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株式投資を始めると、PBRが1倍未満の銘柄を割安株として紹介する記事を目にします。倍率が低いと、つい安く感じますよね。ただ、その数字だけで買うのは早計です。
PERは利益、PBRは純資産と株価の関係を示します。株式投資初心者が割安株を判断するときは、計算式を覚えたうえで、低い倍率が続く理由も読み取りたいところです。
4冊の早見表
まずは4冊の得意分野を一覧にしました。指標全般を扱う本、買い時まで考える本、決算資料を読む本、数値を引ける事典型に分かれています。
| 書籍 | 扱うテーマ | 参考価格(税込) |
|---|---|---|
株式投資で勝つための指標が1冊でわかる本 | PER・ROEなどの指標と経済、企業、株価の分析 | 1,089円 |
株取引の要点 買いのタイミングはココだ | PER・PBR、チャート分析、買い時の考え方 | 1,650円 |
株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書 改訂版 | PER・PBRの注意点と決算資料を使った銘柄分析 | 2,200円 |
どの銘柄をいつ買うべきかわかるファンダメンタルズ大全 | 決算書や経済指標など数値分析の図解 | 2,090円 |
価格は税込の定価を目安にしています。実売価格は時期と販売店で変わるため、購入時には各書店の表示を確認してください。
利益が続いているか、純資産がどんな資産で構成されるかまで確かめると、低い倍率の背景を考えやすくなります。
PBRの基本
PBR(株価純資産倍率)は、株価を1株当たり純資産(BPS)で割って求めます。市場が会社の純資産に何倍の評価を付けているかを示す数字です。
BPSが1,000円で株価800円なら、PBRは0.8倍。帳簿上の純資産を下回る価格です。この表示だけで買いとは決められません。
純資産は資産から負債を引いた帳簿上の額で、資産をすぐ売却した際に残る金額や将来利益そのものではありません。簿価の中身も確かめましょう。
割安の背景
PBRが1倍を下回る理由の一つは、自己資本が十分な利益につながっていないことです。ROEの低さが続けば、投資家が純資産を高く評価しにくくなります。
売上の先細り、大きな設備投資、借入金の負担など、先行きへの懸念が株価に織り込まれる場合もあります。資産を多く持っていても、利益につながらなければ市場評価は上がりにくいでしょう。
東京証券取引所は2023年、プライム市場とスタンダード市場の上場会社に、資本コストや株価を意識した経営への対応を要請しました。企業の開示を読むと、低PBRの背景や改善策を知る手掛かりになります。
改善策を発表しただけでは、株価上昇の保証になりません。計画に具体性があるか、利益や資本効率が実際に改善しているか。そこは継続して確かめたいところです。
指標を一冊で
小宮一慶著の『株式投資で勝つための指標が1冊でわかる本』は、PHP研究所発行の新書です。2021年9月刊で全352ページ。PER、ROE、ROAのほか、配当性向と配当利回りも取り上げます。
経済分析、企業分析、株価分析を実例とともに学べる構成です。景気の動きを企業の数字と結びつけ、割安・割高の判断まで考えられます。
指標全体をまず把握したい初心者には、読み進めやすいでしょう。PBRに加えて利益や配当も含め、複数の数値から企業を見たい人におすすめです。
買い時も見る
伊藤亮太著の『株取引の要点 買いのタイミングはココだ』は技術評論社刊。2022年5月発売のA5判、192ページで、PER・PBRを使った割安株探しも収録しています。
チャート分析、テクニカル分析、ファンダメンタルズ分析を通じて、買い時の考え方を扱います。株価水準に加えて価格の動きも見ながら判断したい人向けです。
実践問題があるため、読んだ知識を使って購入判断を考えられます。候補を見つけても買うタイミングに迷う人は、売買の考え方を整理する材料にできます。
教科書で深掘り
足立武志著の『株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書 改訂版』は、ダイヤモンド社刊です。2019年1月刊、A5判264ページの改訂版で、初心者からセミプロまでを対象にしています。
PERとPBRの違いやPBR1倍割れ、業績変動や赤字、高PER、帳簿上の純資産など、指標を読む際の注意点を幅広く扱います。低い倍率の裏に何があるかを考える材料がまとまっています。
会社四季報や決算短信を使う銘柄分析に、具体的な事例を多数掲載。開示資料を読みながら企業を調べたい人は、実例を追って学べます。
数値を引ける事典
戸松信博監修の『どの銘柄をいつ買うべきかわかるファンダメンタルズ大全』は池田書店刊、2022年7月発行のA5判256ページ。数値分析を図解した事典型です。
ファンダメンタルズ、決算書、株価指数、経済指標、金融指標まで扱います。企業指標は見開きごとに整理され、必要な項目を調べるときに参照しやすい構成です。
株価を動かす数値100分析や売買判断の基準を図解しています。米国株にも使える範囲を含み、調べたい数値を見つけて確認できます。
結論
最初の一冊を一つ挙げるなら、『株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書 改訂版』をすすめます。 指標の注意点に加え、会社四季報や決算短信を使った分析も載っているため、低PBRを安値の保証と誤解せず、その理由を考える基礎を学べます。
経済、企業、株価の指標を広く整理するなら『株式投資で勝つための指標が1冊でわかる本』。買い時の考え方は『株取引の要点 買いのタイミングはココだ』、数値を必要なときに引くなら『どの銘柄をいつ買うべきかわかるファンダメンタルズ大全』が合います。
銘柄を見るときは、PBRとPER、ROE、利益の推移、純資産の内訳を確認します。倍率が低いだけで買わず、低い理由を説明でき、改善の根拠も見つかった銘柄に投資判断を進めましょう。
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