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自宅の開発環境にNASを加えると、PCを閉じている間もテスト用データベースや監視サービスを動かせます。2ベイNASを選び、2.5GbEとDockerに対応していれば、ファイル置き場と小さなサーバーを一台にまとめやすいですね。
確認したいのはCPUとメモリ、LANポート数、SSDの拡張性です。コンテナの数や仮想マシンを使うかどうかで、必要な余裕も変わってきます。
4機種の早見表
| モデル | 有線LAN | 標準メモリ | Docker・拡張 | 用途の目安 |
|---|---|---|---|---|
Synology DS225+ | 2.5GbE×1、1GbE×1 | 2GB、最大6GB | Container Manager | 小規模コンテナと共有 |
QNAP TS-264-8G | 2.5GbE×2 | 8GB、最大16GB | Docker、M.2×2、PCIe | 複数サービスとLAN拡張 |
UGREEN DXP2800 | 2.5GbE×1 | 8GB、最大16GB | Docker、仮想マシン、M.2×2 | コンテナとVMの併用 |
ASUSTOR AS6702T v2 | 5GbE×2 | 4GB、最大16GB | Portainer、M.2×4 | 高速LANとSSD拡張 |
早見表では、メモリ容量と拡張手段の差が見やすいですね。Dockerを少数動かすか、データベースや仮想マシンを常時稼働させるかで、必要な余裕も変わります。
4機種とも2ベイで、HDDは別に用意します。本体価格は販売店や時期、セールによって変わるものです。HDDも2台分加えた総額を見れば、導入費用を比べやすくなります。
2.5GbEの速度を生かすには、NASからPCまでの経路にある機器も対応している必要があります。途中に1GbE機器があれば、その区間が通信速度の上限になるため、PCやスイッチも確認しておきましょう。
開発用NASの役割
NASでは、常時起動する軽めの開発サービスが扱いやすいところです。テスト用DBや小さなWebアプリ、監視ツールを動かし、ソースコードや設定ファイルもまとめて置けます。
重いビルドや大規模な機械学習は、開発PCで処理するのが現実的です。NASにはデータの保存と常時稼働サービスを受け持たせると、役割を分けて運用できます。
作り直しても残したいDBや設定は、保存先を決めて永続化しておきます。イメージや一時ファイルと分けておけば、試作品を片付けるときに必要なデータまで誤って消しにくくなります。
外出先から自宅の開発環境へ接続する場合は、公開範囲の確認も欠かせません。家庭内LANやVPN経由を基本にし、不要なポートを外部へ開けないようにすると安全性を保ちやすくなります。
DS225+
Synology DS225+は、2ベイに3.5インチSATA HDDまたは2.5インチSATA SSDを搭載できます。Intel Celeron J4125は4コアで、動作周波数は2.0GHz、最大2.7GHz。Container Managerに対応し、小規模なDocker環境を動かせます。
標準メモリは2GB DDR4 non-ECCで、最大6GBまで対応します。スロットは1基あり、2GBに4GBを加える構成です。ファイル共有と少数の軽いコンテナなら始めやすい一方、サービスを複数常時動かすとメモリの余裕は小さめですね。
有線LANは2.5GbEと1GbEが各1ポートです。2.5GbE対応PCとの高速転送を狙うなら、PCからスイッチ、NASまでの接続を確認しましょう。2ポートの速度が1台との通信で自動的に合算されることはありません。
公表順次性能は、読み取り最大282MB/s、書き込み最大217MB/sです。Synology製SATA HDDを搭載したアイドル状態で測定した騒音値は19.6 dB(A)。静かな場所に置くなら参考になりますが、実際の音はHDDの種類や稼働状況でも変わります。
TS-264
QNAP TS-264-8GにはIntel Celeron N5095を搭載します。CPUは4コア/4スレッドで最大2.9GHz、標準メモリは8GB DDR4 SODIMMです。最大16GBまで増やせるため、複数のコンテナを試す計画にも合わせやすい構成です。
2.5GbEポートは2つあり、Container StationからDocker、LXD、Kata Containersを利用できます。接続先を分ける構成にも使えますが、ネットワークの分離や集約には設定が必要です。ポート数だけで通信速度が倍になるわけではありません。
