「ドローンの飛行許可・承認は、案件ごとにどう管理すればいいのか」
「DIPS2.0で申請した後、飛行計画や案件予定まで追いきれない」
このような悩みはありませんか?
1人で月に数件だけ飛ばすなら、DIPS2.0とカレンダーだけでも回ります。ところが、人口集中地区、夜間飛行、目視外飛行、人や物件から30m未満の飛行などが混ざり、案件数や操縦者が増えると、許可・承認の状態、飛行計画の通報、機体、操縦者、案件日を毎回見比べることになります。
この記事では、ドローン事業者が飛行許可・承認を案件管理へ落とし込む時に、どの項目を見ればよいかを解説します。
結論から言うと、1人運用ならDIPS2.0、公式情報、カレンダーで管理しても足ります。複数案件・複数操縦者になるなら、案件ごとに「特定飛行に当たるか」「許可・承認が必要か」「飛行計画を通報したか」「機体と操縦者が申請内容に合っているか」を同じ台帳で見られるようにした方がいいです。
許可書を保存して終わりではありません。案件日に、その飛行内容で、その機体と操縦者を使える状態かまで見られて、初めて業務管理として機能します。
最初に見るのは案件が特定飛行に当たるか
飛行許可・承認の管理は、申請書の保管から始めると遠回りになります。最初に見るべきなのは、その案件が特定飛行に当たるかどうかです。
DIPS2.0では、特定飛行として、空港等周辺、緊急用務空域、150m以上の上空、人口集中地区、夜間飛行、目視外飛行、人又は物件から30m未満の飛行、催し場所上空、危険物の輸送、物件投下などが挙げられています。
案件管理では、これを制度名として覚えるより、案件の入力項目にしておく方が使えます。たとえば、空撮案件なら「人口集中地区か」「夜間か」「30m未満接近があるか」、点検案件なら「目視外があるか」「150m以上に該当しないか」を案件作成時に分けます。
ここを曖昧にすると、あとで許可・承認、飛行計画、操縦者、機体条件の見直しが一気に発生します。案件を受ける前に、特定飛行の可能性を先に判定する流れにしておきましょう。
根拠:
・国土交通省:ドローン情報基盤システム2.0
・国土交通省:無人航空機 飛行許可・承認申請ポータルサイト
許可・承認と飛行計画は別の状態として管理する
飛行許可・承認を取っただけで、案件前の管理が終わるわけではありません。国土交通省は、飛行許可・承認を受けた特定飛行を実施するにあたって、飛行計画の通報と飛行日誌の作成が必要だと示しています。
ここで混乱しやすいのは、許可・承認申請と飛行計画の通報を同じものとして扱ってしまうことです。業務上は、次のように別の状態として持つべきです。
| 見る項目 | 案件管理での意味 |
|---|---|
| 特定飛行の判定 | そもそも許可・承認や通報が関係する案件か |
| 許可・承認の状態 | 申請前、審査中、発行済み、差し戻し中を分ける |
| 許可書・承認書の範囲 | 飛行場所、日時、目的、機体、操縦者が案件に合うか |
| 飛行計画の通報 | 飛行前に通報済みか、変更・削除が必要か |
| 飛行日誌 | 飛行後に記録へつなげられるか |
DIPS2.0でも、飛行の許可・承認申請では、機体情報、操縦者情報、飛行の目的、日時、経路、高度、安全管理のための措置などを入力します。飛行計画の通報では、他の飛行計画や空域情報を見たうえで、自らの飛行計画を通報する流れです。
案件台帳では、許可・承認の有無だけでなく、飛行計画の通報状態まで並べて見ます。許可書があっても、案件内容が変わった、飛行開始日時が変わった、機体や操縦者を差し替えた、という時は再確認が必要になります。
根拠:
・国土交通省:無人航空機の飛行許可・承認手続
・国土交通省:飛行計画の通報・飛行日誌の作成
案件台帳には許可範囲と当日の条件を入れる
飛行許可・承認を案件管理へ落とし込むなら、台帳に入れる項目は「申請したかどうか」だけでは足りません。案件日に判断へ使う項目を入れます。
| 台帳項目 | 見落としを防ぐ理由 |
|---|---|
| 案件名・顧客名 | どの許可・承認がどの案件に関係するか追うため |
| 飛行予定日・予備日 | 許可範囲と飛行計画通報を日付で照合するため |
| 飛行場所・経路 | 人口集中地区、空港等周辺、150m以上などを判断するため |
| 飛行方法 | 夜間、目視外、30m未満接近、物件投下などを分けるため |
| 許可・承認番号 | 案件と許可書を後から結び付けるため |
| 許可・承認の有効範囲 | 場所、期間、機体、操縦者が案件に合うか見るため |
| 機体ID・登録記号 | 申請内容と当日使う機体がずれていないか見るため |
| 操縦者名 | 申請内容、技能証明、稼働予定と照合するため |
| 飛行計画通報の状態 | 通報前、通報済み、変更予定を分けるため |
| 飛行日誌の記録状態 | 飛行後の記録漏れを防ぐため |
この表の目的は、制度を細かく暗記することではありません。案件担当者が「この案件は当日飛ばせる状態か」を判断するためです。
特に、包括申請や継続案件では「許可はあるはず」という記憶に寄りやすくなります。許可範囲と当日の条件がずれていないかを案件ごとに見る形へ寄せましょう。
空域と飛行方法は案件前に別手続きまで見る
