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ホームラボで光ファイバーを測るとき、光パワーメーターがあれば受信レベルや光源出力を数値で確認できます。測定する波長と光の強さが範囲に入っているか。この2点が、表示を読む前提です。
メーターは入力端に届いた光の強さを表示します。光源を内蔵していないため、ファイバーの損失を測るときは基準光源なども組み合わせます。
早見表
今回並べた4機種は得意分野が異なります。波長の広さ、弱い光への対応、高出力測定、測定結果の保存。まずは違いを一覧で見てみましょう。
| 製品 | 測定波長 | 測定範囲 | 接続・主な特徴 | 参考価格 |
|---|---|---|---|---|
LAN-TCT7100 | 850、980、1300、1310、1490、1550、1625nm | -70~+10dBm | SC、ST、FC、LC。REF機能 | 30,580円(税込) |
| グレイテクノス MiNi 211B | 850、1310、1490、1550nm | 850nmは-65~+5dBm、その他は-70~+5dBm | SCアダプター標準。低い光レベルに対応 | — |
| グレイテクノス MiNi 219 | 850、1310、1490、1550nm | -50~+25dBm | SCアダプター標準。高出力向け | — |
| 横河計測 AQ2180 | 850、1300、1310、1490、1550、1625、1650nm | -70~+10dBm | FC、SC、LCなど。最大999件保存 | 85,800円(税込) |
30,580円と85,800円は税込の公式希望小売価格です。実売価格は時期や販売店で変わるので、購入時にも確認してください。
波長の対応数は目を引きますが、下限と上限、記録機能も判断材料です。自分の実験で必要な項目から見ていくと、機種を絞りやすくなります。
端子の種類も要確認。手元のパッチコードがLCで、本体にSCアダプターしか付かない場合は、別売アダプターの費用や入手性も考えておくと安心です。
サンワの7波長機
サンワサプライのLAN-TCT7100は、850、980、1300、1310、1490、1550、1625nmに対応します。測定範囲は-70~+10dBmで、弱い受信光から強めの信号まで確認できます。
本体はSC、ST、FC、LCに対応。ST用とFC用のアダプターに加え、FCからLCへ変換するアダプターも付属します。ただしFC-LC変換アダプターはシングルモード用なので、ファイバーの種類と合わせてください。
表示単位はdB、dBm、µWです。REF機能では測定値を基準値に設定でき、パッチコード交換前後の変化も比べられます。分解能は0.01dB。細かな表示を見たい人にも使いやすい機種です。
希望小売価格は税込30,580円が目安。0.01dBは表示の細かさを示す分解能で、測定精度とは異なります。USB mini-B端子に記録機能はないため、測定値を本体に残す用途には合いません。
MiNi 211B
弱い光を測るなら、グレイテクノス MiNi 211Bが候補です。1310、1490、1550nmは-70dBmまで測定でき、850nmの下限は-65dBm。低い受光レベルに対応します。
不確かさは、1310nm、-10dBm、23±5℃の条件で±3%(k=2)です。この値が全波長や入力レベルに当てはまるわけではありませんが、条件をそろえて測定値を比べる際の参考になります。
分解能は-50dBm以上で0.01dB。SCアダプターが標準付属し、FC、ST、LCなどには別売アダプターを使います。手元の機材がSC中心なら、宅内配線や光機器の受信確認に取り入れやすいでしょう。
選択した波長と相対基準値は、電源を切っても保持されます。単三アルカリ電池1本で約160時間使えるのも便利です。上限は+5dBmなので、高出力測定が多い場合は範囲を確認してください。
MiNi 219
光送信機などの強い出力を測るなら、グレイテクノス MiNi 219。測定範囲は-50~+25dBmで、MiNi 211Bより上限側に余裕があります。一方で下限は-50dBm。ごく弱い受信光の測定には合いません。
最大許容光入力は+27dBmですが、測定範囲の上限は+25dBmです。2つは別の値なので、許容入力を測定上限と取り違えず、測りたい光が範囲内にあるか確認しましょう。
対応波長は850、1310、1490、1550nm。不確かさは1310nm、-10dBm、23±5℃の条件で±4%(k=2)です。分解能は-40dBm以上で0.01dB。強めの光を細かく比較できます。
PCフェルール径2.5mmの入力で、SCアダプターが標準付属します。FC、LC、STには別売アダプターが必要です。価格は販売店で確認し、高出力測定が目的ならこの機種を検討してください。
AQ2180
横河計測 AQ2180は、幅広い波長に対応し、測定結果も本体に保存できます。波長は850、1300、1310、1490、1550、1625、1650nm。測定範囲は-70~+10dBmで、複数の実験条件をカバーします。
FC、SC、LCに加えて、フェルール径1.25mmと2.5mm用のアダプターに対応。ファイバーはSM(ITU-T G.652)、GI 50対125µm、GI 62.5対125µmを扱えます。種類の異なるファイバーを試す環境にも便利です。
表示は絶対値のdBm、mW、Wと、相対値のdBに対応します。測定値は最大999件まで本体に保存でき、USB経由で標準ソフトからCSV形式でPCへ転送可能。実験ログを残す人にはうれしい機能です。
希望小売価格は税込85,800円が目安で、今回の4機種では高めの価格帯です。不確かさは基準条件で±5%。記録機能や広い波長対応をよく使うなら、価格に見合う働きをしてくれるでしょう。
結論
弱い受信光を中心に測るホームラボなら、MiNi 211Bを第一候補にしてください。下限は-70dBmで、指定条件での不確かさも示されています。SC以外の端子には別売アダプターを用意しましょう。
波長とコネクターの幅を手頃な希望小売価格で求めるならLAN-TCT7100、高出力測定が主目的ならMiNi 219がおすすめです。測定結果を保存してCSVで管理する場合は、AQ2180の機能が役立ちます。
よく測る波長と入力レベル、手元のコネクター、記録の必要性を整理すると、候補を絞れます。家庭内の光機器をたまに測るなら波長と端子を優先し、継続的な実験では測定範囲や保存機能も確認してください。
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