故障データの時刻をそろえるスイッチは、PTPの方式や接続したい機器に合うか迷いますよね。
時刻付き故障検出を用途に挙げるモデルもあり、PTPの方式やポート構成を確認すると選びやすくなります。
今回は、産業・通信・放送などの用途やポート構成が異なる6商品をご紹介します。
おすすめ商品の早見表
| 商品名 | PTP方式・機能 | ポート構成 | 主な用途 | 参考価格 |
|---|---|---|---|---|
Red Lion N-Tron NT24K-8TX-PT | IEEE 1588v2 PTP対応。Boundary Clock/Transparent Clockの選択肢あり | 10/100/1000Base-T(X)銅線ポート×8 | 時刻付き故障検出 | 643,814円(2026-11-01時点) |
PLANET WGS-6325-8UP2X | IEEE 1588v2 PTP Transparent Clock | RJ45:2.5G×4、1G×4;SFP+スロット×2(1G/2.5G/10G対応) | 工場のSCADA・HMI・データ収集、通信・Carrier Ethernet | 207,490円(2026-11-01時点) |
MOXA EDS-405A-PTP | IEEE 1588v2 PTP(ハードウェアベース) | 10/100BaseT(X)ポート×5 | リアルタイム制御、統合SCADA制御ネットワーク | 470,630円(2026-11-01時点) |
| Accurate Technologies NS-1 | IEEE-1588 PTP(ハードウェア、全6ポート) | 10/100/1000Mbpsポート×6 | 開発車両、産業用途 | — |
| Valiant Communications VCL-2739 | IEEE 1588v2 PTP Transparent Clock、Boundary Clock | 10/100/1000Base-T×5、1000Base-X SFP×1 | 変電所自動化、産業用Ethernet、試験・計測 | — |
| Artel Quarra PTP 10 Gbps Ethernet Switch | IEEE 1588v2タイミング | 1G/10Gインターフェース構成あり | IP映像・音声放送、通信、金融・取引ネットワーク | — |
Red Lion N-Tron NT24K-8TX-PT
故障データの時刻同期にIEEE 1588v2 PTPを使いたい方には、NT24K-8TX-PTがおすすめです。PTP対応の産業用マネージドスイッチで、用途例には時刻付き故障検出も挙がっています。PTP機能には、Boundary ClockとTransparent Clockの選択肢もあります。10/100/1000Base-T(X)銅線ポートを8つ備え、35 mm DINレールに取り付けられます。電源入力は10~49 VDC、動作温度は-40~85°Cで、1000BaseT接続にはCat5e以上のケーブルが必要です。

PLANET WGS-6325-8UP2X
工場内のデータ収集や通信ネットワークで、IEEE 1588v2 PTPのTransparent Clockを使いたい方には、WGS-6325-8UP2Xがおすすめです。Modbus TCP/IPでSCADAやHMI、工場内のデータ収集システムと連携する用途もあります。接続ポートは2.5G対応RJ45が4つ、1G対応RJ45が4つで、SFP+スロットを2つ備えます。IEEE 802.3bt Type-4モードでは各PoEポート最大95 Wに対応しますが、合計480 Wは電源入力に依存する最大値で、最大負荷には二重電源入力が必要です。PoE++出力には52 V DCを超える入力が推奨され、二重入力の場合はDC電圧を同じ値にそろえる必要があります。
壁面エンクロージャーや電気ボックスなど、狭い場所への固定壁掛けを想定した設計です。動作温度は-40~75°C、電源入力は48~54 V DCです。

MOXA EDS-405A-PTP
リアルタイム制御や故障データの時刻同期にIEEE 1588 PTPを使いたい方には、EDS-405A-PTPがおすすめです。1588v2 PTP対応の5ポートスイッチで、PTPはハードウェアベースです。10/100BaseT(X)ポートを5つ備え、Modbus/TCP、PROFINET RT、EtherNet/IPに対応します。これらのプロトコルは、統合SCADA制御ネットワークの保守にも利用できます。
電源は12/24/48 VDCに対応し、入力範囲は9.6~60 VDCの二重入力です。動作温度は-10~60°Cで、-Tモデルの場合は-40~75°Cです。壁面取付はオプションで、パネル取付キットは別途注文が必要です。

Accurate Technologies NS-1
開発車両や産業用途で、PTP時刻同期とPoE給電をまとめたい方には、Accurate Technologies NS-1がおすすめです。6つのポートすべてでハードウェアによるIEEE-1588 PTPに対応し、各ポートからEthernet機器へ給電できます。PoEはIEEE 802.3at/afのPSE方式で、合計給電予算は周囲温度50°Cまで60 Wです。50°Cを超えると1°Cあたり0.6 Wずつ低減され、入力電圧が10 VDC未満の場合も最大PoE電力が制限されます。給電機器の規格や消費電力に加え、使用時の温度と電圧が条件に合うかも選ぶポイントです。
電源入力は6~36 VDCで、動作温度範囲は-40~+85°Cです。側面のねじ穴を使う取付方法のほか、産業用途向けにはDINレール取付ブラケットも選べます。
Valiant Communications VCL-2739
変電所ネットワークでIEEE 1588v2による時刻配信を行いたい方には、Valiant Communications VCL-2739がおすすめです。Transparent ClockとBoundary Clockに対応し、PTPメッセージはIPv4またはIEEE 802.3(Layer 2)で伝送できます。PTPの遅延メカニズムはEnd-to-end(E2E)とPeer-to-peer(P2P)に対応し、マルチキャストとユニキャストのメッセージも扱えます。用途には、IEC 61850ネットワークを使う変電所自動化や、Profinet、MODBUS、Ethernet/IPを含む産業用Ethernetもあります。
接続ポートは10/100/1000Base-Tが5つ、1000Base-X SFP方式の光ファイバーEthernetポートが1つです。電源は公称48 V DCで、入力範囲は15~60 V DCです。
Artel Quarra PTP 10 Gbps Ethernet Switch
IP放送や金融・通信ネットワークで、IEEE 1588v2による精密な時刻同期を扱う方には、Artel Quarra PTP 10 Gbps Ethernet Switchがおすすめです。1 Gigabitと10 Gigabitのインターフェース構成があり、GPSからの1pps外部基準入力も標準で備えています。ライブ映像・音声のIP放送では、IEEE 1588タイミングに加えてQoSとマルチキャストフィルタリングを利用する用途もあります。金融・取引ネットワークでは、IEEE 1588によるナノ秒精度の時刻同期を利用する用途もあります。
SMPTE ST 2110-10とST 2059-2の規格ベースのタイミングに対応し、管理はWeb GUIまたはコマンドラインインターフェースから行えます。Layer 1 Synchronous Ethernetモジュールはオプションです。
用途や接続条件で選ぶPTP対応スイッチ
- 時刻付き故障検出やBoundary Clock/Transparent Clockの選択肢を重視する人
- 工場のSCADA・HMI連携とPoE給電を重視する人
- リアルタイム制御やSCADAネットワークの保守に使う人
- 開発車両でPTPとPoE給電をまとめたい人
- 変電所ネットワークで時刻配信を行う人
- IP映像・音声放送や金融・取引ネットワークで精密な時刻同期を扱う人
PLANETのPoE給電台数は機器の規格で異なります
PLANET WGS-6325-8UP2XはIEEE 802.3af/802.3at/802.3bt対応機器を最大8台まで給電できますが、Class 8の受電機器は最大5台です。Class 8機器を6台以上使う構成には上限が合わないため、給電する機器の規格と台数を合わせて選ぶ必要があります。
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