある日試しにChatGPTで「友人へのお礼の手紙の書き方を教えて」と聞いてみたところ、すぐにきれいな文章が出てきて「こんなに簡単なの?」と驚いていました。そこからは自分でどんどん使い方を広げていって、今は趣味のハンドメイド作品のSNS投稿文もAIに手伝ってもらいながら書いているそうです。
最初の「触れてみる」という一歩さえ踏み出せば、パソコンのスキルはあまり関係ない。そういうことはよくあります。もし「自分もちゃんと使えるようになりたい」と思ったなら、スクールでどんな内容を学べるかをのぞいてみるのも一つの手です。
よくある質問
Q. AIに個人情報が盗まれたりしない?
A. ChatGPTなどの大手サービスは一定のセキュリティ対策をとっています。ただし前述の通り、パスワードや住所などの具体的な個人情報は入力しないことを推奨します。
Q. AIが出す答えは全部信用していいの?
A. 全部ではありません。特に医療・法律・最新ニュースなどの情報は誤りが含まれることがあります。参考程度にとどめて、重要なことは公式情報で確認する習慣をつけておきましょう。
Q. 高齢の親でも使えますか?
A. 使えている方は多いです。スマホのフリック入力に慣れている方であれば、AIへの文字入力もすぐ慣れます。家族が一緒に最初の登録を手伝ってあげると始めやすいと思います。
Q. AIの種類がたくさんあって何を使えばいいか分からない……
A. 最初はChatGPT一択でOKです。使いやすさと精度のバランスが取れていて、情報も多いので困ったときに調べやすい。慣れてきてから他も試してみる、という順番がおすすめです。
まとめ
パソコンが苦手でもAIは使えます。必要なのはメールが打てるくらいのレベルで、高いパソコンも要らない。
つまずくとしたらパソコンの操作じゃなくて「AIに何を聞けばいいか分からない」「どう使えばいいか分からない」のほうです。逆に言えばそこさえ分かればパソコンの腕前は壁にならない。
まずは上に書いた「コピペで使えるプロンプト」のどれかひとつを試してみてください。「明日の晩ごはんのメニュー考えて」とかでも全然OK。触ってみれば「あ、こんな感じか」ってすぐ分かります。
「ちゃんと使いこなせるようになるまで、どのくらいかかるんだろう」「副業につなげるには何から始めればいいんだろう」と気になったら、まずスクールの流れだけ見てみてください。受講者の多くがパソコン初心者・苦手な方からのスタートです。費用や内容がどんなものかだけでも知っておくと、自分に合うかどうかの判断がしやすくなります。



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