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FPGAへの回路書き込みや内部信号のデバッグには、JTAGダウンロードケーブルを使います。開発ボードにUSB端子があっても、JTAG接続には別のケーブルが必要な場合がありますよね。
ケーブルの対応メーカーや開発ツール、基板側の端子、信号電圧は製品ごとに異なります。見た目が似ていても、端子のピッチや信号配列が違うことがあります。
AMD、Altera、Lattice、Microchip向けの4機種を一覧にしました。最大転送速度に加え、対応環境や付属品にも目を向けると、製品ごとの違いが見えてきます。
早見表
| 製品 | 主な対象・ツール | 基板側の端子 | 特徴 |
|---|---|---|---|
JTAG-HS3 | AMD FPGA・SoC、Vivado・ISE | 2×7ピン、2.0 mm | 1.8~5 V、Zynqのリセット対応 |
| USB Blaster III | Altera FPGA・CPLD、Quartus Prime | マイクロ10ピン、1.27 mm | 変換アダプター付属、最大30 MHz |
HW-USBN-2B | Latticeデバイス、Radiant・Diamond | フライワイヤー | JTAGとSPIは1.2~3.3 V |
| FlashPro6 | Microchip FPGA・SoC、Libero SoC | 2×5ピン、0.1インチ | JTAGとSPI、USB 3.0 |
4機種ともJTAGに対応しますが、開発ツールや基板コネクターはそれぞれ異なります。FPGAのメーカーと開発環境を照らし合わせると、候補を絞りやすくなります。
販売価格は販売店や流通時期によって変わります。購入時点の価格を目安にし、変換アダプターやUSBケーブルの付属も確認しておくと安心です。
最大転送速度は、いつでもその速度で書き込めるという保証値ではありません。基板の配線や接続デバイス、ケーブルの条件によって実際の通信速度は変わります。
JTAG-HS3
AMD FPGA・SoCを開発しているなら、DigilentのJTAG-HS3がおすすめです。VivadoやISEを使う環境に対応し、書き込みやデバッグに利用できます。
対応ツールはVivado 2013.3以降、ISE 14.1以降。iMPACT、ChipScope、EDKも使えます。既存のISEベースの開発環境を続けている場合にも、導入しやすいでしょう。
基板側はAMD標準の2×7ピンで、ピッチは2.0 mmです。信号電圧は基板から受けるVrefを基準に1.8~5 Vに対応します。ヘッダーの形と電圧、どちらも確認したいところですね。
転送速度は最大30 MHzで調整できます。14番ピンのオープンドレインバッファを使えば、Zynqプロセッサのリセットにも対応。起動時の確認やデバッグに役立つ機能です。
Blaster III
AlteraのFPGAやCPLDをQuartus Primeで開発するなら、USB Blaster IIIがおすすめです。Quartus Prime ProgrammerやSignal Tap Logic Analyzerでも利用できます。
対応デバイスはAgilex、Stratix、Arria、Cyclone、MAXなど幅広いシリーズ。Quartus Prime 25.1以降に対応するため、使用中のツールのバージョンを確認してください。
基板側は1.27 mmピッチのマイクロ10ピンです。2.54 mmピッチのレガシー10ピン用変換アダプターと、USB-AからUSB-Cへのケーブルが付属します。
転送速度はケーブルによって変わります。付属の2インチ高性能ケーブルでは最大30 MHz、標準の6インチケーブルでは最大15 MHzです。ターゲットのVREFに応じて信号レベルを自動調整し、VCC_TARGETは接続先デバイス指定の電圧につなぎます。
対応OSはWindows 10・11の64-bit版、Windows Server 2019・2022、Red Hat Enterprise Linux 8.6以降です。ドライバーはQuartus Primeに含まれています。
Lattice用USB
Radiant ProgrammerやDiamond Programmerを使うLattice開発には、HW-USBN-2Bが使えます。ispVM Systemにも対応し、Latticeのプログラマブルデバイスを対象に書き込みや通信を行います。
Port AはJTAG用、Port BはUARTとI2C用です。JTAGでの書き込みに加えてシリアル通信やI2Cも接続できるため、評価中の基板で複数の信号を扱えます。
基板側はフライワイヤー式で、2×5または1×8の0.1インチヘッダー用アダプターが付属します。各線を基板上の対応端子へつなぐ方式なので、ピン番号と信号名の確認が欠かせません。
JTAGとSPIの信号電圧は1.2~3.3 V、I2Cは2.5~3.3 Vです。5 Vコアのデバイスには対応しません。Diamond Programmerでは、JTAG転送速度を最大30 MHzまで調整できます。
Radiant 2026.1の対応OSはWindows 11 64-bit、RHEL 8.10・9.6 64-bit、Ubuntu 22.04・24.04 LTS 64-bitです。PCとの接続にはFTDI USBドライバーを使います。
FlashPro6
Microchip TechnologyのFlashPro6はスタンドアロンプログラマーです。PolarFire FPGA、PolarFire SoC、SmartFusion2、IGLOO2、RTG4に対応し、Libero SoCやFlashPro Expressと組み合わせて使います。
SmartDebug v12.2以降にも対応します。開発時の書き込みやデバッグから量産工程まで、同じプログラマーを使いたい場合におすすめです。JTAGとSPIの両方を扱えます。
付属の10ピンリボンケーブルで、基板上のキー付き2×5ピンヘッダーに接続します。ヘッダーのピッチは0.1インチ。信号基準となるVJTAGはターゲット基板から受け取ります。
TCKの最小周期は49.4 nsで、周波数に換算すると約20.2 MHzです。PC側はUSB 3.0で、USB-AからMicro-Bへのケーブルが付属します。対応OSはWindows 10・11と64-bit Linuxです。
結論
AMD FPGA・SoCにはJTAG-HS3、Quartus Primeで開発するAltera製品にはUSB Blaster IIIがおすすめです。開発ツールのバージョンと基板コネクターが合っているか、あわせて確認しましょう。
LatticeデバイスにはRadiantやDiamondに対応するHW-USBN-2Bが使えますが、5 Vコアは対象外です。MicrochipのPolarFireやSmartFusion2などにはFlashPro6が対応し、JTAGとSPIを扱えます。
開発ツールのバージョン、基板側コネクターの形とピッチ、信号電圧を照らし合わせれば、必要なケーブルを絞れます。販売価格は時期や販売店で変わるため、最新の価格と付属品も確認してください。
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