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USB-C充電器やケーブルの開発では、電圧と電流を見ても原因を絞り切れないことがあります。E-marker確認やログ保存に対応した240W PDテスターなら、調べる手がかりを増やせます。
240Wという表示が同じでも、できる試験は機種ごとに異なります。小型メーターによる測定と電子負荷を使う試験装置は役割が別。4機種の特徴を順に見ていきましょう。
早見表
| 製品 | 主な機能 | 向いている作業 |
|---|---|---|
| ChargerLAB POWER-Z C240 | 最大50V・6A・240W、双方向測定 | 充電器やモバイルバッテリーの数値を本体画面で確認 |
FNIRSI FNB-C2 | PD 3.1 EPR、E-marker読み取り、最大9時間のカーブ記録 | ケーブル確認と充電経過の記録 |
ChargerLAB POWER-Z KM003C | PDプロトコル解析、E-marker、オフライン記録、CSV・SQLite出力 | 充電状態を記録し、PCで分析 |
| PassMark USB Power Delivery Tester PRO 240W | 240W連続負荷、独立したSink・Source、PDメッセージ記録 | 開発机で負荷試験やプロトコル解析 |
4機種ともUSB-Cの240W級を扱い、役割は分かれています。C240は手元での表示、FNB-C2とKM003Cは記録、PM240は負荷試験を担います。
数字からは記録時間や解析の深さまでは分かりません。充電中の表示を見たいのか、ログをPCへ渡したいのか、実負荷をかけたいのかで、必要な機能が変わります。
実売価格は時期や販売店によって変動します。購入時の価格を確認し、必要な機能に予算を回してください。
240Wの中身
USB PD 3.1のEPRでは、最大48V・5Aの組み合わせで240Wに達します。高出力充電器を評価するときは、ケーブルや接続先の対応も確認しましょう。電圧・電流の表示とE-marker情報が手がかりになります。
240W対応の意味は製品ごとに異なります。測定上限を示す場合と、実際に負荷をかけられる能力を示す場合があります。C240、FNB-C2、KM003Cは最大240Wの測定に対応し、PM240は48V・5Aでの連続負荷試験ができます。
PM240の過電流試験では6Aを15秒間使えます。連続負荷の定格とは分けて考えてください。同じ240W級でも試験条件は異なります。ここは見落とせませんね。
E-markerの読みどころ
USB-Cケーブル内のE-markerには、電流や規格などの情報が記録されています。テスターで読み取れば仕様を確認できますが、通信品質や負荷時の性能まで保証されるわけではありません。
FNB-C2は3A・5A・50V・EPR対応やThunderbolt 3・4対応のケーブルを読み取れます。ケーブルの種類や電力、長さ、伝送速度、バージョンを確認でき、手元で仕様を調べる際に便利です。
KM003CはE-marker情報に加え、PDOや対応プロトコルも検査できます。ケーブル情報と給電側が提示する電力条件を同じテスターで確認できるため、充電器とケーブルを組み合わせた試験に役立ちます。
PM240はE-markerから最大電流、速度、レイテンシを読み取ります。いずれもチップ情報に基づく値です。実際のデータ転送や負荷試験の結果とは分けて捉えてください。
C240の表示性能
POWER-Z C240は約36.7×23.7×7.8mm、約11.8gで、金属シェルと1.14インチIPSカラー画面を備えています。測定値をその場で確認しやすく、開発机にも持ち出し先にも置ける小型モデルです。
画面には電圧、電流、電力、電流の向き、Wh、タイマー、D+・D-・CCなどを表示できます。充電中の数値に加えて、エネルギーの積算や接続状態も手元で確認できますね。
電流測定は双方向に対応し、充電器の出力とモバイルバッテリーの放電を測れます。USB-C入力・出力を備え、別売のUSB-C to USB-Aアダプターを使えばUSB-A機器も測定できます。
FNB-C2の記録
FNIRSI FNB-C2は4〜50V、最大6.5A、240Wの測定に対応します。USB PD 3.1 EPRとUFCSを扱い、QC 2.0・3.0・4・5やHuawei FCP・SCP、OPPO VOOC・SVOOC、VIVO VFCPなどの検出・トリガーもできます。
画面は1.54インチ、240×240ドットのTFT-LCDです。20ビットADCにより電圧・電流・電力を7桁で表示し、重力センサーで4方向へ自動回転します。接続向きに合わせて画面を読みやすくできます。
容量・電力量・時間の統計は10グループで保存可能。WindowsとMacにはドライバー不要で接続でき、カーブ記録の間隔も設定できます。記録を取りながら測定項目を確認したい現場で便利です。
KM003Cの解析
POWER-Z KM003Cは最大50V・6Aに対応し、USB PDでは最大240Wを測定します。PD 3.2のプロトコルアナライザーを搭載し、電圧・電流のほか、容量、エネルギー、E-marker、PDO、プロトコルを検査できます。
本体にオフライン記録した後、USB-C HIDポートでPCへ接続してカーブを表示できます。CSVまたはSQLite形式で書き出せるため、測定結果を社内の試験記録へ組み込みたいときにも扱いやすい仕様です。
1.54インチLCDは重力回転に対応し、20ビットADCとARM Cortex-M4を搭載しています。本体画面での確認からPCでの分析まで、一台でつなげられます。
PM240の負荷試験
PassMark PM240は約1.6kgの据え置き型で、Sink端子とSource端子が独立しています。Source側は最大100Wで、Sink側は0〜58V・0〜5Aに対応し、48V・5Aの240Wを連続負荷できます。
Sink側の電流は5mA刻みで設定でき、過電流試験では6Aを15秒間使えます。24V・120Wの電源アダプターと80×80mmファン付きヒートシンクを使う構成で、机上での試験に適しています。
PD 3.1のFIX、PPS、AVS、EPR FIX、EPR AVSに対応し、最大48Vまで扱えます。BC 1.2、QC4+、Apple・Samsung独自規格、Thunderbolt 3・4も対象です。
Windows 10・11向けのUSBPDProソフトに対応し、記録対応の電子負荷はAPIで制御できます。C++ API例もあり、試験の自動化やPDメッセージを含む評価環境の構築に使えます。
PassMark USB Power Delivery Tester PRO 240W
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数値をすばやく読みたい人には、双方向測定と小型画面を備えるC240がおすすめです。
E-marker確認と長時間のカーブ記録にはFNB-C2、オフライン記録をPCで分析するならKM003Cが合います。240Wの負荷試験やPDメッセージの記録、自動化にはPM240を選ぶとよいでしょう。連続負荷と通信解析を扱える一方、設置場所や冷却設備も必要です。
販売価格は時期によって変わるため、購入時点の価格と必要な機能を照らし合わせてください。画面表示、ログ、プロトコル解析、電子負荷のどこに予算を配分するかで、機種を絞れます。
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