飛行許可・承認の管理で怖いのは、航空法上の手続きだけを見て、別の確認を落とすことです。国土交通省は、小型無人機等飛行禁止法の対象空港の周辺地域では、航空法に基づく手続きとは別に手続きが必要になる場合があると示しています。
また、緊急用務空域に指定されている場合は、空港等周辺、150m以上、人口集中地区の飛行許可があっても飛行できません。案件前には、許可書の有無だけでなく、当日の空域情報まで見る必要があります。
案件管理では、少なくとも次の3つを分けます。
- 航空法上の飛行許可・承認が必要な案件
- 航空法以外の手続きや関係先への確認が必要な案件
- 当日の空域情報によって飛行可否が変わる案件
この分け方をしないと、許可・承認の取得だけで準備完了と誤解しやすくなります。現場が空港周辺、イベント会場、自治体施設、道路や河川に近い場合は、飛行場所ごとの追加確認を案件メモに残す運用が必要です。
Excel管理が崩れるのは変更と差し替えが増えた時
Excelで許可・承認台帳を作ること自体は問題ありません。月に数件、操縦者も機体も少ないなら、案件名、飛行日、許可番号、通報状態を一覧にするだけでも見通しはよくなります。
ただし、次の状態になるとExcelだけでは確認作業が重くなります。
- 案件日や予備日がよく変わる
- 機体や操縦者の差し替えがある
- 同じ日に複数案件が入る
- 許可・承認の範囲と実際の案件条件を毎回見比べている
- 飛行計画の通報状態を別画面で管理している
- 許可・承認、機体登録、技能証明、点検期限を別々に見ている
この段階では、許可書を保存する場所より、案件ごとに「誰が、どの機体で、どの許可範囲で、通報済みの計画として飛ばすのか」を見られる状態が重要です。
Excelを続けるなら、許可・承認台帳を単独で作らず、案件台帳、操縦者台帳、機体台帳、期限台帳と同じファイルに入れます。別ファイルに分けるほど、現場前の確認は人の記憶に戻ります。
SkyAssignでは許可・承認を案件アサインの条件として見る
SkyAssignは、DIPS2.0での飛行許可・承認申請を代行するツールではありません。価値があるのは、案件に対して操縦者と機体を割り当てる時に、許可・承認、飛行計画、機体、操縦者、期限を同じ流れで見られることです。
案件に「特定飛行の可能性」「必要な許可・承認」「飛行計画通報の状態」を持たせ、操縦者には技能証明や稼働予定、機体には登録期限や点検期限を持たせる。そうすると、案件前に見るべき情報が分散しにくくなります。
特に、点検、測量、空撮、農薬散布などで案件が増えてきた事業者は、許可・承認を独立した書類管理で終わらせない方がいいです。案件アサインの条件として扱うことで、直前の見落としを減らせます。
SkyAssignの無料プランで、飛行許可・承認と案件アサイン管理を試す
まとめ:許可・承認は案件日と機体・操縦者までつなげる
ドローンの飛行許可・承認は、申請して終わりではありません。事業として見るなら、案件日、飛行場所、飛行方法、機体、操縦者、飛行計画通報、飛行日誌までつなげて管理する必要があります。
1人・少数案件なら、DIPS2.0とカレンダーでも回ります。複数案件、複数操縦者、複数機体になってきたら、案件台帳に特定飛行の判定、許可・承認の状態、通報状態、機体・操縦者の条件を入れましょう。
案件前に複数の表やDIPS2.0を行き来しているなら、許可・承認を案件アサインの中で扱うタイミングです。
よくある質問:ドローン飛行許可・承認の管理
ドローンの飛行許可・承認はどの案件でも必要ですか?
どの案件でも必要になるわけではありません。特定飛行に該当しないカテゴリーIでは、航空法上は特段の飛行許可・承認手続きが不要とされています。一方、特定飛行に該当する場合は、カテゴリーや条件に応じて手続きが必要になります。
飛行許可・承認を受けた後も飛行計画の通報は必要ですか?
国土交通省は、飛行許可・承認を受けた特定飛行を実施するにあたって、飛行計画の通報と飛行日誌の作成が必要だと示しています。案件管理では、許可・承認の状態と飛行計画通報の状態を別々に持つ方が見落としを減らせます。
飛行許可・承認の台帳には何を入れればいいですか?
案件名、飛行予定日、飛行場所、飛行方法、特定飛行の判定、許可・承認番号、許可範囲、機体ID、操縦者名、飛行計画通報の状態、飛行日誌の記録状態を入れます。案件当日に飛ばせるかを判断する項目から逆算します。
Excelで飛行許可・承認を管理しても大丈夫ですか?
少数案件ならExcelでも運用できます。案件日や機体、操縦者の差し替えが増え、許可範囲、飛行計画、機体登録、技能証明、点検期限を毎回見比べるようになったら、専用管理へ寄せる方が現実的です。
SkyAssignはDIPS2.0の申請を代行できますか?
SkyAssignはDIPS2.0での飛行許可・承認申請を代行するツールではありません。案件、操縦者、機体、許可・承認、飛行計画、期限、予定をつなげて、案件アサイン前の確認を軽くするための管理ツールです。
Amazon の PC をスコア化してみた
Amazonにある8〜14インチの小型WindowsタブレットやノートPCを、スペック別にスコア化して比較・ランキング。