M.2 2280 PCIe Gen3 x1スロットは2基。HDDベイを使わずにNVMe SSDを追加できる点も、構成を考えるうえで利点です。
PCIe Gen3 x2スロットも1基あり、オプションカードを使えば10GbEに対応します。PCやスイッチの高速化を予定している家庭では、拡張先を残せるのが利点です。HDDは別売ですから、ドライブ代も合わせて予算に入れてください。
DXP2800
UGREEN NASync DXP2800はIntel N100の4コア/4スレッドCPUを搭載します。標準メモリは8GB DDR5で、最大16GBまで増設可能。Dockerコンテナと仮想マシンに対応し、開発用サービスを複数置いて軽いLinux環境も試したい人にはおすすめです。
SATAドライブベイは2つで、NVMe SSD用のM.2スロットも2基あります。有線LANは2.5GbEが1ポートです。
対応するストレージ方式はJBOD、Basic、RAID 0、RAID 1です。RAID 1は2台に同じ内容を書き込むミラー構成。RAID 0は両方のドライブを使い、片方が故障すると保存データを失うリスクがあります。必要容量と冗長性を見て方式を選びましょう。
最大容量は、SATAドライブとM.2 SSDの構成によって最大80TBです。搭載ドライブによって変わる上限なので、実際に使う容量を基準に見積もってください。HDDは別売です。
AS6702T v2
ASUSTOR LOCKERSTOR 2 Gen2+(AS6702T v2)は、Intel Celeron N5105と標準4GB DDR4-2933メモリを搭載します。メモリは最大16GBまで増設可能。ADMのPortainerからDockerイメージを展開でき、コンテナを増やす予定がある人にも扱いやすい一台です。
2ベイは2.5インチと3.5インチのSATA HDD・SSDに対応し、NVMe M.2スロットを4基備えます。4基すべてにNVMe SSDを使える構成は、2ベイNASとして拡張性が目立ちます。SSDを複数使いたい人には魅力ですね。
5GbEポートは2つあり、2.5GbE、1GbE、100Mにも対応します。現在の家庭内ネットワークが2.5GbEでも接続でき、将来5GbEへ更新する計画にも合わせやすい仕様です。接続先のPCやスイッチが対応していないと、5GbEの速度は活かせません。
拡張ユニットを使えば、最大10ベイまで増やせます。販売店掲載仕様では、HDDアイドル時の騒音値は17.7dBです。ストレージなしのモデルなので、HDDやNVMe SSDを含む総額を確認しておきましょう。
通信と保存容量
2.5GbEの速度を生かすには、NASからPCまでの経路にある機器も対応が必要です。途中の機器が1GbEなら、その区間の速度が上限になります。家庭内LANの速度は、インターネット回線の契約速度とは分けて確認しましょう。
2ベイでRAID 1のミラー構成にすると、使える容量は小さい方のドライブ1台分が目安です。片方が故障しても動作を続けやすい反面、2台分の容量をそのまま使えるわけではありません。
RAIDはバックアップの代わりにはなりません。誤削除やランサムウェア、NAS本体の故障に備え、別の保存先も用意しましょう。大切なソースコードや設定、写真などを外付けドライブやクラウドにも複製しておけば、復旧時に役立ちます。
静音性の数値は測定条件や搭載ドライブによって変わるため、機種間の単純比較には注意が必要です。寝室や作業机の近くに置くなら、HDDの回転音や振動も考えて場所を決めてください。
結論
Dockerを少数動かし、DSMの管理機能や公表騒音値を重視する人には、Synology DS225+をおすすめします。標準メモリは2GBです。サービスを増やすなら、最大6GBまでの増設範囲も考慮してください。
複数のコンテナを運用する人には、標準8GBメモリと2.5GbE×2、M.2×2を備えるQNAP TS-264-8Gがおすすめです。Dockerと仮想マシンを一台で試すならUGREEN DXP2800、高速LANとNVMeの拡張性を優先するならASUSTOR AS6702T v2が合います。
迷ったら、常時動かす開発サービスの数とHDD込みの総額を見積もりましょう。本体価格にメモリやSSDの増設費、ネットワーク機器の更新費も加えると、導入後に必要な予算が把握しやすくなります。
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