x86-64アセンブリ本おすすめ5選|Linux・NASMで学ぶシステムプログラミング

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LinuxとNASMでx86-64アセンブリを学ぶ本を探しているなら、命令を覚えるだけでなく、コードがELFになり、リンクを経て動くまでを追えるかが大切です。Cの関数呼び出しとシステムコールの境目も見えてきます。ここを押さえると、システムプログラミングの理解へ進めます。

ここでは基礎書からSIMDまで、目的の異なる5冊を紹介します。Linux・NASMとの関係は早見表にまとめました。CやC++の経験がどの程度必要かも、本を読む際の目安になります。

本Linux・NASMとの関係主な内容対象読者
x64 Assembly Language Step-by-Step 第4版x64 Assembly Language Step-by-Step 第4版64bit Linux・NASMが中心命令、メモリ、Cライブラリ連携Linuxで初めて学ぶ人
Low-Level ProgrammingLow-Level ProgrammingLinux、C、ELF、NASMとGCC環境の資料リンク、システムコール、実行過程中級以上、Cも学びたい人
Beginning x64 Assembly ProgrammingBeginning x64 Assembly ProgrammingLinux中心、後半にWindows基礎からSSE・AVX、完全な例題CまたはC++の経験者
Modern X86 Assembly Language Programming 第3版Modern X86 Assembly Language Programming 第3版LinuxはNASM、WindowsはMASMC++連携、AVX・AVX2・AVX-512SIMDまで進みたい人
The Art of 64-Bit Assembly 第1巻The Art of 64-Bit Assembly 第1巻MASM・Windowsが中心データ表現からSIMDまで詳解Windows環境で深く学ぶ人

LinuxとNASMの地図

x86-64は64ビット版のx86命令セットです。NASMはアセンブリのソースを機械語へ変換するアセンブラ。LinuxではELF形式のオブジェクトファイルを作るのが基本になります。

Cのプログラムと一緒に動かす場合は、NASMで作ったオブジェクトファイルをGCCなどでリンクします。たとえば nasm -f elf64 hello.asm -o hello.o で変換し、実行ファイルへつなぐ流れです。

Linux上のアセンブリでは、Cライブラリの関数を呼ぶ方法と、カーネルへシステムコールを出す方法を分けて考えます。画面に文字を出す処理でも、puts と write では見える仕組みが違います。

関数呼び出しの規約、ELF、リンク、デバッグまでつながると、Cの裏側で起きていることを追えます。システムプログラミングを学ぶなら、命令一覧に加えて、こうした仕組みを扱う本を選びましょう。

Duntemann第4版

Jeff Duntemann著『x64 Assembly Language Step-by-Step: Programming with Linux, 4th Edition』は、2023年刊の第4版で、640ページのハードカバーです。64bit長モードのLinuxとNASMを扱います。今回のテーマに直接合う一冊です。

x64命令を起点に、メモリアドレス、手続き、マクロへと段階的に進みます。レジスタやメモリの扱いを学んだあと、例題を通して少しずつプログラムの形へ。初めてでも学習の道筋が見えやすい構成です。

Cライブラリとの連携も学べ、実際に動かせる例題がそろっています。オープンソースの開発・デバッグツールに加え、設計・テスト・デバッグのヒントも紹介します。独学でコードを直すときに使える内容ですね。

Linux上でNASMを使い、入口からCとの接続まで同じ環境で学びたい人におすすめです。WindowsのMASMを学ぶ本ではなく、Linuxで実習を重ねるための一冊です。

x64 Assembly Language Step-by-Step 第4版

x64 Assembly Language Step-by-Step 第4版

Wiley

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実行過程を追う

Igor Zhirkov著『Low-Level Programming: C, Assembly, and Program Execution on Intel 64 Architecture』は、2017年刊、435ページ(前付26ページ)のソフトカバーです。アセンブリとC11をあわせて取り上げ、プログラムが実行される仕組みを詳しく解説します。

ELFオブジェクトの生成、静的・動的リンク、コンパイルから実行までが主な内容です。ソースコードが実行ファイルになる過程を追えるので、リンカや実行形式を学びたい人に合います。

割り込みやシステムコールも扱い、低水準プログラミングの全体像を広くカバーします。コード例と演習にGDBでのデバッグも加わり、実行中の状態を確かめながら学べます。

対象は中級以上のプログラマーや学習者です。Linux仮想マシン、NASMとGCCのコンテナに関する開発環境資料もあります。参考価格は税込14,299円(公式希望小売価格)。実売額は時期や店舗で変わります。

Low-Level Programming

Low-Level Programming

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AVXへ広げる2冊

Jo Van Hoey著『Beginning x64 Assembly Programming: From Novice to AVX Professional』は、2019年刊、413ページです。タイトルにはBeginningとありますが、CまたはC++の基礎に加え、Linux・Windows・仮想化の知識も前提です。

Linuxを中心に、小さなプログラムから試せる完全な例を収録しています。後半ではWindows向けの章やSSE・AVXへ進むため、基礎的なプログラミング経験を生かして実例を学びたい人におすすめです。

Beginning x64 Assembly Programming

Beginning x64 Assembly Programming

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Daniel Kusswurm著『Modern X86 Assembly Language Programming: Covers X86 64-bit, AVX, AVX2, and AVX-512』は、2023年刊の第3版、680ページ。LinuxではNASM、WindowsではMASMを使い、レジスタやデータ型、アドレス指定を両環境で学びます。

C++から呼び出すアセンブリ関数や実行時の呼び出し規約に加え、AVX、AVX2、AVX-512も収録。SIMD命令を使う処理まで学びたい人に勧められます。AVX系命令が動くかどうかはCPUによって異なります。

Modern X86 Assembly Language Programming 第3版

Modern X86 Assembly Language Programming 第3版

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Windows側の詳解

Randall Hyde著『The Art of 64-Bit Assembly, Volume 1: x86-64 Machine Organization and Programming』は、2021年刊、1,032ページのプリント版です。x86-64の命令やデータ表現から、メモリ、算術、制御構造まで丁寧に解説します。

主なアセンブラはMASMで、WindowsやVisual Studioの環境も扱います。単独プログラムやCとC++の連携に加え、x87 FPU、SIMD、SSE、AVX、MASMマクロまで収録した詳解書です。

LinuxとNASMですぐ実習したい人には、構文やビルド手順をそのまま当てはめにくい本です。x86-64の考え方を深く学ぶ副読本には有力ですが、最初の実習書にはLinuxとNASMを扱う本をおすすめします。

The Art of 64-Bit Assembly 第1巻

The Art of 64-Bit Assembly 第1巻

No Starch Press

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結論

LinuxとNASMで初めてx86-64アセンブリを学ぶ人には、段階的に進められるDuntemannの第4版がおすすめです。Cライブラリ連携やデバッグまで同じLinux環境で試せる点が強みです。

ELF、リンク、システムコールから実行の仕組みを学びたい人には、Zhirkovの本が合います。中級以上向けの内容と参考価格を踏まえ、命令の先にあるプログラム全体を理解したいときに選べる一冊です。

CやC++の経験がありSIMDへ進む人にはKusswurm、例題で基礎からAVXまで学びたい人にはVan Hoeyをおすすめします。HydeはMASM・Windows寄りです。LinuxとNASMの実習書を補う詳解書として加えると、学びたい環境とのずれを抑えられます。

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